1,000万円を運用するなら?おすすめの資産運用・投資方法をご紹介!
1,000万円を手にしたとき、資産運用によって資金を増やしたいですよね。資産運用をする上で、資金の利用目的や自分の年齢、その他の資産状況によってリスク許容度は変わります。自分のリスク許容度にあわせた運用方法や投資方法を参考にしてみてください。

1,000万円の資金は貯金すべき?投資すべき?

1,000万円の資金が手に入ったら、どうしますか?
「貯金が1,000万円貯まった」「相続で1,000万円の財産を譲り受けた」「退職に伴い1,000万円の退職金を受け取った」さまざまな場合がありますが、せっかく手に入れた資金はうまく活用したいですよね。
ここでは、1,000万円の資金を貯金する場合と投資する場合で、どちらがよいか考えてみましょう。
貯金と投資をシュミレーションしてみよう
1,000万円を貯金した場合と投資した場合で10年後にどれくらい資金が増えるのかをシミュレーションしてみます。なお、投資信託の場合、あくまでも想定リターンでのシミュレーションです。想定を下回る可能性があることにはご注意下さい。
10年間1,000万円を貯金した場合
半年複利の10年定期預金(金利0.002%)に1,000万円を預け入れた場合、10年間で資産総額は1,000万2,000円となります。
10年間、銀行に眠らせても2,000円しか資金を増やすことはできないでしょう。
10年間1,000万円を投資信託で運用した場合
想定リターン3%の投資信託を購入して投資した場合、10年間で資産総額は1,349万3,535円となります。
もちろん金利の変動があり、元本が保証されているわけでもありませんが、349万3,535円も資金が増える可能性が十分にあるのです。
【参考】三菱UFJ国際投信「つみたてシミュレーション」による試算 詳しくはこちら
貯金をするときの注意点

いくら金利が低くても確実に資金を確保しておきたい方は、1,000万円を貯金することも1つの手段です。しかし、貯金する場合にも注意点があるので以下の点には注意しておきましょう。
預金の元本保証ペイオフは1,000万円まで
定期預金は元本が保証されているため、「資産が減ることは絶対にない」と思ってはいませんか。
たしかに、金融機関が破綻しても、預金保険制度によって預貯金は保護されているので払い戻しを受けられます。預金保険機構がおこなう払い戻しのことをペイオフといいます。
しかし、定期預金の場合のペイオフは、「1金融機関1預金者あたりの元本1,000万円までと、その利息等」が保護の対象となります。保護の基準を超える部分は破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われるため、全額保護されるとは限らないということを知っておきましょう。
預金はインフレリスクがある
預金は、価格変動リスクはないものの、インフレリスクに弱い面があります。物価が上昇したときに、預金(お金)の価値が相対的に下がってしまう可能性があります。
例えば、今まで1個100円で購入できたパンが、120円に値上がりしたとします。以前なら600円で6個買えていたのが、値上がり後は5個しか買えません。お金の価値は目減りしたといえますが、銀行に入っている預貯金額は変わらないのです。
そのため、貯金するだけでなくインフレに強い資産にも分散投資しておくことも重要でしょう。
投資するときの注意点

では、インフレに強い資産に投資する場合の注意点もみていきましょう。資産を増やすためにお金に働いてもらう、つまり「お金がお金を生み出す」状態を作る必要がありますが、リスクがともなうのも事実です。
元本割れのリスクがある
投資にはさまざまな金融商品がありますが、基本的に元本は保証されていません。金融商品の特徴や運用の方法、リスクもさまざまです。高いリターンが得られる可能性があるものは、それだけリスクも大きいでしょう。
自分のリスクの許容度によってどのような資産運用の方法が向いているのかを、後述するので参考にしてください。

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運用益には税金がかかる
投資によって多くの運用益がでた場合、徴収される税金も高くなるでしょう。現在、投資信託によって普通分配金や譲渡益を得て、元本を上回った部分には「20.315%」の課税があります。
一方で、NISAやiDeCoのような非課税枠の中で運用が可能な投資もあるので、うまく活用しましょう。その場合も非課税での運用には期間があるため、非課税での運用期間後に資金をどのように運用していくかは考えておく必要があります。

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1,000万円を運用するときのリスクの考え方

「長期」「分散」「積立」により、安全な資産運用ができるといわれている投資ですが、リスクがどのくらい許容できるかは人によって異なります。
老後資金や住宅購入、子供の養育費など目的がある資金なのか、または余裕資金なのかによって、リスク許容度は変わります。
どのくらいのリスク許容度の運用がおすすめなのか目安をまとめました。1,000万円の資金の使い道だけでなく、年齢や家族構成、年収、現在の資産状況なども考慮しましょう。

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低リスク・低リターンの運用がおすすめの方
・数年以内に資金の利用目的が決まっている方
・定年前後の年代、または年齢が若くても家族が多い方
・毎月の積立余力が少なく、他に流動性のある資産が少ない方
中リスク・中リターンの運用がおすすめの方
・資金の利用目的が決まっていない方
・40、50代の方
・毎月の積立余力がある方、または他に流動性のある資産がある方
高リスク・高リターンの運用がおすすめの方
・資金の利用目的が決まっていない方
・20、30代の方
・毎月の積立余力がある方、または他に流動性のある資産がある方
リスク許容度別におすすめの運用方法をご紹介

出典:日本証券業協会
リスク許容度に応じたおすすめの運用方法の一例は以下の通りです。その資金が減ってしまうと困る方はリターンが低くてもリスクの少ない運用を行いましょう。ある程度のリスクを許容できる方でも長期で運用できるような金融商品を選んだり、投資先と分散させたりするなど工夫するとよいです。
低リスク・低リターンの運用方法
・預貯金
・債券(償還まで保有)
中リスク・中リターンの運用方法
・投資信託
・債券(売買含む)
・株式投資(長期運用)
高リスク・高リターンの運用方法
・投資信託
・株式投資(短期運用含む)

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まとめ

1,000万円というまとまった資金を手にした時は、どのように運用すべきか慎重に判断する必要があります。自分がリスクをどのくらい許容できるかによって、望ましい運用方法は異なります。
投資をおこなう場合は、金融商品の特徴や運用の方法、期間を考慮しなくてはいけません。自分で勉強したり、金融機関に相談したりして、様々な資産運用のリスクを把握した上で、自分にあった資産運用をおこないましょう。
ご留意事項
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