初めてでも安心「投資信託」の選び方ガイド~4つのポイントですぐわかる~

投資初心者でも始めやすいといわれる投資信託ですが、その種類は非常に多岐に渡ります。多くの投資信託の中から、選ぶために確認してほしい4つのポイントを知ることで、投資信託の選び方のヒントになります。自分に合った投資信託選びをしていきましょう。

初めてでも安心「投資信託」の選び方ガイド~4つのポイントですぐわかる~

そもそも投資信託とは?

そもそも投資信託とは?

投資信託とは、たくさんの投資家が少しずつお金を出し、それをまとめて、株式・債券・不動産・その他の資産を共同で購入するものです。運用のプロである運用会社がまとめて運用し、その運用成果が投資家に分配される金融商品です。

・投資信託は少額でも購入できる
・積立でも購入できる
・分散投資しやすい
・運用をプロに任せることができる


このような特徴から、投資の初心者でも投資を始めやすいのが投資信託です。

投資信託はどうやって始める?

投資信託はどうやって始める?

投資信託を購入するには、投資のための口座を開設する必要があります。投資用の口座は、証券会社のほか、銀行でも開くことができます。

口座開設の手続きは、郵送で行うものやオンラインでできるものもあります。ただし、オンラインで申し込んだ場合でも、IDやパスワードが郵送で送られてくるなど、ある程度の日数がかかりますので、早めに準備しておきましょう。
口座の開設ができたら、投資用の資金を入金して準備完了です。積立で購入する場合には、他の金融機関からの引き落としも可能な場合がありますが、金融機関ごとに異なる場合もあるのでよく確認しましょう。

投資信託を選ぶときの4つのポイント

投資信託を選ぶときの4つのポイント

さて、数多くの投資信託の中からどれを買うかはどのように決めればいいのでしょうか?
投資信託には、投資対象、投資地域、運用スタイルなどの違いがあります。各々の視点から絞っていくと選びやすくなります。

1.投資対象の資産は?

投資対象の資産には、株式、公社債、不動産などがあり、リスク・リターンが低いものから高いものまであります。ある程度長期で高い利回りを追求したい人は株式を、安定的な運用を好む人は債券をというように、期待するリターンの大きさ、許容できる値動きの幅によって選びましょう。

2.投資地域はどこ?

どこの地域の資産に投資するか、という分類もあります。国内、海外、内外などの大きな分類のほか、日本、北米、欧州、アジア・オセアニア、中南米などのように、より絞られた地域の場合もあります。その地域や国の発展性、経済状況等によってリスクは異なります。

投資対象と投資地域を合わせたリスク・リターンのイメージは次図の通りです。
なお、株式・債券・不動産を組み合わせたもの、国内・海外を組み合わせたものなどもあり、それらはバランス型と呼ばれています。バランス型はより分散投資をすることになり、リスクも抑えられると考えられます。

■リスク・リターンのイメージ

リスク・リターンのイメージ

3.投資方法はどちらが好みか?

投資信託は、運用の目標としている指標(ベンチマーク)を定めて運用します。そのベンチマークと連動することを目指すインデックス型と、ベンチマークを上回る成果を目指すアクティブ型があります。

代表的なベンチマークとして日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などがあります。アクティブ型は、ベンチマークを上回る運用成果を目指すため、調査、分析などに相応の費用がかかります。そのため、信託報酬(投資信託にかかる運用コスト)が、インデックス型よりも高めに設定されています。

4.投資するタイミングは一括か積立か?

購入方法には、一括で購入する方法と、毎月1日など決められた日に、1万円ずつなどの定額を積み立てる方法があります。積立で購入したいという場合には、積立が可能な投資信託かどうかを確認しましょう。

運用成績やコストも確認しよう

運用成績やコストも確認しよう

投資対象や投資地域、投資方法などを絞り込んだら、次は、その商品の過去の実績とコストを確認します。
将来の予想を当てることは難しいのですが、過去の推移から値動きの特徴を捉えることはできます。5年、10年など長期のリターンの数値は、過去の成績を判断する一つの指標です。運用会社のレポートや、金融機関がWEBで提供しているファンド検索でも確認することができます。
また、投資信託を保有していることでかかるコストに信託報酬があります。信託報酬は安ければいいというわけでもありませんが、リターンに見合ったコストかどうかをチェックしておきましょう。

投資信託はこんな人におすすめ

投資信託はこんな人におすすめ

投資信託は少額からできる、運用をプロに委ねることができるということから、資産運用をこれから始めてみようという人が利用しやすい金融商品といえます。また、株式投資をしたくても個別の株式を詳しく調査する時間はないという人や、海外の株式や不動産などに投資したいという人も、投資信託を利用することでその投資対象や投資地域にアプローチしやすくなります。

まとめ

まとめ

投資信託の選び方について4つのポイントを確認しました。数多くの投資信託がありますが、自分の考え方が定まれば、選びやすくなります。少額から始められる、積立でもできるなど、投資初心者の方にも向いている投資信託ですので、自分の考えに合った投資信託を選び、運用を始めることで、投資経験を積み上げていきましょう。

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