少額で投資をはじめる資産運用術!少額投資ができる種類とメリット
投資に興味を持ちながら、最初の一歩を踏み出せないという方は意外と多いのではないでしょうか。そのような方に気軽に少額から始められる資産運用の方法をご紹介します。少額投資の種類と特徴を捉え、自分の好きな方法で始めてみてはいかがでしょうか。

少額投資とは

資産運用は余裕資金がないと難しい、という印象があるかもしれません。しかし、100円から1円単位の少額で投資ができる商品や、買い物等で取得したポイントやお釣りで手軽に投資ができるサービスもあります。少額投資にはお試し感覚で始められる気軽さがあります。
少額投資のメリット
少額投資は、無理のない金額で投資を始められるため、資金面・精神面でも負担が小さくてすみます。短期で損失が出た場合でも落ち着いて待つことができるでしょう。
さらに、1銘柄を少額で購入できることから、複数銘柄への投資や複数の異なる金融商品を組み合わせて分散投資を図ることが可能です。
少額投資のデメリット
少額投資は、気軽に始められる反面、相場全体が大きく上昇する局面では投資額が少ない分、値上がりの影響も少額に留まります。短期間で資産を大きく増やすことは期待し難いといえます。
ある自動車メーカーの株式を購入した場合
100株単位で購入 | 少額投資 | |
---|---|---|
2020年6月15日終値 6,700円 | 6,700円×100株=670,000円 | 6,700円×1株=6,700円 |
2021年6月14日終値 9,900円 | 9,900円×100株=990,000円 | 9,900円×1株=9,900円 |
増えた金額 | 320,000円 | 3,200円 |
(※手数料や税金は考慮していません)
また、少額からの投資は、手数料が割高になりがちなため、投資したい商品の手数料も確認しておきましょう。
初心者も安心してできる少額投資のオススメ5選

投資初心者の方でも抵抗なく始められる少額投資のサービスをみてみましょう。
単元未満株
本来、100株単位でしか取引できない株式取引ですが、単元未満株なら1株から購入可能なため少額から取引ができます。
ミニ株投資
証券取引所で取引される株式は単元株の100株単位ですが、単元未満株を購入できるサービスがあります。証券会社ごとにS株、まめ株、ワン株などそれぞれ呼び名や購入できる銘柄数などは異なり、1株単位から株式を購入できる会社もあります。単元株だと100万円を超えるような銘柄でも少額から買うことができます。
■ある産業用ロボットメーカーの株式を購入した場合の例
通常(100株) | 単元未満株(1株) | |
---|---|---|
株価×株数 | 27,000円×100株 | 27,000円×1株 |
最低購入金額 | 270万円 | 27,000円 |
(※手数料や税金は考慮していません)
株式累積投資
毎月定額で株式を購入する投資方法で略称「るいとう」といいます。
1銘柄につき月々1万円以上1,000円単位の一定額(上限は100万円に満たない額まで)で同一株を購入します。株式を積立方式で買うイメージで、1口座で複数の銘柄を選ぶことができます。なお、選べる銘柄の上限数は証券会社により異なります。
投資信託
投資信託は、投資家から集めたお金を運用の専門家に託し、株式や債券などで運用する商品です。ひとつの投資信託を購入するだけで、複数の銘柄や複数の異なる資産に投資ができリスク分散にもつながります。
投資信託は、通常1万円から購入できますが、ネット証券では100円から購入できる会社もあり、より少額で投資を始めることができます。個別銘柄を選ぶのはハードルが高いという方は、投資信託を選択肢にしてもよいでしょう。
積立投資

積立投資とは、定期的に一定額の金融商品(投資信託など)を購入する投資方法です。少額の資金でも長期で積立投資を続けることにより、まとまった資産形成が可能となります。
「つみたてNISA」なら非課税でお得!
さらに少額投資非課税制度である「つみたてNISA」を利用することで、投資信託の運用益と分配金には税金がかからず、効率的な運用が期待できます。つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、新規投資額は年間40万円、非課税期間は最長20年間で非課税投資枠は最大800万円となっています。積立投資で資産運用を考えている方には、つみたてNISAの活用は有力候補のひとつです。
※NISAについて、詳しくは今さら聞けない30代・40代ではじめる「NISA(ニーサ)」入門講座~メリットや活用のしかた~の記事もチェック
ロボアドバイザー
人工知能を活用した運用で、助言型、一任型の2つのタイプがあります。
助言型は投資助言だけをしてくれるものです。一任型はいくつかの質問に答えると、自分に合った運用戦略を決定し運用まで行う仕組みになっています。
両タイプ共、投資信託やETF(上場投資信託)を主な投資対象とし、最低投資金額は1,000円、1万円や10万円など種類により異なります。また、積立投資ができるものもあります。
投資先を調べる時間がないという方には投資一任型は始めやすいでしょう。
ポイント投資
手持ちのポイントを株式、投資信託、ETFなどの金融商品と交換する投資方法です。取り扱っている証券会社により、手数料、取扱い商品、使えるポイントは異なります。スマホから簡単に口座開設し専用アプリをインストールすれば、最低100円からポイントで入金することができ、現金を使わずに気軽に始められるのが特徴です。
様々な企業から提供される記事を読み、気に入った企業に100円から100万円まで手数料無料で投資することができるサービスも登場しています。お金を使うのは躊躇しているという方は、ポイント投資から本格的な運用に近づくことができます。
大きな資産運用にするためのコツ

少額投資でも、定期的に積み立て、長期で続けることで大きな資産へと育てられる可能性があります。また、投資信託では分配金再投資をすることで、複利の力を活用でき、長期での投資効率が高くなる場合があります。
まとめ
自分に合った方法で少額から投資を始め、経済状況の変化によりどのような影響を受けるかなど投資経験を積み、それを生かした運用を長く続けてみてください。
ご留意事項
- 本稿に掲載の情報は、ライフプランや資産形成等に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・勧誘を目的としたものではありません。
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