ETFとは?ETFのメリットや投資信託との違いなど

ETF(イー・ティー・エフ)とは、株式と同じように証券取引所で取引できる投資信託です。手軽に分散投資が始められる金融商品として注目されています。そこで本記事では、ETFとはなんなのか、メリットや投資信託との違いをご紹介します。資産運用に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

ETFとは?ETFのメリットや投資信託との違いなど

ETFとは?

ETFとは?

ETFとは「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の頭文字で、証券取引所に上場している投資信託のことです。
投資信託とは、運用会社が証券会社や銀行などを通して投資家たちから集めたお金を株式などに投資・運用する金融商品のことをいいます。専門家が選定した株式や債券、REITなどの詰め合わせ商品と考えるとわかりやすいでしょう。

詳しくは後述しますが、投資信託は証券会社や銀行などから購入します。しかしETFは、株式と同じように証券取引所で手軽に売買が行えます。

ETFの仕組み・種類

ETFは、一般的には、日経225銘柄やTOPIX(東証株価指数)などの株価指数や、複数の銘柄で構成された指数に連動しています。どのような種類があるか、主なETFを確認してみましょう。

株価指数連動型

日経225銘柄やTOPIX、S&P500などに連動するETFです。また、日本にいながら、NYダウ平均や上海50指数など、海外の相場に連動するETFを購入することも可能です。

ETFの中には「レバレッジ型(ブル型)」という投資対象の指数の日々の変動率に一定の倍数を乗じて運用をする商品や「インバース型(ベア型)」という投資対象の指数の日々の変動率に対して一定の負の倍数を乗じて運用する商品もあります。

REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)とは、投資家たちから集めた資金で複数の不動産を購入し、そこから生じる家賃や売却益を投資家たちに分配する金融商品をいいます。REIT ETFは、複数のREIT銘柄を運用対象にしたETFです。

コモディティ(商品先物)

貴金属(金・プラチナなど)、エネルギー(ガソリン・原油など)、穀物(小麦・大豆など)などの商品先物(コモディティ)に投資するもので、コモディティETFは、こういった個別商品の値動きに連動するETFです。

ETFの特長・メリット

ETFの特長・メリット

ETFの主な特長は「少額から分散投資ができる」「値動きがわかりやすい」「自由度が高い」の3点。それぞれ詳しく見ていきましょう。

少額から分散投資ができる

ETFが連動する指数は、複数の銘柄で構成されています。そのため、日経平均株価に連動するETFを購入したなら、国内市場で主要な225銘柄に分散投資したのと同じです。分散投資を行うことで、個別銘柄を購入するよりもリスクを抑えられます。

また、個別株を225銘柄も購入しようとすると莫大な金額がかかりますが、ETFでは数百円から購入することが可能です。日経平均株価だけではなく様々な市場に対して少額から分散投資が行えるのは、ETFの大きなメリットといえるでしょう。

日中の値動きを把握できる

ETFは、投資対象の指数に連動した動きになりますので、投資信託のようにその日の基準価額がすぐに分からない事に対して、日中の値動きを把握できるという特徴もあります。

日中の自由なタイミングで売買ができる

ETFは証券取引所が営業している時間であれば、株式同様、リアルタイムでいつでも取引が可能です。投資信託のように市場が閉じてからでないと価額が分からない事に比べると自由度が高いといえます。

指値・成行注文ができたり、信用取引ができたりと、ルールは基本的に株取引と同じです。そのため、株式投資を経験したことがある方であれば、特に難しいことはありません。

ETFの注意点・デメリット

ETFの注意点・デメリット

手軽に始められる分散投資として魅力的なETFですが、良い点ばかりではありません。ここでは、2つのデメリットを確認しましょう。

価格の乖離リスクがある

ETFは、対象となる指数の値動きと、ETFの単位口数当りの時価である基準価額の値動きが連動するように、管理会社によって運用されています。しかし、決算期直前の利回りの変動による分配金の増減や、指数の構成銘柄の配当落ちなどが原因で、指数と基準価額にズレが生じる恐れがあります。すなわち、ETFは指数と連動しているはずが、指数から乖離することがある、ということです。

また、ETFが株式と投資信託の二面性をもっていることによる価格の乖離もあります。ETF(上場している株式として)の市場価格は、日中取引されている間、変動し続けます。しかし、ETF(投資信託として)の価値である基準価額は1日1回取引終了後にしか決定されません。

その結果、基準価額(本来の価値)よりも高い市場価格になったり、低い市場価格になったりします。売買するタイミングを間違うと、本来得られたはずの利益を失うことになります。

分配金が自動的に再投資されない

分配金とは、投資信託やETFの運用で得られた利益から還元されるお金のことです。商品や運用会社によりますが、一般的には決算時に支払われます。

分配金は短期的な利益になるものの、支払われた分だけ運用資産が減少するため、必ずしも良いものではありません。そこで、投資信託では分配金を受け取るか、再投資(受け取らずそのまま運用)するかを選べます。

しかし、ETFでは分配金の再投資を選ぶことはできません。そのため、分配金を再投資したければ、手動でETFを再度買い付ける必要があります。売買手数料がかかるほか、株式の購入同様に最低の売買単位があり、再購入するまでは現金でもっていないといけないというデメリットがあります。

ETFと投資信託の違い

ETFと投資信託の違い

ETFについてある程度は理解できたものの、投資信託との明確な違いがよくわからない、という方もいるでしょう。どちらも投資家から集めた資金を専門家が運用する点は共通しています。それでは異なる点はなんでしょうか? 最後に、投資信託とETFとの違いを表で確認しましょう。

ETFと投資信託の比較表

ETF投資信託
購入場所証券会社の窓口やホームページ証券会社・銀行・郵便局などの窓口やホームページ
購入価格リアルタイムで変動基準価額
最低投資金額の目安数百円~数百円~
運用にかかるコストほとんどかからないETFに比べて高い

本記事でもご紹介したようにETFならではの注意点もあるので、必ずしもETFの方が投資信託より優れているわけではありません。どちらが自身の資産運用の方法に適しているかを検討したうえ、ETFか投資信託かを選択すると良いでしょう。

まとめ

まとめ

少額から分散投資ができ、海外の指標にも対応したETF投資は、値動きがわかりやすい点や証券口座があれば手軽に売買できる点から、投資初心者でも参入しやすいのも特長です。ETFが気になった方は、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

ご留意事項
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