祝儀や香典でお金を包むときのお金の向きはどっち?マナーも解説!
この記事では、御祝儀や御香典でお金を包む際のマナーについて解説します。結婚式や葬儀に参列する際に準備する御祝儀や御香典。いざお金を入れるときになって「お金の向きは?」などと、思わず悩んでしまった方も多いことでしょう。式に参列する予定があるという方はぜひ参考にしてみてください。
細かいことだけど気を付けたいお金を入れる向き
御祝儀や御香典にお金を包む際、金額にばかり気を取られ、どのようにお札を入れたらよいのかという細かいマナーにまで意識が向かない方も多いかもしれません。特に、予期できないお葬式の場合には、知っていても、慌ててしまって正しくお金を包めないこともあるものです。
また、なかには「親戚だからそこまで気にする必要はない」「そんな些細なマナーより相手を想う気持ちが大切」と考える方もいるかもしれません。
確かに細かいことかもしれませんが、包む額やお札の入れ方などの礼儀はそのまま「相手に対する想い」を表します。いくらお祝いする気持ちや故人を偲ぶ気持ちを表したつもりでいても、お札の向き一つで失礼と受け取られてしまう可能性もあるのです。礼儀として正しいマナーについて意識するようにしましょう。
お金を入れる向きのポイントは大きく3つ
それでは実際にお金の入れ方について見ていきます。ポイントは大きく分けて以下の3つです。
式当日は服装や挨拶、立ち居振る舞いなど、ただでさえ気を遣わなくてはならない場面が多々あるので、せめて御祝儀や御香典の準備はスムーズに終えたいところです。
御祝儀と御香典では異なる点や、反対に同じ考え方もあるので、しっかり理解したうえで正しい作法で行いましょう。
中袋・中包みと表裏を合わせる
お札には表と裏があります。人物の肖像が印刷されている面が「表」、人物の肖像が印刷されていない面が「裏」です。
市販されている祝儀袋・香典袋には、水引などが飾り付けられた上包みと、実際にお金を入れる中袋・中包みに分けられますが、中袋などへお金を入れる際、中袋などの表面とお札の表面(人物の肖像が写っている方)が揃うようにするのが一般的です。
ただし、御香典にお金を入れる場合、祝い事ではないので裏の面を中袋などの表面側に向けた方が良いという考えもあるので注意してください。
相手方がご年配の場合などは、お金の向きや裏表を気にする方もいらっしゃいますので、適宜対応していきましょう。
また、一般的には、中袋も中包みも、封をする必要はないとされています。しかし、金額が大きい場合、糊付けすることがあります。糊付けする場合は、糊付けしたあとに「封」もしくは「〆」の字を書くということを知っておきましょう。
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人物の肖像が書かれている部分を上にする
先程、お金の表と裏についてお話ししましたが、お札を入れる方向(向き)に関しても気を配りたいところです。お札を中袋・中包みに入れる際、お札の表面の人物の肖像部分が上にくるようにします。中袋の場合、こうしておけば相手が中身を取り出した際に金額が読みやすくなりますし、人物の肖像画が正しい向きに表れ、見た目にも美しいです。
ただし、やはり葬儀に限ってはこの限りではありません。人物部分が下にくるように入れる地域もありますので、迷った場合はご近所に尋ねたり、葬儀会社に問い合わせるなどして確認することをおすすめします。
中袋を上包みで包む際はどちらが人物部分か分かりづらくなりますが、お札の向きを常に意識し、人物が下にこないよう注意してください。
複数枚ある場合は向きを揃える
御祝儀や御香典も、渡す相手との親しさによっては紙幣を複数枚用意しなくてはならないケースもあります。そこで必要になるのが、お金の向きを全て揃えるという点にです。
特にしわのない新札の場合は、お札同士がくっついてしまう可能性もあるので、お金を入れる前に枚数を確認することを忘れないようにしてください。
祝儀と香典で異なる場合も!お金の向き以外のマナー
ここまで御祝儀や御香典でのお金の入れ方について説明してきました。その他に併せて覚えておきたいマナーがいくつかあるので紹介します。
御祝儀と御香典で根本から異なるマナーもありますので、両方覚えておくといいでしょう。
新札を用意するか否か
地方や慣習、考え方によって差がありますが、御祝儀の場合は新札、御香典の場合は古いお札(旧札)を用意するのが一般的です。
御祝儀は「新たに二人の門出を祝う意味で新しいお札」。御香典で新札を用いると「まるで不幸を予見していたよう」と受け取られるため、古いお札を用います。
いくら古いといっても、ぼろぼろのお札やすり切れたお札が良いという訳ではなく、あくまで常識の範囲内で旧札を用意するようにしてください。
万が一、新札しか用意できないということであれば、中袋に入れる前に一度半分に折るなどして折り目を付けてから入れるようにしましょう。
ちなみに周年ごとの法事・法要の場合は故人が亡くなってから日が経っていることもあり、「ご遺族の新たな旅立ち」の意味合いを込め、御香典に新札を包む方も増えてきています。
もちろん、お葬式では古いお札を用いるのが無難ですが、親類など自分に近しい方の法事であれば、相手方の気持ちをよく汲み取り、ご家族と話し合ったうえで新札を用意しても差し支えありません。
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入れる金額
御祝儀、御香典ともに対象が家族や友人、知人によって相場が決まってきますが、入れる金額に関して縁起の悪い数字は避けた方が良いとされています。
御祝儀の場合は「4、6」など偶数の割り切れる数字は「割れる、別れ」を連想させ、御香典の場合は「4、9」は「死や苦しみ」を連想させるためご法度です。
宗派、宗教によっても不吉とされる数字が違う場合もあるため悩ましいところですが、一般的に縁起が悪いとされる「4、6、9」が付く金額は避けるようにしましょう。
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まとめ
御祝儀や御香典にお金を入れる際の方法について解説しました。また、それ以外にもさまざまなマナーがあることがお分かりいただけたと思います。
中袋などにお金を入れる際は、表や裏、お札を入れる方向に気を配り、お札を揃えるように意識しましょう。同時に結婚式、葬儀や法要など各種式に合わせた正しいマナーを実践できることが望ましいです。
細かいマナーではありますが、結婚式で新郎新婦を祝う気持ち、葬儀や法要で故人を偲ぶ気持ちを表す方法として各種マナーが存在します。
逆を言えば、お札の向き一つ間違えるだけで台無しになってしまう可能性もあるので、「たかがマナー、されどマナー」と考え、万感の気持ちを込めたうえで御祝儀や御香典を準備するようにしましょう。
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