お金の正しい折り方は?お年玉やお車代を渡すときのマナー

冠婚葬祭において、お札を封筒に入れて渡すという場面は多々あります。代表的な例は、結婚式のお祝いやお正月に子供たちに渡すお年玉などがありますが、このような場面において、お札の正しい入れ方や折り方を知っているという方は意外に多くありません。そこで、本記事ではお金の 正しい折り方に関するマナーについて解説します。

お金の正しい折り方は?お年玉やお車代を渡すときのマナー

お金を折るのはどんな場面?

もっとも代表的なケースとして、お正月に渡すお年玉が挙げられます。渡すときには、お札を折ってから専用のお年玉袋(ポチ袋)に入れて渡すことが多いでしょう。

一方で、結婚式などにお呼ばれしたときに渡す御祝儀では、お札を折らないことがマナーになります。そして、御祝儀袋もお札を折らずにそのまま入れられるような作りとなっています。

結婚式に来ていただいたゲストに渡す交通費のことをお車代といいますが、これも基本的に折りません。ただし、例外として、金額が1万円未満の場合には折ってからポチ袋に入れます。

お金の折り方の基本とは?

お札は、適当に折って入れればいいわけではありません。折る際に知っておくべきマナーがあります。大切なポイントは、表裏を確認すること、三つ折りにすること、お札同士を重ねて折ることの3つです。それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

表裏を確認して折る

紙幣には表裏があります。日本の紙幣はどれも人物の肖像画を印刷していますが、肖像画が見えるほうが表となります。まずは表裏をきちんとチェックした上で折ってください。

表裏を確認して折る

三つ折りにして折る

表裏を確認したら、お札を三つ折りにします。その際には、まず表を向けたお札の左側をたたみ、次に右側をたたみ、右側が上にくるようにしましょう。また、折ったときに強く押さえつけてしまうと折り目がはっきりとついてしまうので、軽く押さえる程度にしましょう。

なお、お年玉袋によっては大きなサイズのものもあります。最近はおしゃれなデザインのものも増えておりサイズも多様化しています。そして、袋のサイズに合わせて折り方を考える必要があります。折らない場合、三つ折りの場合のほかは、二つ折りにして対応しましょう。基本は先ほどと同じで、紙幣を開いたときに表が見えるように折ってください。

三つ折りにして折る

複数の紙幣は重ねてから折る

それぞれ1枚ずつ三つ折りにしたものを重ねて入れるというのはNGです。基本的には、重ねたお札を一度に折ってから封筒に入れます。ただし、何枚かの紙幣を一度にまとめて折ろうとするとキレイに折れないことがありますので、事前に1枚ずつ折り目をつけておき、それから重ねてたたむ方法がおすすめです。

複数の紙幣は重ねてから折る


なお、日本の紙幣は1,000円、5,000円、10,000円と額が大きくなるにつれてサイズが大きくなっています。横幅も長くなるので、額の大きさが違う紙幣を組み合わせて折るときは、大きなものを下にすると折りやすくなります。

硬貨を渡す場合はどうする?

硬貨を渡す場合はどうする?

硬貨だけを渡すときは、硬貨の表を正面にしてポチ袋に入れてください。意外と知られていませんが、日本の硬貨は数字が刻まれていないほうが表になりますので注意しましょう。また、1,200円や1,500円のように紙幣と硬貨を組み合わせて渡す場合には、お札は三つ折りにした状態で入れ、その上に表を向けた硬貨を入れましょう。

まとめ

封筒にお金を入れるときの折り方や、渡すときのマナーなどを知っておくことは社会人として当然のことです。実際にはできていない人もたくさんいますが、だからこそきちんと理解して実践できていれば周りからも一目置かれるようになるでしょう。正しい折り方や入れ方などもしっかりマスターして活用しましょう。

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