大きな資産形成の第一歩に「500円玉貯金」のススメ

お財布の中に500円玉をみつけたら、資産運用を始めるチャンス! 500円玉をコツコツと貯金するだけで、資産運用の元手となる資金を貯めることができます。今回は、地味ながらも着実な貯蓄法のひとつ「500円玉貯金」を継続するコツやおすすめの資産運用法をご紹介します。

大きな資産形成の第一歩に「500円玉貯金」のススメ

ズボラな人にもできる!500円玉貯金とは?

ズボラな人にもできる!500円玉貯金とは?

「なかなかお金が貯まらない」「今年こそ資産運用に挑戦したいけど、元手がなくて……」。そんな悩みを抱えている方に、おすすめしたいのが、500円玉貯金です。文字通り、500円玉を貯金するだけの、とてもシンプルな貯蓄法ながらも、コツコツと続けているうちに、予想以上にまとまった金額を貯めることができます。

しかも、難しい知識やテクニックは不要。基本的に釣り銭でもらうなどして手元に残った500円玉を専用の貯金箱に入れるだけでよいので、面倒な手続きや作業が苦手なずぼらな性格の人でも簡単に始められます。ただし、500円玉貯金も他の貯蓄法と同じく、一定期間続けないと十分な成果は得られません。ここからは、500円玉貯金を続けるためのコツをいくつかご紹介しましょう。

500円玉貯金成功の秘訣①「貯金箱を選ぶ」

500円玉貯金成功のカギは、貯金箱選びが握っていると言っても過言ではありません。基本は、簡単に中のお金を取り出せない構造になっているものを選ぶことです。取り出し口がついていないもの・壊さなければお金が取り出せないものを選ぶと良いでしょう。その際も、できればなるべく高価なものを選ぶこと。100円ショップなどで売っている安価な貯金箱を使っていると、金欠になったときに「壊してもまた買えばいいや」と、安易に壊して中のお金を使ってしまいがちになります。「途中で貯金を使ってしまいそうで不安」という人は、少し奮発して、高い貯金箱を選ぶようにしましょう。

貯金箱選びでもう1つ大切なのは、デザインが自分の好みであること。言い換えれば、いつでも目につく場所に置けるデザインであることです。例えば、周囲のインテリアにそぐわない色や形の貯金箱や、来客に見られると恥ずかしいデザインの貯金箱は、目につく場所を避けて戸棚の中などに隠してしまいがちになります。すると、ついつい500円玉貯金を忘れてしまい、結果として継続できなくなってしまいます。いつでも気づいたときに500円玉を入れられるよう、お気に入りの貯金箱を目につきやすい場所に置いておきましょう。

500円玉貯金成功の秘訣② 習慣にする

500円玉貯金成功の秘訣② 習慣にする

500円玉貯金を、食事や入浴と同じように「毎日の習慣」にしましょう。例えば「家を出る前」や「寝る前」など、時間を決めてお財布の中をチェックし、500円玉があれば貯金箱に入れるようにします。最初は忘れてしまうかもしれませんが、意識して続けることで、500円玉貯金を習慣として毎日の生活リズムに組み込むようにしてください。家を出る時点で財布の中に500円玉がなければ、うっかり使ってしまうリスクも減り、ますます500円玉貯金が貯まりやすくなります。

500円玉貯金成功の秘訣③ キャッシュレス決済を減らす

利用金額に応じたポイント還元が受けられるなど便利でお得なキャッシュレス決済ですが、すべての決済をキャッシュレスにしてしまうと、お釣りで500円玉を受け取る機会がなくなるので、500円玉貯金が難しくなります。たとえば「1,000円以下の支払いは現金にする」「500円以上の釣り銭が出る場合は現金払いにする」「コンビニでは現金払いにする」などの工夫をして、500円玉貯金のための現金決済とキャッシュレス決済を上手に使い分け、双方のメリットを逃さないようにしましょう。

500円玉貯金成功の秘訣④ 500円は別財布に入れる

「財布の中に500円玉があると、つい使ってしまう」という人におすすめしたいのが、500円玉専用の財布を持ち歩くことです。釣り銭などで500円玉を受け取る都度、この専用財布に入れるようにし、帰宅後にすべて貯金箱に移すようにすれば、より着実に500円玉を貯めることができます。「荷物が増えるので別財布を持ち運ぶのはちょっと……」という人は、封筒や小さな紙袋でもOK。外出中は普段遣いの財布とは別の場所に500円を保管して、うっかり使ってしまうリスクを減らしましょう。

500円玉貯金成功の秘訣⑤ 明確な目標を決める

500円玉貯金成功の秘訣⑤ 明確な目標を決める

貯金の目的を明確にし、具体的な目標額を決めると、貯金のモチベーションを維持することができます。貯金を始める前に、何のためのお金をどのくらい貯めたいのかを考えて紙に書き出し、目につきやすい場所に貼って、初心を忘れないようにしましょう。毎日持ち歩く手帳に書いておくのも効果的です。

500円玉貯金が貯まったら、いざ資産運用!

500円玉貯金が貯まったら、いざ資産運用!

500円玉貯金で資産運用の元手を貯めたい場合、「お金が貯まったら、資産運用をしよう」という発想ではなく、「◯円貯めて、資産運用をする」という発想で臨むことが大切です。

この場合、どのくらいの金額を貯めるべきかの「正解」はありませんが、ひとつの目安として、初心者でも始めやすい「つみたてNISA」の1年分の掛金を決め、その金額を貯めるのがよいでしょう。「つみたてNISA」は積立によって毎年40万円まで金融商品(主に投資信託)に投資することができ、最長20年間は投資から得た利益が非課税となるお得な制度で、20歳以上の日本人なら誰でも始めることができます。

毎月の積立額の下限は、金融機関によって異なりますが、安いところでは月々数百円から積立が可能なところもあり、資金に余裕がない初心者にも始めやすい投資方法です。積立金は月々口座に振り込むこともできますが、できれば1年分などまとまった金額を口座に入れておくと、振り込みを忘れるリスクや振り込みの手間暇を軽減できて便利です。例えば、「つみたてNISAに年間12万円投資する」など具体的な目標額を設定して、500円玉貯金を始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

思い立ったら誰でもすぐに始められる500円玉貯金。500円玉を貯金箱などに入れるだけのシンプルな方法ながら、こつこつ続ければまとまった金額を貯めることができるので、手間暇をかけずに資産運用の資金を貯めたい人にも最適です。簡単には中身が取り出せない構造の貯金箱を選んで目につく場所に置いたり、500円玉貯金を毎日の習慣にしたりするなど、500円玉貯金成功の秘訣も紹介しました。「貯まったら資産運用をしよう」という発想ではなく、「資産運用の資金として●万円貯める」というふうに具体的な金額を掲げて取り組むと目標が明確になり、モチベーションも維持しやすくなります。

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