成人祝いの相場は?贈る時のマナーや男女別のおすすめのプレゼントも紹介

子供から大人になる人生の節目でもある「成人」では、盛大にお祝いしてあげたいと考える人も多い一方、成人のお祝いには相場があります。本記事では、相手との関係別に見た成人祝いの相場やおすすめのプレゼント、渡す時のマナーをご紹介します。自分の子供や親戚、孫が成人を迎えた際には、適切な方法でお祝いをしてあげましょう。

成人祝いの相場は?贈る時のマナーや男女別のおすすめのプレゼントも紹介

成人祝いとは

成人祝いとは

成人祝いとは、晴れて成人の仲間入りをした若者に対し、大人になったことをお祝いするイベントです。
一般的には、親族の間柄で成人を迎えた方に成人式の前にお祝いすることが多く、お金や品物を贈るのが大半です。
また、お祝いの相場は相手との関係性によって異なります。

成人の年齢は、20歳から18歳に引き下げられましたが、お祝いを渡すのはこれまで通り20歳で問題ありません。

【贈る相手別】成人祝いの金額相場

【贈る相手別】成人祝いの金額相場

ここでは、相手との関係性別に成人祝いの相場を紹介します。一言で相場といっても幅があることから、自分のあげられる範囲でお祝いを渡すのがベストです。大切にすべきなのは、金額よりもまず「お祝いする気持ち」といえるでしょう。

親から子供(息子・娘)の場合

親から子供への成人のお祝い金の相場は、1~5万円です。
現金を渡すのも喜ばれますが、かねてから子供が欲しがっていたものをプレゼントするほか、大人の仲間入りの印としてお酒やブランドのバッグ、財布などを贈るのもよいでしょう。

おじ・おばから親戚(甥・姪)の場合

甥・姪へ渡す成人のお祝いの金額の相場は、1~3万円です。甥・姪よりも遠い親戚にあたる場合は、5,000~2万円が相場です。
お金ではなくプレゼントを贈る場合、ボールペンやネクタイ、化粧品などいくつあっても困らないものがよいでしょう。

祖父・祖母から孫の場合

孫が成人を迎えた場合のお祝い金の相場は1~10万円と、相応の金額をかけるケースが多く見受けられます。
また、現金に限らず高価な腕時計や財布などを贈ることもあるでしょう。
ただし、あまりにも高価なものを渡すと、本人はもちろん両親も気を遣ってしまう恐れがあるため、高価なものを贈る場合は一度両親に確認を取ることをおすすめします。

友人の子供に贈る場合

友人の子供に渡す金額の相場は、5,000円~1万円が相場です。
現金ではなく、喜んでもらえるようなギフトを贈るのもよいでしょう。

成人祝いを贈る時のマナー

成人祝いを贈る時は、マナー違反とならないように注意しなければなりません。せっかくの成人のお祝いなので、相手も気持ちよく受け取れるように気をつけましょう。

お祝いの金額は奇数にする

お祝い金は、あくまでも相手を祝う気持ちを示すためのものであり、包む金額にこれといった決まりがあるわけではありません。
しかし、日本では古来より慶事のお祝い金には奇数がよいとする風習があります。

1万円や3万円といった奇数を心がけるほか「死」や「苦」を連想させる「4」や「9」といった数字は避けるようにしましょう。また、お祝い金は新札を用意するのがマナーです。

ご祝儀袋は紅白の蝶結びの水引

成人祝いで用意するご祝儀袋はもちろん、プレゼントを贈る際も「のし袋(紙)」と「水引」を意識しましょう。水引は何度あってもよいお祝い事に用いられる「紅白蝶結び」の水引を使用します。

この紅白蝶結びの水引は、蝶結びが結び目を何度でも結び直せることから「何度あっても嬉しいお祝い事」に用いられます。子供の成長に関連するお祝いや出産、長寿のお祝いにも使用するので、覚えておくと便利でしょう。

ご祝儀袋の書き方

水引きの上に記載する表書きには「祝御成人」「成人御祝い」などと書き、その下に送り主の名前を書くのが一般的です。連名で贈る場合はお互いの名前をフルネームで記載し、目上の人を右側に書くようにしましょう。(夫婦連名の場合は夫の氏名を中央に書き、妻の氏名を左側に書く)

お金やプレゼントと一緒にメッセージを添えるのも喜ばれますが、まだ成人したばかりの相手に対して結婚や出産といったプレッシャーを与える内容のメッセージは避けるようにしましょう。

成人祝いを渡すタイミング

成人祝いは、成人式が行われる1月の第2月曜日までに渡します。会う機会がない場合は、成人式の前日、または当日の午前中に届くよう郵送で送るとよいでしょう。

【男女共通】成人祝いに贈るプレゼントの例

【男女共通】成人祝いに贈るプレゼントの例

ここからは、成人のお祝いとして現金ではなくプレゼントを贈る際の例を紹介します。何を贈るか迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは男女共通のプレゼント例です。

文房具

大学や仕事でも使えるボールペンや万年筆、手帳などの文房具は成人祝いのプレゼントに最適です。
特に名前入りの高級ボールペンや万年筆などは、一生使える記念品になることでしょう。高級文房具は、実用的かつ自分では買いにくいという点で、新成人へのプレゼントにぴったりだといえます。

お酒

20歳といえば、お酒が飲めるようになる年齢です。成人祝いとして、梅酒や日本酒などのお酒を贈るのもよいでしょう。
ちょっと豪華なお酒として、高級感のあるシャンパンを選ぶのもよいかもしれません。

また、ボトルに名前を入れるなどのサービスを利用すれば、飲み終わった後のボトルが記念品にもなります。ただし、お酒を贈る場合は本人がお酒を飲めるかどうかを確認することはもちろん、好みに合わせたお酒を贈るようにしましょう。

財布・名刺入れ

ブランドの財布や名刺入れも喜ばれるプレゼントの1つです。普段使いできる財布はもちろん、ビジネスシーンで必要になる名刺入れは、持っていて困らないアイテムといえます。
特に何年も使うことによって味が出てくる革製品や、素材にこだわったものを渡せば、これから長く愛用してもらえるでしょう。

【男性編】成人祝いに贈るプレゼントの例

【男性編】成人祝いに贈るプレゼントの例

続いて、男性向けの成人のお祝いのプレゼントをご紹介します。

大人のファッションアイテム

スーツやネクタイなど、社会人に必要なファッションアイテムは、いくつあっても困ることがありません。
スーツは仕立ててもらわないとサイズがわからないので、一緒に選びにいくかオーダースーツのチケットを贈るのがおすすめです。ネクタイやタイピン、カフスなどを贈るならシンプルで飽きのこないデザインを選んでみてください。

腕時計

手元を飾るファッションアイテムとしても活躍する腕時計。なかなか買えないブランドものの腕時計を贈れば、きっと喜んでもらえるでしょう。
贈る相手が気になっているブランドや、若い人に人気のブランドから相場に合う腕時計を選んでみてはいかがでしょうか。

タンブラー

お酒を贈るのももちろん、最近ではお酒を飲むシーンで役に立つタンブラーやグラスを男性向けのプレゼントとして選ぶケースも多くみられます。
商品によっては氏名やイニシャルを刻印してもらえる場合もあり、自分だけの特別なアイテムとして長く活用してもらえるでしょう。
また名前でなく、お祝いのメッセージを入れるのもおすすめです。

【女性編】成人祝いに贈るプレゼントの例

【女性編】成人祝いに贈るプレゼントの例

男性だけでなく、女性向けのプレゼントも確認しておきましょう。

アクセサリー

イヤリングやピアス、ネックレスなど、おしゃれなアクセサリーは華やかな印象を与える成人祝いにぴったりのアイテムです。
大人の仲間入りをした女性に向けて、洗練されたアクセサリーをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。特にブランドもののアクセサリーが人気です。

ハンカチ

アクセサリー以外でブランドものを贈りたい時におすすめなのが、ハンカチです。
高級ブランドのものでも、比較的手頃な価格で手に入れることができるため、予算内で素敵なプレゼントができます。
余裕があれば、洗い替えで使えるよう複数枚選んで贈ってあげると、より喜ばれることでしょう。

フラワーギフト

部屋に置いてあるだけで、空間が明るく華やかになるフラワーギフトも人気がある贈り物の1つです。
少し大人っぽいデザインを選ぶことで、どんな雰囲気の部屋にも合わせやすくなるでしょう。

また、生花を贈るのも素敵ですが、昨今では長く残せるプリザーブドフラワーも人気を集めています。花の種類やカラーは多岐にわたるため、相手の好みを聞いたうえで贈るとよいでしょう。

成人祝いにまつわる疑問

成人祝いにまつわる疑問

ここでは成人祝いにまつわる疑問と、その答えをいくつか取り上げてみました。

成人祝いにお返しは必要?

基本的に成人祝いに対するお返しは不要といわれています。とはいえ、マナーとして口頭で相手に対してお礼の言葉を伝えたり、お礼の手紙を送るようにしましょう。

何等親まで成人のお祝いを渡すべき?

一般的に、成人のお祝いを渡すのは三等親以内の親族までとされています。具体的には、子供や兄弟姉妹、甥姪、孫やひ孫が該当します。

18歳で成人祝いを渡すべき?

成人の年齢が18歳に引き下げられましたが、お祝いを渡すのは20歳で問題ないでしょう。引き下げられた年齢である18歳になる年は、受験や就活などライフイベントが多く控えているため、それらが落ち着いた後に渡すのが適切といえます。

まとめ

成人祝いは、大人の仲間入りを祝う人生に一度だけのイベントです。ぜひ心を込めて成人した相手を祝福してあげましょう。

現金ではなくプレゼント選びに迷ったら、この記事で紹介したプレゼントを参考にしつつ、相手の好みに合わせたプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。

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