合格祝いの相場・おすすめのプレゼントやマナーについてご紹介
自分の子どもが大きくなるにつれて、親類や親しい友人のお子さんたちも成長し、学校の入学や難関資格の合格などのお祝いを渡す機会がある方もいるのではないでしょうか。この記事では、そんな機会を目の前に悩まれている方に向け、合格祝いの渡し方や金額の相場について解説します。
合格祝いを贈るべきケースと渡し方
人生では親戚や知人のお子さんに向けて、合格祝いを贈ることを検討する機会が何度か訪れることがあります。
合格祝いを贈るべきケース
一般的に合格祝いを贈るのは、高校、大学などの入試に合格したタイミングです。国家試験に合格した際に贈ることもまれにあるようですが、基本的には学校に通うための試験に合格したときに合格祝いを贈ります。親戚間や、家族ぐるみで親しくしている友人のお子さんへ、それまでの頑張りをねぎらい、その後の新生活へ向けてのお祝いとして渡しましょう。
合格祝いの渡し方
試験への合格の連絡をもらったら、なるべく早く合格祝いを渡しましょう。何かと物入りになる入学式の2〜3週間前、遅くとも式の1週間前までに贈るのが最適なタイミングとされています。また、入学祝いと合格祝いは、それぞれ分けて贈っても問題はないですが、まとめて贈るのが一般的です。合格する=入学することを意味するので、ほぼ同じものだと考えられているからです。また、入学祝いは新生活の費用のために両親に渡し、合格祝いは受験を乗り越えた本人に別で渡すようにすると、喜ばれるのでおすすめです。
合格祝いの相場
それでは、高校と大学、相手との関係別にお祝いの相場を見てみましょう。
高校の合格祝い
関係 | 金額 |
---|---|
孫 | 1~4万円 |
甥・姪 | 1~3万円 |
友人の子ども | 3,000~1万円 |
高校の合格祝いは、学業に使ってもらえるよう図書カードで渡したり、学生生活に必要なバッグ・制服などの必需品をプレゼントしたりすることもあるそうです。しかし、合格祝いは慣習的には現金で贈ることが多いので、贈るアイテムが見つからない場合は現金でもかまいません。
大学の合格祝い
関係 | 金額 |
---|---|
孫 | 3~10万円(平均は約6万円) |
甥・姪 | 1~3万円 |
友人の子ども | 3,000~1万円 |
大学の入学祝いは、1人暮らしを始めるなど初期費用がかさむため、現金で贈る方が喜ばれます。
また合格祝いの金額は地域によっても差があり、例えば沖縄では受験合格時に親戚・友人を招いたパーティーを行うこともあるそうです。その場合費用がかさむので、合格祝いは少なめの5,000円が相場となっています。
合格祝いにおすすめのプレゼント
プレゼントで合格を祝いたいという方に向け、年代や性別に分けておすすめのプレゼントを、ご紹介します。
高校の合格祝い
高校生は、趣味やブランド志向もはっきりしてくる年頃です。何をあげるか迷う場合は、相手に直接聞いてみるのがよいでしょう。以下では、男女別に人気の高いプレゼントをまとめました。
男性向け
高校では授業も高度なものになってくるので、電子辞書を贈ると喜ばれます。運動部に入ることが予想されるなら、スポーツ用品もあって困らないことでしょう。またブランド物の定期入れや財布、スクールバッグ、リュックなども通学に使えて便利です。そのほかにも、高級ペンやイヤホンなどを贈るのもよいでしょう。
女性向け
女性にも男性と同様に電子辞書をプレゼントすれば、勉強する際に使ってもらえることは間違いなしです。機能面に優れたグレードの高いものを購入すれば大学でも使ってもらえることでしょう。また女性にはブランド物の腕時計やポーチ、コスメ道具などもおすすめです。
大学の合格祝い
大学の合格祝いには、新生活で使えるものを贈ると喜ばれます。ブランド物にも敏感になる年頃ですので、ブランドを意識したプレゼントをあげるのがおすすめです。一人暮らしをすることが決まっているなら、家電も喜ばれる可能性が高いものの一つです。パソコンやUSBメモリなども、大学生活では必要になりますので、PC周りの道具をプレゼントしてみてもよいかもしれません。
男性向け
男性には将来的にもよく使うネクタイや、定期入れがおすすめです。また大学生活では、教科書やレジュメを持ち運べるA4サイズのトートバッグがあると便利なのでプレゼントには最適です。そのほかには、腕時計や名入れペンも人気です。
女性向け
女性には、ブランド物のコスメやポーチ、大きめのバッグを贈るのがおすすめです。好みのブランドを調査して、プレゼントとして渡してあげましょう。また美顔器やスチーマーなどの美容家電も喜ばれるアイテムの1つです。さらに、大学生になってから一人暮らしを始める方には、キッチン家電・雑貨を贈っても喜ばれることでしょう。
合格祝いを渡す際に気を付けたいマナーについて
合格祝いはポチ袋ではなく、のし袋に入れて渡すのがマナーです。のし袋は金額が1万円以上なら紅白の蝶結びの水引が付いたものを、それ以下の場合は水引が印刷されたものを使用します。また門出となるお祝いなので、新札を用意してください。
のし袋の表書き上の段には「御祝」や「合格御祝」と書き、下の段に氏名を書きます。金額を書くスペースがある場合は、壱弐参のような数漢字を使い、「金参萬円也」というように金額を記しましょう。
ちなみに自分の子どもが合格祝いをもらったときは、お返し(内祝い)をするべきなのか迷うことがあるかもしれません。基本的に合格祝いは、結婚祝いや新築祝いなどと異なり、収入のない子どもに対して贈られるものであるため、お返しは必要ないといわれています。もらった際に直接お礼を言う、電話や手紙でお礼のメッセージを伝えるなど、感謝の気持ちを伝えるのが、一番のお返しになります。
ただし地域や親族の間のルールで、お返しが必要なこともあります。そういったルールが分からない場合は、両親に尋ねてみましょう。そして、お返しが必要な場合には、頂いた金額の半分程度、上限5,000円程度を目安にお返しを贈りましょう。お菓子やお米、洗剤の詰め合わせギフトなど、日常的に使えるものが喜ばれます。
合格祝いにメッセージを送る(例文付き)
お祝いとは別に、メールなどで合格祝いのメッセージを送ることもあるかと思います。ここではその際に使える例文をご紹介します。
まず合格祝いのメッセージにおけるマナーですが、タイトルや件名は簡潔にまとめ、誰から誰宛なのか、内容はどのようなものかをわかりやすく伝えましょう。前文・主文・末文に分けると、よりかしこまった雰囲気のメッセージを作ることができます。
合格した本人宛のメッセージ例文
出典件名:合格おめでとう (◯◯より)
本文:○○さん、第一志望に合格されたとのこと、本当におめでとうございます。ご両親もさぞお喜びのことでしょう。
これからの◯年間、人生の中でもとても貴重な素晴らしい時間になることと思います。充実した学生生活を過ごして下さい。
ささやかながらお祝いを贈ります。今後の生活に役立てもらえたら嬉しいです。ご両親にも、よろしくお伝えください。
合格したお子さんの両親宛のメッセージ例文
出典件名: ◯◯より合格のお祝い
本文:この度は、ご子息が難関学校に合格されましたこと、誠におめでとうございます。
ご両親のお喜びもひとしおのことと存じます。ご子息のご発展と皆様のお幸せを心よりお祈り申し上げます。
これから始まる、学生生活が充実したものになるよう、陰ながらお祈り致します。
(まずは/取り急ぎ)お祝い申し上げます 。
まとめ
難しい試験に合格したお子さんの、それまでの努力と新しい門出を祝う合格祝い。今回は相場やプレゼントの内容、マナーをご紹介しました。ぜひこの記事を参考に、合格祝いを贈ってみてください。
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