開店祝いの相場はどれくらい?贈る品の例なども紹介

開店祝いという言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。しかし、具体的にどのようなタイミングで贈るものなのか、そもそもどういったお祝いなのかといったことが分からない方もいるでしょう。そこで、ここでは贈る時期や相場、プレゼントして喜ばれるアイテムなどについてまとめてみました。

開店祝いの相場はどれくらい?贈る品の例なども紹介

開店祝いって何のこと?

開店祝いって何のこと?

お店がオープンしたことに対するお祝いを指します。道を歩いているとき、新しくできたレストランやラーメン店、雑貨店などに大きなスタンド花が飾られているのを目にしたことがありませんか?あれは、これから頑張ってほしい、もっと成長してほしいといった想いを込めて、開店祝いとして贈られた花なのです。

開業祝いと開店祝いの違いは、お祝いをする業態の違いです。「オフィス」か「お店」かによって呼び方が変わり、前者は開業祝い、後者は開店祝いとなります。

開店祝いを贈る時期は?

開店祝いを贈る時期は?

基本的にはお店のオープン日よりも前に贈ります。オープンしてからだと業務でバタバタしているでしょうし、忘れていたと思われてしまう可能性もあるでしょう。そのため、店開きするよりも前に渡すのがマナーです。では、早ければ早いほどいいのかと思ってしまいますが、お店の開店準備も始まっていない段階でお花のスタンドなどを贈られても迷惑になりますので注意が必要です。

では、具体的にいつ渡せばいいのかということですが、目安としてはお店が開く1週間前から前日までが一般的です。というのも、開店する少し前に開店祝いのお花が飾られていることで、「これから新しいお店が出来る」と注目を集める効果がお店側に期待できます。何らかの事情があってそれまでに間に合わない、という場合には開店1ヶ月後くらいまでなら許容範囲ですが、ただ、お祝いが遅れてしまったことについて一言連絡を入れておいたほうが、今後もお付き合いしやすいでしょう。
とはいえ、オープン前はお店の開店に必要な様々なものが配送され、お店のスタッフは大忙しであることが多いです。できれば、事前に「開店祝いを贈りたいが、いつならお店として都合がいいか?」ということを聞いておくと良いでしょう。

開店祝いの相場・金額感はどれくらい?

開店祝いの相場・金額感はどれくらい?

どれくらいのものを用意すればいいのか、というのは悩みどころです。相場としては5千円~5万円程度となりますが、相手との関係性によって変わりますので注意しましょう。ここからは関係性による金額の違いについて解説します。

相手との関係性ごとの相場

分かりやすい例として結婚式でのご祝儀を考えてみましょう。身内と親友、知人とでは渡す金額は大きく変わってきます。それと同様に、開店祝い・開業祝いの贈り物も贈る相手とどのようなお付き合いをしているのか、また、自分にとってどんな人なのかによって相場は違ってくるはずです。

一般的な取引先

概ね1~3万円くらいが目安です。取引先としての重要度はそこまで高くないものの、今後も継続的な関係を築きたいと考えている相手が対象となります。

重要な取引先

ビジネスパートナーとして重要なポジションを占めている相手となります。ほかに代わりがいない、付き合いがなくなると大いに困るような相手です。目安としては3~5万円ほどになるでしょう。

友人

普段からそれなりに付き合いのある友人だと、5千円くらいが相場でしょう。それほど頻繁に会うということはないものの、つかず離れずといった関係性の友達が該当します。

親友

自分にとって大切な友人、すなわち親友だと1万円くらいが目安となるでしょう。どんなことでも相談できる、困ったときには進んで手を貸してくれる、そのような存在です。

両親や子供

3~5万円くらいが一般的です。もっとも身近な存在であり、お店の繁盛を強く願う想いも込めてこれくらいの金額となることが多いです。

兄弟姉妹

2~3万円くらいが目安です。親や子供と同じように大切な身内であるため、取引先や普通の友達と比べるとやや高い相場となるケースが多いでしょう。

親戚

1~5万円と金額帯が幅広いです。親戚だとそう頻繁に会わない人もいれば、よく会うという方もいるはず。間柄などによって大きく変わってくるでしょう。

開店祝いで喜ばれる品の例は?

開店祝いで喜ばれる品の例は?

どのようなものを贈るべきかも気になることでしょう。定番はお花ですが、業種によってはそれ以外のもののほうが喜ばれることもあります。ここでは、業種別に喜ばれそうな品をピックアップしてみました。
ただし、会社やお店によっては、他から同じものを受け取って「カブる」リスクはつきものです。カブることで困るものは、避けた方が無難な場合もあるので気をつけましょう。

飲食店

ラーメン店や食堂など、飲食関係の場合は招き猫がおすすめです。福を呼ぶ、お客さんを呼ぶといった意味がありますので、縁起のよい贈り物と言われています。招き猫にもさまざまな品があるので、渡そうとしているお店の雰囲気などに合わせた色やデザインを選ぶことがポイントです。

美容室

美意識の高い人たちがたくさん働いているので、品物選びにもセンスが求められます。お花のようなベタなものでもいいですが、少しゴージャスな食器なども喜ばれるでしょう。スタッフが休憩のときに使え、実用性を兼ね備えています。こちらも、雰囲気にマッチしたものをセレクトするのがポイントです。

医療施設

クリニックや病院、診療所などの場合だと、実用性の高いものが好まれる傾向にあります。例えば、空気清浄機などの家電製品や花瓶などは喜んでもらえるでしょう。センスの光る一輪挿しや花瓶であれば、たくさんの人が集まる待合室を華やかに彩ることができるかもしれません。

小売店

アパレルやアクセサリーなどのセレクトショップでは、見た目も派手なバルーンやフラワーアレンジメントなどがおすすめです。お客さんを呼び込むきっかけにもなり、喜んでもらえる可能性も高いでしょう。お店によって明確なコンセプトを打ち出していることも多いので、プレゼント選びのセンスに自信のある方は、そのコンセプトにマッチしたものをプレゼントするのもいいかもしれません。

ホテルや旅館

スタンド花でもいいですが、宿泊する場所でもあるので種類には注意しなくてはなりません。それよりも、室内に飾れるインテリア系のアイテムがおすすめです。内装にマッチしたもの、縁起がよいものを選ぶとよいでしょう。例えば、鬼瓦をアレンジした「笑う鬼瓦」は和風な旅館にはピッタリで、守り神としての意味合いも持たせることができます。

開店祝いを贈るときに気を付けたい点は?

開店祝いを贈るときに気を付けたい点は?

選ばれることの多いお花ですが、赤い色は避けたほうが無難です。見た目にキレイですが、火事や赤字などを連想させてしまうため、縁起が悪く、開店祝いにはタブーとされています。また、誰から贈られたものなのかが分かるように、祝い札をつけることも忘れないでください。

そして、すでにお話ししたように、オープンする当日、もしくは前日までに届くよう手配することも重要なポイントです。配送業者の方に日時をきちんと指示しておきましょう。もしかすると、当日はバタバタしているかもしれないので、受け取れるタイミングなどを事前に聞いておくとよいかもしれません。

もっとも大切なのは、事前に必要なものや欲しいものを当人からリサーチしておくことです。これなら失敗することはまずないでしょう。相手の好みが不明な場合は、現金や商品券、カタログギフトなどもよいかもしれませんね。

まとめ

まとめ

開店祝いを贈る相手との関係性によって相場は変わる、また、業種によって喜ばれるものも違う、ということを意識してみてください。さらに、開店祝いを贈る上で覚えておくべきマナーもあるので、気をつけましょう。素敵なお祝いを贈ることができれば、きっとこれからもよい関係を続けることができると思います。

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