快気祝いっていつ何を贈るもの?贈り方や相場について解説

快気祝いとは病気やケガをした本人からお見舞いに来てくれた方へのお礼・お返しだと知っていましたか?自分が入院した場合、身内をはじめ友人や職場の同僚など、お見舞いに来てくれた方々に「元気になりました」という報告とお礼をかねた行動です。この記事では、いつ、どんなものを贈れば良いのか、贈るタイミングなどを解説します。

快気祝いっていつ何を贈るもの?贈り方や相場について解説

快気祝いとは?快気内祝い、全快祝いなどとの違い

快気祝いとは?快気内祝い、全快祝いなどとの違い

快気祝いだけではなく退院祝いや全快祝いなど様々な言葉があるので、それぞれの意味を正しく理解をして使いましょう。

快気祝い

体調を悪くしていた本人から、様子見などに来てくれた人、お世話になった方へのお礼と報告をかねた贈り物となります。

快気内祝い

快気内祝いというのも基本的には同じようなものですが、どちらかというと身内だけで行うようなイメージとなります。また、この場合だとまだ全快ではなく、引き続き療養が必要というときに行われることが多いです。

全快祝い

全快祝いは、文字通り完全に体調が戻って復活したことの報告やお返しとなります。快気祝いとほぼ同じだと考えて差し支えないでしょう。まだ治療を続ける必要がある、といったケースではこうしたお知らせはしません。

お見舞御礼

これは何かの品をもらったものの、まだ回復には少しかかるというときに贈ります。

退院祝い

退院祝いというのは、本人からではなく周りの人から入院していた人へのお祝いです。お見舞いに行くつもりが間に合わなかった、ひとまずある程度回復したという人に贈られるケースが一般的といえるでしょう。

快気祝いを贈る時期は?

病院を出て1週間から10日くらいを目安としましょう。すぐに手配したい、と考える方もいるかもしれませんが、直後はまだ本調子ではないかもしれません。無理をして再びコンディションが悪くなってしまうかもしれませんし、全快していない場合だと無理がたたってまた療養することになる可能性もあります。

すぐに贈りたい、感謝の気持ちを伝えたいというのも理解できますが、やはり一番は全快して元気になった姿を見せることです。無理してストレスになってしまったり、再び体調を崩してしまったりしては、周りの人にまた心配をかけてしまいます。退院して少し落ち着いてくる、1週間から10日後くらいが一般的です。

まずは自分の体が一番大切なので、快気内祝いも同じくらいの時期で問題ないでしょう。退院後、遅くとも1ヶ月以内に手配すれば失礼にはあたりませんが、ただし、地方によっては1~2週間以内に贈るといった風習があるケースもあるので、事前に両親や祖父母などに確認しておくとよいかもしれません。

快気祝いにはどんなものを贈る?

快気祝いにはどんなものを贈る?

縁起がよいのは後に残らないものです。食べてなくなってしまうものや洗い流すものなどを選ぶのが一般的でしょう。
クッキーやチョコレートなどのお菓子は、手軽に購入できるため定番です。特にチョコレートは溶けてなくなるため、病気やケガが残らないという意味が強くなります。
同じ消え物ギフトでも、石けんや洗剤、入浴剤などは怪我、病気を洗い流すという意味があるので、こちらも縁起のよいお返しとなるでしょう。自分ではなかなか選べない、という方だとカタログギフトという手もあります。これなら、お返ししたい人が自分で欲しいものを選べますし、本当に喜ばれるものをお返しすることができるでしょう。

快気祝いの相場はどれくらい?

快気祝いの相場はどれくらい?

もらった品物の価格の半額程度が目安で、10,000円のものなら5,000円ということになります。ただ、これはあくまで目安であり、地域によって違いがあることもあります。基本的には半額から1/3くらいとなるので、そのぐらいの費用を見ておけば大きな問題にはなりません。

個人から何かを頂いたときには計算もしやすいのですが、職場の人やサークルの仲間などからまとめてもらったときはどうすればいいのでしょうか。こうしたケースだと、一人一人にお返しをする必要はありません、同じようにまとめて贈ってもマナー違反にはなりません。「総務部御一同様」「〇〇サークル御一同様」といったように宛名で調整しましょう。

快気祝いの購入方法や贈り方は?

基本的にどこで買っても問題ありません。近所のスーパーやデパートや、まだ、あまり動きまわれないとなれば、ネット通販でも構いません。お返しのギフトを専門とするネットショップもたくさんありますので、気軽に購入可能です。

贈り物をする相手との関係性にもよりますが、フォーマルに贈り物をする際には、紅白の結び切り水引がついたのし紙を使ってください。結び切りの水引には、二度と起こらないといった意味があるので、こうしたお返しにはピッタリののし紙となります。表書きには快気内祝い、もしくは快気祝いと書き、自分の苗字を水引の下に記します。

渡し方ですが、やはり本人から直接手渡しするのが基本です。そのほうが、元気になった姿を見せられ、相手も安心するでしょう。ただ、人によってはまだ本調子でないということもあるでしょうから、その場合は無理に手渡しすることはありません。郵送、宅配便などを利用しても失礼とはなりませんので安心ください。

直接渡せないときには、感謝の気持ちを記したメッセージカードを添えるのが基本です。長々とした文章にする必要はないので、気持ちを込めて書きましょう。

快気祝いを贈るときに気を付けたい点は?

快気祝いを贈るときに気を付けたい点は?

贈るものに関しては注意をしたほうがよいでしょう。商品券やギフトカード、現金などはどんな相手にも使える「万能な贈り物」になると考える方もいますが、そうならないケースも存在します。たとえば、職場の上司や恩師など目上の人にこうしたものを贈ると、失礼な行為となってしまうことがあります。変な誤解を生む可能性もあるので、こうした品はやめておきましょう。

体調が回復した直後にする必要はなく、1週間から10日後くらいで問題ありませんが、1ヶ月以上たってからというのはNGです。足を運んでくれた方たちに対して失礼になってしまうので、あまり期間が空きすぎないようにするのも大切なポイントです。また、快気祝いを受け取った相手が「お返しをしないと!」と精神的な重荷にならないようにも配慮したいものです。体調とも相談しながら、ベストなタイミングで贈るようにしてください。

まとめ

全快したときは全快祝いや快気祝いを、まだ通院などが必要なときには快気内祝いとなります。贈るアイテムや時期によっては相手に失礼になってしまうので、そのあたりは十分気を付けてください。きちんと覚えておくべきマナーを踏まえ、心配してくれた人にしっかりと感謝の気持ちを伝えてくださいね。

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