独身ならではのボーナスの使い道とは?男性・女性別に紹介
ボーナスには貯金や海外旅行、将来への投資など多くの使い道があります。独身者は特に用途を自由に選びやすいため、他の人の使い道が気になるのではないでしょうか。そこで今回は、独身の男性と女性に分けて、それぞれ人気があるボーナスの使い方や使う際のポイント・年代ごとの使い道を紹介します。
目次
独身のボーナス事情ってどうなっているの?
まず、みんなはどれくらいボーナスをもらっているのでしょうか?厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、未婚率の多い20~30代の平均賞与は下記の通りでした。
20~30代 平均年間賞与
年齢 | 男女計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 39.3万円 | 42.3万円 | 36.1万円 |
25~29歳 | 67.6万円 | 73.0万円 | 60.0万円 |
30~34歳 | 82.6万円 | 91.9万円 | 64.9万円 |
35~39歳 | 94.2万円 | 107.1万円 | 67.9万円 |
【参考】厚生労働省:「平成30年賃金構造基本統計調査」 ※詳しくはこちら
この支給されたボーナスの使い道について、リサーチ会社の株式会社アスマークによる調査結果(2017年)によると、独身者のボーナスの使い道は以下の通りです。
【参考】株式会社アスマーク「夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」 ※詳しくはこちら
独身男性に多いボーナス使い道ランキング
続いて、未婚率の高い20~30代男性のボーナスの使い道を見ていきましょう。同調査によると、20~30代男性のボーナスの使い道は次の通りです。
【参考】株式会社アスマーク「夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」 ※詳しくはこちら
以上のデータから、独身者、20~30代男性ともに70%以上の人がボーナスを「貯蓄」していることがうかがえます。続いて多い使い道は、「旅行」でどちらも30%前後です。一方、「金融商品の購入」はどちらも約10%~15%と、関心が低いことがうかがえます。
ライフイベントや老後の不安に備えるために、早いうちから貯蓄をしている人が多い一方、資産運用を考えている人は少ないようです。
また、30代はローン返済が約20%と、20代と比べて車や住宅の購入でローンを組み、返済にボーナスを当てているケースが増えていることがわかります。
独身女性に多いボーナス使い道ランキング
先ほどの調査からみた、未婚率の高い20~30代のボーナスの使い道は以下のとおりです。
【参考】株式会社アスマーク「夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」 ※詳しくはこちら
「貯蓄」は男性と同様に回答が最も多かった項目で、20代では約85%、30代では約75%が回答をしています。一方で、男性で約10%~15%を占めていた投資・資産運用の割合は女性3~6%と半分以下の割合になっています。
20~30代といえば、これから結婚・出産・子育てやマイホームの購入など、大切なライフイベントがたくさん控えている時期です。そのための準備として、あまりお金は使わず貯める意欲が強い傾向があります。
また、娯楽への出費では、「旅行」が30%以上とある程度の割合を占めており、非日常的な体験や思い出作りに積極的であることがわかります。その次が商品やサービスの購入で、洋服・ファッション、美容関連にボーナスを当てる方が多くいます。
ボーナスの使い道のポイント
ここまででわかる通り、独身であれば交際費や趣味、旅行など、自由にお金の使い道を選ぶことができますが、実際には男女ともに将来を見据えてボーナスを貯蓄に回す方が多いようです。ボーナスの支給額は変動しますし、結婚や転職などでライフスタイルが変わることもあるので、将来に備えて貯蓄している方が多いのでしょう。
ボーナスを貯蓄する際には、ボーナスを含めた収入と支出のバランスを意識するとよいでしょう。可能な限り結婚・住宅購入・老後などの大きなライフイベントについて考え、「35歳までに住宅資金として500万円貯蓄」といった目標を細かく設定するなど、将来を想定した資産計画を考えましょう。
また、資産形成は正しい知識と早めの行動が大切です。男性・女性ともボーナスを貯金や投資・運用に回すと回答した方はいましたが、同じ積立でも貯金と投資では大きな差がつくことがあります。例えば、毎月1万円の積立を20年続けた場合、定期預金なら累計240万円ですが、複利年3%の投資信託(手数料・リスクは考慮しない場合)であれば328万円にもなります。
【参考】三菱UFJ国際投信:「つみたてシミュレーション」 ※詳しくはこちら
しかし、ボーナスの全額を投資に当てるのはリスクが高いので注意が必要です。簡便的に投資の世界では、100から自分の年齢を引いた割合を投資に回すとよいと言うこともあります。たとえば、前述のデータから分かる通り、30歳であればボーナスの7割を貯金に回し、残りの金額を消費に回せばリスクを抑えられます。投資・運用する場合はくれぐれも余剰資金でおこなうようにしましょう。
年齢によってもボーナスの使い方は変わる
ボーナスの使い道に正解はなく、年齢によって変わるのが自然です。20代~30代前半であれば、自分の成長や新しい体験にある程度お金を使うことができると同時に、結婚や出産といった将来のライフイベントへの備えも必要です。備えという点では、先述の調査結果からもわかる通り、資産運用はリスクがあるため貯蓄に回す方がいまだに多いようです。しかし、定期預金金利が0.01%程度と低い現状を考慮すると、少しずつでも資産運用を意識してみてもよいでしょう。
40代~50代になると、老後を具体的に意識しはじめ、将来への資金作りを真剣に考えていく必要があります。そのため、消費に回すボーナスを抑え、貯金や資産運用などをより真剣に検討する必要があるでしょう。
自分の年齢と将来に控えるライフイベントなどを考慮したうえで、どのくらい資産形成する必要があるのかを確認し、ボーナスの使い道を検討しましょう。
まとめ
独身者はボーナスを散財しているかと思いきや、意外と手堅く貯蓄に回していることがわかりました。独身者は生活資金に余裕があるからこそ、将来への備えとして貯蓄だけでなく資産の増加を狙った運用に回すことができます。そのうえでライフスタイルに合わせて消費活動ができれば、有益なボーナスの使い道となるでしょう。まずはボーナスの貯蓄と消費のバランスを検討してみてはいかがでしょうか。
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