一人暮らしの平均食費はいくら?ケース別の平均食費を紹介

一人暮らしをするとついつい掛かってしまうのが食費です。毎月いったいどれくらい掛かるものなのでしょうか?性別や、年齢、どのような生活を送っているかで必要な食費は変わってきます。この記事ではケース別に平均の食費をご紹介します。併せて理想的な食費は手取りの何%かも紹介するので、参考にしてみてください。

一人暮らしの平均食費はいくら?ケース別の平均食費を紹介

同じ一人暮らしでも立場・性別・食事の仕方で食費は異なる

同じ一人暮らしでも立場・性別・食事の仕方で食費は異なる

一口に一人暮らしとは言っても、人それぞれの生活ごとに食費は異なるものです。たとえば、上司や取引先との付き合いなどで外食が増えることから大学生と比べると社会人の方が食費は多くなる傾向にあります。また、男女でも体格の差や食べる量が違うので食費の違いは生まれて当然でしょう。そして、自炊をするかしないかでも食費は異なります。基本的に食費を抑えたいなら自炊をするのがおすすめです。

このように一人暮らしでも、立場・性別・食事の仕方で食費は異なるため、個人の生活習慣などによって食費の総額に言及するのは難しいと言えます。とはいえ、平均値と比較することは大切なことですので、まずは項目別に、食費の平均額を確認していきましょう。

大学生と社会人で比較!一人暮らしにかかる食費の平均

大学生と社会人で比較!一人暮らしにかかる食費の平均

大学生と社会人では、具体的にどれほど食費に差があるのか、総務省統計局のデータを元に比較してみましょう。今回参考にするデータは、勤労者世帯かそれ以外の世帯かを基準にして分類しているものなので、勤労者以外の食費を大学生の食費だと断定することはできませんが、目安として参考にしてみてください。

大学生と社会人の食費・外食費※1

大学生など※2 社会人※3
食費 33,313円 41,384円
うち外食費 5,249円 15,486円

※1:単身者、1ヶ月あたり
※2:大学生などには勤労者以外の世帯が該当します。
※3:社会人とは勤労者世帯が該当します。
【参考】総務省統計局:「1世帯当たり1か月間の収入と支出(2019年 1~3月期)」 ※詳しくはこちら

上記の表から、社会人は大学生と比べてひと月当たり1万円程度、食費が高いことがわかります。ちょうど外食費が1万円程度高いことを考えると、社会人の食費が高くなるのは、外食がその理由だと考えられます。ただし、社会人における外食は、コミュニケーションの意味合いも含んでいることが多く、ある程度は仕方のないものです。食費を節約したいと思っているなら、一人で外食する機会を減らしてみるとよいでしょう。

男性と女性で比較!一人暮らしにかかる食費の平均

男性と女性で比較!一人暮らしにかかる食費の平均

次に男女の1カ月の食費を比較してみましょう。こちらも総務省統計局のデータを参考にしています。今回は単身者が最も多いと考えられる34歳以下のデータをご紹介します。

34歳以下の食費・外食費※1

男性 女性
食費 45,111円 32,034円
うち外食費 24,556円 13,644円

※1:単身者、1ヶ月あたり
【参考】総務省統計局:「男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(2019年 1~3月期)」 ※詳しくはこちら

この表を見てもらうとわかるように、食費に1万3000円程度、外食においては1万1000円程度の差があるという結果となりました。
これは単純に男性の方が女性より食べる量が多いということを指しているわけではありません。注目すべきは外食費の男女差です。食費における男女差のほとんどが外食費の差で占められているということがわかります。女性の方が頻繁に自炊をする機会を設けていると見ることもできますが、いつ外食を行うかといったタイミングの違いも外食費の差に表れていると推測できるでしょう。昼・夜を問わず食事を外食で済ませがちな男性に比べて、女性はお昼時に外食に出掛ける傾向が高いです。

確かに近年、さまざまなメディアに女子会と呼ばれる外食の形が取り上げられる機会も増えましたが、実質的には8割超の女性が月に1回のペースで行っている程度。夜は、ランチメニューに比べて高めの料金設定のうえ、アルコールを注文したり、ディナータイムで席料が必要になったりと、食事代以外にもいろいろ掛かります。逆にランチタイムは、ディナーメニューのお試し版的な意味合いもあり、手ごろな価格で提供されることも多いです。これらのことが、男性よりも女性の方が外食費を安く抑えられている一因として考えられるでしょう。

またこのことから、男性なら夜の外食の回数を減らす、女性ならランチに出掛ける頻度を減らすといったように、男女それぞれで食費を抑えるためのポイントが異なることもわかります。外食を減らすのが難しいなら、外食先をより安価な場所に変える、注文するメニューを変えるなど、自分に合った節約方法を考えてみましょう。

【参考】株式会社バルク 女性のライフスタイル研究所「30代・40代女性の女子会実施頻度は?おひとりさま、幼稚園ママで高い参加頻度」 ※詳しくはこちら

外食を減らしたらどれくらい節約できるの?

外食を減らしたらどれくらい節約できるの?

外食の習慣を減らして、自炊に切り替えた場合、どれくらいのお金が節約できるのでしょうか?たとえば、外食を自炊に切り替えた場合、外食に比べて自炊は材料費だけで済みます。仮に食材費が外食費の1/3であるとすると、外食費が15,000円かかっていた人は、ひと月当たり10,000円節約できます。1年間に120,000円、40年間続けたら4,800,000円と、塵も積もれば山となるですね。

手取り収入の15%程度を目安として食費を考えてみましょう

ここまで項目別に平均の食費をご紹介しました。この平均と合わせてもう1つ目安となるのが、食費を手取りの15%に収めるという考え方です。手取りの15%は、理想的な食費の目安だといわれています。たとえば15万円だったら22,500円、20万円であれば30,000円、30万円だったら45,000円となります。手取りが少ないと、食費も少ないように感じますが、この理想金額に収めることで、家賃や光熱費、交際費などの支払い負担が軽減できます。

手取り収入20万円/月の場合の使い方一例

項目 費用
家賃 60.000円
食費 30,000円
水道光熱費 12,000円
通信費 13,000円
娯楽費/交際費 30,000円
衣類/日用品 25,000円
貯金 30,000円

このように、ほかの費用との兼ね合いも考えたうえで、あなたに合う食費を計算してみるとよいでしょう。導き出した食費をキープするには、支出を把握しておくことが大切です。今はスマートフォンのアプリで無料の家計簿が利用できるなど、簡単にお金の利用を記録しておくことができます。まずは1カ月だけでも、記録をつけることから始めてみましょう。意外なところでお金を使い過ぎていることがわかるかもしれません。

まとめ

まとめ

この記事では、1人暮らしにおける平均的な食費をご紹介しました。今回の話題で覚えておいてほしいのは、立場や性別により食費の平均が異なること、総じて手取りの15%に収めるのがおすすめだということです。この食費の目安を参考に、あなたの食費を考え直してみてください。

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