祖父母から孫へ七五三のお祝いの相場や定番を紹介!もらった側のお返しの疑問にも答えます
子供の健やかな成長を身内で祝い、将来の健勝を祈願する大切な行事である七五三。一生の思い出となる晴れの日のお祝いについて、祖父母や親戚からの具体的な相場を紹介します。また、お祝いを贈る際のマナーやお祝いへのお返しについても解説しています。

関係で変わるお祝い金の相場は?

七五三は11月15日前後におこなわれる、子供の健やかな成長を祝い、将来の長寿を祈願する行事です。親だけでなく親戚や親しい人など、身内で子供の成長の節目となる大切な日にお祝いをします。親しい子供が七五三の歳を迎えたら、お金や品物を贈ってお祝いの気持ちを表しましょう。
お祝いの相場は3歳、5歳、7歳のどの年齢でも同じですが、子供と相手との関係性によって変わってきます。関係別に相場を紹介しますが、いずれの場合も相場はあくまでも目安とし、気を使わせない程度の金額にすると良いでしょう。
祖父母から孫へのお祝い
祖父母から孫へのお祝いの場合、相場は七五三の衣装代と考えるとわかりやすいでしょう。男の子も女の子も、衣装を購入する場合は数万~10万円ほどかかるので、その範囲が適度な金額です。
なお、内孫と外孫で金額に差をつける人は最近では少なくなりました。どちらにも同額を包むのが最適です。
甥・姪など親戚の子供へのお祝い
甥・姪など親戚の子供の場合、お祝いの相場は5,000~1万円です。髪飾りや靴、コートなど衣装に付属する品物にかかる金額と考えるとわかりやすいでしょう。親戚と一口に言っても、冠婚葬祭以外ではほとんど会わない場合や頻繁に会う場合など、その関係性は様々です。普段の付き合いの程度によって金額を決めましょう。とても親しくお互いによく会う間柄なら1万円くらいが適切です。事前に他の親戚に相談して金額を揃えたり、何人かの連名で贈ったりするのも良いでしょう。
ご近所や友人など親しい人の子供へのお祝い
親戚以外でも、近所や友人の子供など、親しい関係にある子供にお祝いを贈りたいと思う人もいるでしょう。七五三は身内のお祝いとはいえ、親戚以外の子供のお祝いすることに問題はありません。親しい子供へのお祝いの相場は3,000~5,000円です。子供の成長を喜び祝う気持ちを伝えるだけで十分なので、もらった相手に気を遣わせないよう、金額は控えめにしましょう。
七五三のお祝い金の相場まとめ
関係性 | お祝い金の相場 |
---|---|
祖父母から孫へ | 数万~10万円(※衣装代として) |
甥・姪など親戚の子供へ | 5,000~1万円 |
ご近所や友人など親しい人の子供へ | 3,000~5,000円 |
七五三のお祝いのマナー(タイミング・ご祝儀袋の選び方)

七五三のご祝儀を渡す際のマナーにも気を配りましょう。普段どんなに親しく付き合っている孫や親戚の子供であっても、お祝いの際には一人前として尊重し礼儀をもって接したいものです。
お祝いは11月初めから11月15日頃までに
まず気を付けたいのがお祝いを贈る時期です。本来の七五三は11月15日ですが、今は仕事の都合などでその日にお参りできる人は少なく、家族が揃う休日や、大安や友引など縁起のよい日にちを選び、10月から12月を目安に行う人が増えています。そのため、一般的に七五三のお祝いは、11月初めから11月15日(あるいは当日)までに届くように送りましょう。
ご祝儀袋の水引は「蝶結び」で
ご祝儀袋には袋に結ぶ水引が「結び切り」と「蝶結び」の2種類があり、七五三など子供の成長を祝う場合には蝶結びのものを選びます。紅白の水引が定番ですが、最近はさまざまなデザインの祝儀袋があるので、ご自分のセンスで選んでみてください。
祝儀袋の表書きは「祝七五三」や「七五三御祝」が一般的です。「御祝」だけでも問題ありません。他に、3歳のお祝い時であれば「御髪置御祝」、5歳の男の子へのお祝いは「御袴着御祝」、7歳の女の子へは「御帯解御祝」と、それぞれ江戸時代に行われていた儀式の名称で書いても良いでしょう。
お祝い金以外での七五三のプレゼント

お金以外でお祝いを贈りたいという場合は、七五三ならではのプレゼントがおすすめです。
孫の晴れ着を祖父母が贈るのは、七五三のお祝いの定番です。ただし、晴れ着を贈る場合は必ず両親と相談しましょう。着物かスーツやドレスなどの洋装か、購入かレンタルかなど、現在の七五三事情は多様化しているので、昔ながらのものが喜ばれるとは限りません。レンタルであれば1万~数万円、購入する場合は1万~10万円ほどが相場です。
最近は、写真館でお参り当日の衣装レンタルと写真撮影がセットになっている場合も多く見られ、撮影込みで数万~10万円ほどが相場です。この衣装込みの写真撮影をプレゼントするのも喜ばれます。その場合もプレゼントしたいことを伝え、本人や両親と相談しながら決めましょう。
また、七五三当日の食事会費用を贈るのも、モノではなく心に残る贈り物として良い方法です。他には、女の子の場合は和装に合わせた髪飾りやバッグなどの小物、男の子にはスーツや靴など、一生に残る思い出のアイテムも喜ばれます。子供本人が喜ぶのは、好きなおもちゃでしょう。欲しいものを直接聞いてプレゼントすれば間違いありません。
人生の節目となる晴れの日なので、誕生日やクリスマスとは違った贈り物をするのがおすすめです。
七五三をもらった場合のお祝い返しは?

基本的には、七五三の場合にはお祝いへのお返しは必要ありません。七五三は身内で行う行事であり、子供のお祝い事には内祝いは不要とされているからです。最も良いのは、七五三が終わってから、当日の晴れ着の写真とお子様自身が書いたお礼のお手紙を送って感謝を伝えることです。まだ文字の書けない3歳の子であれば、絵でも構いません。
とはいえ、何もお返しを贈らないのは気が引けるという場合は、心のこもった品物を贈ると良いでしょう。
お返しは、できるだけ早く贈るのがマナーです。お祝いをいただいてから2週間以内が理想ですが、とりあえず電話や手紙お礼だけを伝え、七五三が終わってから当日の写真や子供からのお手紙を添えて内祝いをお送りするのも良い方法です。
内祝いの相場はいただいたお祝いの1/3~1/2と言われていますが、それに縛られなくても感謝の気持ちがこもっていれば十分です。なお、品物を贈る場合は、お皿やグラスなどの割れ物や壊れ物は縁起が悪いとされるので内祝いには避けます。
もともと七五三では近しい人に千歳飴やお赤飯を配るものでしたが、遠方の人に贈るのは難しいので、代わりとして「消えもの」といわれる菓子折りやお茶がおすすめです。また、タオルなどの日用品など気兼ねなく使ってもらえるものも良いでしょう。
まとめ

七五三のお祝いは、相手との関係性によって相場が異なります。気持ちを十分に表し、相手に気を遣わせないように適切な金額のお祝いを贈りましょう。お祝いのお返しには、感謝の気持ちとともに、元気な子供の姿を伝えることが大切です。
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