赤ちゃん・幼児のお年玉の相場は?何歳からあげる?渡すときのマナーなどについても紹介

毎年、年末年始になると準備を始めるお年玉。一般的にお年玉は親戚の子供たちにあげる機会が多いですが、赤ちゃんや小さな子供には何歳からあげるべきなのでしょうか。また、あげる場合の金額の相場についても知りたいものです。この記事では赤ちゃんや幼児にお年玉をあげるケースやその相場、知っておきたいマナーについて解説します。

赤ちゃん・幼児のお年玉の相場は?何歳からあげる?渡すときのマナーなどについても紹介

お年玉は何歳からあげるべき?

そもそも赤ちゃん・幼児にお年玉をあげるべき?

お年玉をいつからあげるかの年齢には、正式な決まりはありません。赤ちゃんや幼児はまだお金の価値を十分に理解できないため、お年玉をあげるのは幼稚園や小学校に上がってへからとしている人も多いかもしれません。幼いうちは、お金ではなく品物をプレゼントするのもよいでしょう。何歳からあげるかことにするか、あげる場合の金額はどれくらいにするかは、親戚同士で話し合って決める人もいるようです。

赤ちゃん・幼児にあげるお年玉の相場

赤ちゃん・幼児にあげるお年玉の相場

では赤ちゃんや幼児にお年玉をあげる場合、どれくらいの相場で準備すればよいのでしょうか。0歳から3歳までと、3歳から5歳までに分けてそれぞれ考えてみましょう。

0歳から3歳まで

まず、0歳から3歳の乳幼児へのお年玉の相場についてです。幼い時期はまだ物心がついておらず、お金の価値や意味を理解することはできません。そのため、そもそもお年玉はまだ早いと考えてあげないことが一般的です。
どうしてもお年玉を渡したいという場合には、500円~1,000円程度の少額が相場となります。渡す時は本人に直接手渡すのではなく、両親に預けるのがよいでしょう。

3歳から5歳まで

次に、幼稚園入園から小学校入学前までの、3歳から5歳までの幼児の場合です。これくらいの年齢になると、お年玉の金額はやや増えて1,000円~2,000円程度が相場になります。子供に渡す時は、紙幣ではなく500円玉など硬貨で渡すほうが喜ばれることもあります。
幼児にお年玉を渡すかどうか、渡す場合はいくらにするかを決めるポイントは、その子と自分との関係性です。甥や姪といった親戚や孫にあげる場合は相場に沿うか、普段から親しい間柄ならば相場+αくらいの金額をあげるとよいでしょう。

赤ちゃん・幼児へのお年玉の相場

子どもの年齢 お年玉の相場金額
0歳から3歳まで 500円~1,000円程度
3歳から5歳まで 1,000円~2,000円程度

赤ちゃん・幼児にあげる現金以外のお年玉

赤ちゃん・幼児にあげる現金以外のお年玉

お年玉として現金を渡さない場合には、代わりにプレゼントを贈ると喜ばれます。ではどんなものを選んだらよいのか、具体的に紹介します。

絵本

まず、子供の読み聞かせに使える絵本は定番の人気アイテムです。親戚の子供などに贈るのであれば、すでに持っている絵本はどんなものなのか聞けたらかぶらなくて済みます。絵本は対象年齢で分かれているので、贈る子供の年齢に合った絵本を選ぶとよいでしょう。

おもちゃ

おもちゃは、最も多くの子供に喜ばれる贈り物といっても過言ではありません。その子がどんな遊びやキャラクターが好きなのか、どんなものを今欲しがっているのかなどを少し両親に聞くなどして選べば、きっと喜んでもらえるでしょう。

靴下

お年玉をあげるのは1月なので、すぐに使いやすい実用的な靴下を贈るのもひとつの手です。上質な素材ものや子供が好きなキャラクターものなど、好みに合いそうなものを選びましょう。

お菓子

小さな子供ならば、お菓子のプレゼントもとても喜ばれます。お正月らしい和風のお菓子やいろいろなお菓子を詰め合わせたものなど、見た目から華やかなお菓子を選ぶとよいでしょう。ただし、あげる前に食べ物のアレルギーがないかどうか、両親の方針などを確認しておくことが必要です。

図書カード

書店で好きな本を購入できる図書カードも素敵な贈り物です。乳児には読み聞かせ用の絵本を両親に購入してもらったり、自分で選べる年齢になったら自分で本を選んでもらったりしてもよいですね。

お年玉をあげる時期

お年玉をあげる時期

昔から続く伝統的なお年玉は、あげる時期にもしきたりがあります。お年玉は三が日(1月1日から1月3日)あるいは、松の内(1月1日~1月7日、地域によっては1月1日~1月15日)に渡すのが一般的です。三が日に親戚が集まる機会があるならば、その時に渡します。遅くとも門松や鏡餅といったお正月飾りを飾っておく松の内の期間に渡してあげられるとよいでしょう。

お年玉をあげる時のマナー

お年玉をあげる時のマナー

最後に、お年玉をあげる時のマナーについても押さえておきましょう。お金の入れ方やかける言葉などのマナーを守って、新年のスタートを気持ちよく始められるようにしましょう。

ポチ袋に入れる

まず、何も包まずお金をむきだしのまま渡すことは避けましょう。お年玉を渡す時はポチ袋に入れるのが基本です。ポチ袋とは、お年玉や御祝儀などを入れる紙製の小さな袋のことです。ポチとは関西弁で御祝儀やチップという意味があり、それを入れる袋がポチ袋と呼ばれていたことに由来しています。ポチ袋は、お年玉や御祝儀だけでなく心づけを渡す時にも使われます。表面に「お年玉」「おとしだま」と書かれたものは、お年玉にしか使えません。空いたスペースに、「○○へ」などと渡す相手の名前を書くのもよいでしょう。

お金の折り方や入れ方を意識する

ポチ袋が用意できたらお金をポチ袋に入れてみます。通常、ポチ袋は小さなサイズなので、紙幣は折りたたまなければ入りません。折り方は、まずお札を表にして置き、左側の3分の1を中心にかぶせるようにして内側に折ります。次に、右側の3分の1も中心にかぶせるようにして内側に折ったら完成です。三つ折りができたら、上下が逆にならないように気を付けながらポチ袋に入れます。硬貨を入れる場合は、硬貨の表が正面に来るようにして入れましょう。

喪中は使う言葉に気をつける

自身の身内に不幸があり、服喪期間である90日の間にお正月を迎える場合も注意が必要です。喪中であれば、正月飾りやお節料理などお年賀に関係することは行いません。また喪中の相手にもお年玉をあげないのが一般的ですが、子供が毎年楽しみにしているため、お年玉だけはあげたいという場合もあるでしょう。そんな時は、「おめでとう」などの言葉は避けて渡すようにします。ポチ袋の表面に「お年玉」ではなく「お小遣い」と記載するなど配慮を欠かさないようにしましょう。

まとめ

お年玉は、その1年子供たちが元気に楽しく過ごせるようにという意味合いがあります。こうした気持ちを込めて相手に喜んでもらえるのが何なのかを考えて贈るとよいでしょう。赤ちゃんや幼児に渡す場合は、まず両親の意向を確認することも大切です。ここで紹介したマナーにも気を配りながらお年玉を準備し、気持ちよく新年を迎えられるようにしましょう。

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