ボーナス(賞与)の支給日はいつ?おすすめのボーナスの使い方は?

ボーナスの季節は、社会人にとって楽しみなものです。ところで、ボーナスのことについてどれくらいご存知でしょうか。一般企業と公務員のボーナスに関する知識や支給日・支給回数、さらにはおすすめのボーナスの使い道についても解説します。

ボーナス(賞与)の支給日はいつ?おすすめのボーナスの使い方は?

一般企業と公務員ではボーナスの扱いが違う?

一般企業と公務員ではボーナスの扱いが違う?

多くの社会人にとって、1年を通じての楽しみのひとつといえばボーナスではないでしょうか。多くの金額を手にすると、その使い方に迷ってしまう人もいるかもしれません。ボーナスは賞与ともいわれ、毎月の給与とは別に支払われる手当てです。ボーナスは一般企業だけでなく、公務員にもあります。とはいえ、一般企業と公務員とではボーナスの扱いには違いがあります。

一般企業のボーナスの支給

一般企業のボーナスの支給回数

ボーナスを考える上で知っておきたいのは、全ての企業で必ずしもボーナスが支給されるというわけではない点です。地方公務員や国家公務員であれば法律や条例によって規定されており、あらかじめ定められた基準に照らし合わせて支給されますが、一般企業では支給が法律で定められていません。そのため、それぞれの企業(経営者)の裁量にゆだねられています。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、従業員100人~499人規模の企業の場合、2018年の夏季賞与平均額は43.5万円、年末平均額は45.1万円でした。夏と冬のボーナスを合わせると、およそ90万円です。

【参考】厚生労働省:「毎月勤労統計調査-平成30年9月分結果速報等」 詳しくはこちら
【参考】厚生労働省:「毎月勤労統計調査-平成31年2月分結果速報等」 詳しくはこちら

一般企業のボーナスの支給回数

通常、支給回数は夏と冬の2回というのが一般的です。しかし、一般企業では法律で規定されているものではないため、回数に違いがあります。なお、支給回数が年に3回以上の企業もあります。反対に、ボーナスの支給がない企業もあるので入社前に確認しておきましょう。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2018年(平成30年)の年末賞与は71.8%の企業でボーナスが支給されています。

【参考】厚生労働省:「毎月勤労統計調査 平成31年2月分結果速報等 表2 平成30年年末賞与の支給状況 」詳しくはこちら

一般企業のボーナスの支給日

支給日は夏が6月、冬が12月というのが多くみられますが、こちらも明確な基準があるわけではなく、企業の裁量に委ねられています。7月の第1週の企業も多く、金曜日に支給する企業も多いといわれています。金曜日に支給することで週末を充実したものにできるようにしていると考えるとよいかもしれません。

公務員のボーナスの支給

公務員のボーナスの支給

期末手当や勤勉手当(いわゆる公務員のボーナス)は、人事院規則によって定められています。人事院は、毎年民間企業の支給状況を基準として、国家公務員の手当の支給月数を判断するのです。内閣官房内閣人事局によれば、2019年(令和元年)6月期(夏季)の国家公務員のボーナス(期末手当・勤勉手当)平均支給額は約67.9万円となっています。一般企業(従業員100人~499人規模)の夏季賞与の平均額である43.4万円と比べると、1.5倍ほどの金額となっています。

【参考】内閣官房内閣人事局:「令和元年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」詳しくはこちら

公務員のボーナスの支給回数

公務員のボーナスの支給回数

支給回数に関して、国家公務員の場合は6月と12月の2回と規定されています。2019年(令和元年)の人事院勧告によれば、4.5ヶ月分の支給になることが決定しました。この4.5ヵ月分の額が、夏季(6月)と冬季(12月)の2回に分けて支給されます。地方公務員も「期末手当」と「勤勉手当」の2回支給されますが、賞与額は自治体や在籍期間、役職などによって異なります。

【参考】人事院:「ー給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイントー」 詳しくはこちら

公務員のボーナスの支給日

国家公務員のボーナス支給日は、夏が6月30日、冬は12月10日が一般的です。地方公務員の場合は自治体の条例によって、支給日が規定されていますが、多くの場合は国家公務員の支給日に準じています。

おすすめのボーナスの使い道5選

おすすめのボーナスの使い道5選

ふだんの給与よりも大きな額を手にできるボーナス。いざ手に入れると、何に使うか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。旅行に貯金、投資などいろいろな用途が考えられますが、一般の人々は何にボーナスを使っているのでしょう。そこでここからは、ボーナスの用途についてみていきます。

旅行をする

ボーナスの使い道として多くの人が思い浮かぶのは、「旅行」ではないでしょうか。ふだんであれば日帰り旅行にしか行かないという人も、まとまったお金があれば、宿泊旅行や海外旅行に行くことも考えるでしょう。また、新婚旅行に行けなかったという夫婦も、これを機に行くとよいかもしれません。

買い物をする

旅行ほどの大がかりな使い方ではなく、ふだんの生活で使うものを買うというのもボーナスの使い道のひとつかもしれません。大型テレビやその他の家具家電など、いつもの給与ではなかなか購入することができなかったものを買うとよいかもしれません。また、夏であればエアコン、冬であれば厚手のコートなど、その季節に必要な買い物をしておくというのもよい使い方といえるでしょう。大きな買い物以外にも、仕事帰りのスイーツやお酒などに使うという選択肢もあります。お小遣い制の人であればいつもは諦めていた少し割高の食べ物に使ってみるというのも楽しみ方のひとつです。

ふるさと納税をする

近年話題となっているふるさと納税という使い方も、ボーナスの使い道としておすすめです。地元や好きな地方の発展に寄与できるというだけでなく、返礼品を受け取ることができるのが大きな魅力です。また、ふるさと納税は一定額まで所得税と住民税から控除されるため、大きな額のボーナスであればあるほど控除額が大きくなります。

外食をする

いつもは自宅で食事をしている人なら、ボーナスでふだんは訪れないような高級店で外食という選択肢もあります。今ではインターネットで全国のさまざまなおいしいレストランをチェックできるので、小旅行も兼ねておいしいものを食べにいくという贅沢もできます。また、外出を控えたい場合は特産品などをネットで取り寄せることもできます。

投資をする

ボーナスを元手にさらに増やしたいというのであれば、投資の資金として活用するのもひとつです。株式投資や不動産投資、さらには投資信託など、近年では投資商品の幅も広がっており、初心者でも無理なく始められるものも増えています。たとえば投資信託であれば投資の専門家が投資対象の選定や購入、運用までをおこなうため、これまで投資の知識を身につけたことや、経験したことがないという人が始めるのに適しています。ボーナスを受け取ったけれどとりわけ使い方に困っているという人がいれば、専門家に委ねるという選択肢もあります。

まとめ

ここでは、一般企業・公務員それぞれのボーナスに関する情報を解説しました。ボーナスの支給日は誰にとっても待ち遠しいものです。さまざまな使い方があるので、旅行や買い物、ふるさと納税、投資など、ぜひとも有意義な使い方をしましょう。

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