終活とは?考えるべき「お金・仕事・住まい・健康」の話

「自分の人生の終わりを整理整頓する活動」を略して、「終活」といいます。誰にでもいつかは必ず訪れる人生の終わり。その時になって今までの人生を後悔することのないように、ある程度の年齢になったら、終活を考えてみるのもいいでしょう。

終活とは?考えるべき「お金・仕事・住まい・健康」の話

「終活」がブームになった背景

自分らしい最期を迎えるために考えておきたいこと

「終活」がブームになった背景

かつての日本では、自分の死について語ることは、「縁起でもない」とタブー視される傾向にありました。ところが、「団塊の世代」(戦後の「第一次ベビーブーム」とされる、主に1947年から1949年の3年間に生まれた人たち)がこぞって定年退職を迎える2007年頃から、「老い」について、積極的に関心を寄せる人が増えてきました。

【参考】コトバンク・団塊の世代 詳しくはこちら

2009年頃になると雑誌などのメディアで「人生の終わり」と「活動」を組み合わせて「終活」という造語が紹介されたところ、大きな反響を呼びました。その後、雑誌や書籍、テレビなどでも、墓選びや葬儀の仕方や遺言書の書き方などについての「終活特集」が盛んに組まれるようになりました。

終活とは、死に向かい合って自分らしく生きること

終活とは、死に向かい合って自分らしく生きること

厚生労働省の発表によると、日本人の平均寿命は過去最高を更新しており、男性が81.25歳、女性87.32歳と、いずれも延びる一方です。

「人生100年時代」ともいわれるように、60歳で定年を迎えるとすると、平均寿命までの30~40年間もの長いセカンドライフをいかに健康を保ったまま、充実させて過ごすかに、関心が集まっています。

【参考】厚生労働省「平成30 年簡易生命表の概況」 詳しくはこちら

そのため終活は、葬儀や遺言、身の回りの整理整頓といった、当初の「人生の最期のときを迎える準備」という意味ばかりでなく、定年退職したあとのセカンドライフの過ごし方も含まれる、と考える人が増えています。

具体的には、趣味の充実や田舎への移住などのほか、認知症対策、延命治療の方針、老後の仕事、老後の生きがい、生涯学習、孤独の解消といったことも、終活の範囲内とされることがあるのです。自分らしい死を迎えるためにはどうしたらいいかを考えることは、死にいたるまでをどう自分らしく生きるかにつながるというわけです。

年齢を問わず考えたい「家族のための終活」

年齢を問わず考えたい「家族のための終活」

終活の目的は、大きくふたつあります。

①家族のための終活
②自分の希望を叶える終活


日本人は、「家族には迷惑をかけたくない」と考える人が少なくありません。
「家族のための終活」とは、自分の死後、残された家族が困らないように、財産の所在や自分の死を伝えたい連絡先などを書き残しておくことです。

子供がまだ就学中の家庭や、自分しか経営内容の把握ができていない自営業の人たちであれば、シニアでなくとも若いうちから「自分の万が一」に備えて考えておくといいでしょう。
最近では、エンディングノートを作成して、自分に万一のことがあったときに家族に役立つ情報を準備する人も増えています。

自分らしい最期を迎えるために考えておきたいこと

「自分の希望を叶えるための終活」については、リタイア後から死後のことまでの自分の希望をいくつかのテーマに分けて考えておくとわかりやすいでしょう。

●お金のこと
預貯金や株式、生命保険、不動産などのプラスの資産、借入金やローンなどのマイナスの金融資産を明らかにしておきましょう。そして、相続が発生した際には誰にどんな資産を遺したいのか希望を考えておきます。

●仕事のこと
何歳まで、どのような形で働くかを考えておきます。再就職・独立・起業などのやりたい仕事について考えてみるのもいいでしょう。自営業であれば、仕事の引き継ぎ方・たたみ方も考えておきたいものです。

●住まいのこと
持ち家であれば、住み続けるのか売却するのか、売るとしたらどんなときか、老人ホームなどの施設への入居についてどうするかといった、住まいにまつわることを考えておきます。

●健康について
告知・延命処置のほか、臓器提供や献体についての自分の希望を考えておきます。

こうした自分の希望についても、エンディングノートに書き残しておくといいでしょう。
終活とは、自分の人生で大切にしてきたことを、「整理整頓すること」と考えればわかりやすいかもしれません。
ちなみに、終活で迷ったときは、弁護士や行政書士といった法律の専門家のほか、信託銀行に相談してみるのもいいでしょう。信託銀行は、一般の銀行業務のほかに、財産の管理・運用や遺言の保管・執行などの業務が認められています。適切なアドバイスがもらえるかもしれません。

まとめ

超長寿時代に突入し、終活にはリタイア後のセカンドライフの過ごし方も含まれると考えられるようになりつつあります。遺された家族のための終活と、自分の希望を叶える終活を行って、人生の最期まで自分らしく生きたいものです。

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