今の時代はここまで考える!話題のデジタル終活とは? 

自分に万が一のことがあったとき、スマートフォンやパソコン、タブレットの中の大切なデータをどのように家族に伝えますか? あるいは、絶対に見られたくないデータをどう処分しますか? この記事では、終活をするなら忘れてはならない「デジタル終活」について解説していきましょう。

今の時代はここまで考える!話題のデジタル終活とは? 

普及率に比べて、デジタル終活の認知率は低い

2018年7月から放送されたドラマ『dele』(ディーリー・テレビ朝日系)は、「デジタル終活」をテーマにしたことで話題となりました。ドラマを通じて、自分の死後のデジタルデータのゆくえについて、深く考える機会となった視聴者の方も多いのではないでしょうか。

調査会社マクロミルが2018年に全国の20代~70代の男女2000人を対象に行った調査によると、「終活」という言葉の認知率は98%でした。実際に、「終活をしている」と答えた人が11%、「今後終活をしたい」という人が42%で、半数以上の人が終活の必要性を感じていることが報告されています。
ところが、デジタル終活を「実施している」という人はわずか3.5%。それどころか、この調査によりデジタル終活という言葉を「初めて知った」という人が70.3%もいたのです。

【参考】
マクロミル「市場調査メディア・ホノテ」 詳しくはこちら

「伝えるデータ」と「処分するデータ」

デジタル終活とは、スマートフォンやパソコン、インターネット上に保管されているデータなどを生前に整理整頓しておくことです。これらのデジタルデータのことを「デジタル遺品」ともいいます。
デジタル終活の目的は、大きくふたつあります。

①家族に伝えなければならないデジタル遺品の所在を明らかにすること
最近は、ネットバンクやネット証券が増えており、金融機関に口座があることを家族が把握しにくい状況になっています。実際に、本人が亡くなった後に株式や為替相場が大きく動いて、大きな損失を出してしまったというケースもあるのです。

また、商品やサービス、アプリなど、月々の費用が発生する有料コンテンツを利用している人も多いでしょう。こうしたサービスの利用停止の方法も伝えておく必要があります。
さらに、自分の遺影として使ってほしい写真がある場合には、その画像の保存場所も伝えておくといいでしょう。

②デジタル遺品の処分を依頼すること
デジタル遺品を処分する場合は、エンディングノートなどで意思表示しておくといいでしょう。残された人が判断しにくいこともあります。亡くなった後に、あなたのスマートフォンやパソコンを家族が見ることになりますので、常日頃から整理整頓しておくことをおすすめします。

デジタル終活は3ステップで行う

スマートフォンやパソコンなどの本体内はもちろん、SNSやクラウドなどのインターネット上のデータなど、デジタル遺品は広範囲に存在しています。デジタル終活では、これらの膨大なデータを、家族に「残したいデータ」と「残したくないデータ」に分けたうえで、エンディングノートに記したり、あらかじめ削除しておくなど、適切に処理していきます。

具体的には、デジタル終活は、以下の3ステップで行うといいでしょう。

ステップ①どんなデジタル遺品があるかを把握する

●スマートフォン、タブレット、パソコンのデータ
・画像、動画、メール、住所録、アプリ内の記録など
・仕事の資料、個人の日記など

●インターネット上のデータ
・SNS、ブログ、会員制のウェブサービスのアカウント情報
・クラウドストレージ(iCloud Drive、Googleドライブ、OneDrive、Dropboxなど)に保存されたデータとアカウント情報
・ウェブメール(Gmail、Yahoo!メールなど)のアカウント情報とやりとりの記録

●お金にかかわるデータ
・銀行、証券会社、暗号資産(仮想通貨)などのオンライン口座へのログイン情報
・ネットでの有料会員サイト(動画、音楽、雑誌の定額サービスなど)のアカウント情報

ステップ②デジタルデータを「残す・処分する」に分類する

ステップ①のデータを、残すものと処分するものに分類していきます。
処分することに決めた画像・映像、メールのやりとりなどは、ためらわずに削除していきます。家族に見られたくないが、どうしても削除したくないものは、専用フォルダにまとめて、パスワードでロックして隠しておいてもいいでしょう。

処分するデータのうち、意外と見落としがちなのが、USBメモリやSDカード、CDやDVD、BDなどの光学ディスク、外付けHDDなどの記録メディア、古い携帯電話・スマートフォンなどです。見られたくないデータが入っていないか、よく確認してください。

ステップ③エンディングノートなどで伝える

家族に残したいデジタル遺品のうち、特に重要なのがお金にかかわるデータです。オンライン口座や有料会員サイトのアカウント情報は、エンディングノートに記しておきましょう。ただし、悪用を防ぐためにも、IDやパスワードなどはノートに直接書かず、貸金庫にメモを保管するなど、セキュリティとしてワンクッション入れることをおすすめします。

SNSについては、本人の死により更新が途絶えても運営会社が勝手に削除してくれるわけではありません。「自分が死んだことをSNSにも伝えてほしい」などの希望がある場合には、その旨をエンディングノートに記しておくといいでしょう。FacebookやInstagramでは、遺族からの連絡で、削除やアカウントの凍結を行ってくれます。死亡を証明する書類が必要な場合もあるので、詳しくは運営会社に問い合わせてください。

まとめ

スマートフォンやパソコンの普及するにつれ、個人で持つデジタルデータも増え「デジタル終活」の重要性も増しています。資産や身の回りのことはもちろん、デジタルデータの終わり方も考えてみてはいかがでしょうか。

【参考】
日本デジタル終活協会 詳しくはこちら
デジタル終活とは?わかりやすく解説! 詳しくはこちら
遺品整理ワンズライフ「今すぐ始めたい、デジタル終活の進め方」詳しくはこちら

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