「定年後に人の役に立ちたい」を叶えるシニアのためのボランティア一覧

定年後、時間に余裕ができたときにおすすめしたいことのひとつが「ボランティア」です。ボランティアは、人の役に立つのはもちろんのこと、新たな仲間や知り合いができ、老後の生活をより豊かなものにしてくれます。そこで、人気ボランティアランキングや、ボランティアの条件・待遇・応募方法などをまとめました。

「定年後に人の役に立ちたい」を叶えるシニアのためのボランティア一覧

シニアボランティアの人気ランキング

シニアボランティアの人気ランキング

シニアライフを充実させる活動のひとつに、「ボランティア」があります。内閣府の「令和元年(2019年)版高齢社会白書」によると、60代の71.9%、 70歳以上の47.5%の人が、ボランティアや社会活動、お稽古、趣味などの社会・学習活動を行っていることがわかりました。

平成24年(2012年)版 の同調査によると、人気ボランティアの1位は「自治会や町内会の役員・事務局活動」、2位は「環境美化活動」、3位は「伝統や文化を伝える活動」であることがわかります。男女別で特徴的なものには、男性は「交通安全パトロールなどの活動」、女性は「高齢者や介護が必要な方への支援をする活動」が挙げられます。

【参考】内閣府「令和元年版高齢社会白書(全体版)」詳しくはこちら

【参考】内閣府「平成24年版高齢社会白書(概要版)」 詳しくはこちら

以下に、とくに人気なボランティアの特徴や条件、待遇、応募方法などを5つ厳選して紹介します。ボランティアに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

①JICAシニア海外ボランティア

①JICAシニア海外ボランティア

こちらはJICA海外協力隊のシニア案件です。一定以上の経験技術が必要な個別案件で、自分の持っているスキルや語学力を開発途上国の人々のために活かしたい方に適しています。ボランティア内容はさまざまで、農業や化学、日本語教育、障害者支援など多岐に渡ります。短期は1ヶ月~1年未満、長期は1~2年間のボランティアです。

条件・スキル

応募の際には、年齢制限に注意してください。2020年募集の場合、生年月日は1950年4月1日から2000年9月2日までが対象となっています。応募すると、人物審査、健康審査、語学力診査、技術審査などの一次審査が行われます。一次審査に受かると、2次審査として面接と健康診断を受ける必要があります。

待遇

3種類の支給手当があります。支給手当の内容は以下の通りです。

1. 国内手当
訓練や派遣中に日本国内で必要な経費を支給
・訓練期間中:月額40,000円×訓練期間
・派遣期間中:月額55,000円×派遣期間

2. 協力活動完了金
活動期間を満了した方に対して、帰国時に一括で月額20,000 円×派遣期間を支給

3. 経験者手当(シニア案件のみ)
一定の経験や技能が必要とされる案件を担当する場合に支給される。
派遣期間中、国内で月額20,000 円×派遣期間を支給

応募時期や方法など

応募の時期は、長期の場合は春と秋の2回、短期の場合は1年に4回募集がかかることが多いようです。応募方法はWebからの応募が基本となっています。

②社会教育施設でのガイドボランティア

動物園、博物館、美術館などの施設でガイドをするボランティアです。研修や養成講座などで学んだ知識を活かし、案内やワークショップなどで、来訪者のサポートを行います。動物や絵画が好きで、よく利用する施設があるという方におすすめで、自分の持つ知識を施設に訪れた観光客や学生などに解説し、後世に伝えることができます。また、ボランティアを通してさらに対象施設の知識を深めることもでき、自分自身の知識やスキルアップにも繋がります。

条件・スキル

対象施設に興味があり、積極的に学び、活動する意欲があることが必要です。何らかのスキルが必要とされることは少ないようです。

待遇

無報酬、もしくは交通費や昼食費など一部の支給があります。ボランティア活動保険があるところもありますが、基本的に報酬は少ないといえます。

応募時期や方法など

応募の時期や方法は、施設によって異なります。まずは自分がボランティア活動したい対象施設のホームページを閲覧し、ボランティアを募集しているかどうか確認してみることをおすすめします。もしくは施設に直接問い合わせてみるのもよいでしょう。

③盲導犬ボランティア

③盲導犬ボランティア

目の見えない人を導く盲導犬。そんな盲導犬を仔犬の時期に育てたり、引退した盲導犬を家族として受け入れたりするボランティアです。ほかにも盲導犬のイベントを手伝ったり、散歩や手入れを行ったりするボランティアもあります。

条件・スキル

パピーウォーカー(仔犬を育てるボランティア)の場合、以下のような条件が定められています。

1.訓練センターに近く、車を持っていること
2.月に1回訓練センターでのレクチャーに参加すること
3.家で飼育ができること(目の不自由な方と行動をするため、玄関などではなく室内で飼育が必要)
4.留守にする時間が少ないこと(とくに初めの2ヶ月は食事、排せつのしつけが必要)
5.現在犬の飼育をしていないこと など
6.犬のしつけに対して家族全員で参加すること

待遇

一般に、盲導犬ボランティアで給料がもらえることは少ないといえます。逆に、パピーウォーカーなど犬を飼育する場合は、狂犬病ワクチンは除き、日常の治療、フードなどの飼育費として月に4,000~5,000円程度の負担があります。

応募時期や方法など

応募時期はとくに決まっていません。「日本盲導犬協会」のホームページから申込書をダウンロードしてプリントアウトし、必要事項を記入して協会まで郵送します。

④災害ボランティア

日本では、震度5以上の地震や台風など、さまざまな災害が起こる可能性があります。そんな災害時のお手伝いをするのが災害ボランティアです。がれきや泥の撤去など体を使う作業はもちろん、炊き出しや心のケア、イベント活動の支援など、活動内容は被災者ニーズに応じた復旧復興支援となります。

条件・スキル

災害により必要なボランティアはさまざまです。元医療従事者など専門的なスキルを持っている人はそれを活かせますが、資格やスキルなどがなくても多くの人手が必要な災害支援は、ほとんどの人が活躍できるでしょう。ただし、ボランティア活動中、二次災害が起きる可能性もあるため、ボランティア保険へ加入しておくことをおすすめします。

待遇

給料などは出ないのが基本です。往復の交通費や、衣服、食料、宿泊先などはあらかじめ手配してからボランティアに向かうようにしましょう。

応募時期や方法など

突然現地に行っても、被災地側がボランティアの受け入れができない可能性があるため、まずはホームページなどでボランティアを必要としているか確認しましょう。市販されている災害ボランティアのガイドブックで情報を得ておくこともおすすめです。

⑤治験ボランティア

⑤治験ボランティア

まだ世に出ていない新薬を試して、その薬の効果を確かめ、厚生労働省の許可を受けることを目的としたボランティアです。薬は安全性を確認されたもののみで、開始前には薬についての説明をしてもらうことができ、万一体に影響が出た場合には医療スタッフが適切な処置を行ってくれるため安心です。また、治験はいつでも参加辞退することができます。治験の種類によっては入院が必要になることもあるため、ある程度時間に余裕があり、拘束時間があってもよいという方に向いています。

条件・スキル

治験薬が対象とする病気の患者であることが必要です。また、治験に参加する前には健康診断が行われます。ここで異常が見つかった場合は参加できないこともあります。そのほかにも条件が設けられていることがあります。

待遇

条件によって異なりますが、1日約1~2万円の負担軽減費(検査で発生する負担の軽減を目的とする費用)が支払われます。

応募時期や方法など

治験を募集している医療機関をサイトなどから見つけ、応募します。

まとめ

ボランティアは、人を助けるだけでなく、自分のコミュニティを広げるのにも役立ちます。シニアになってから時間に余裕のある方は、ぜひボランティアに参加してみてはいかがでしょうか。きっと豊かな生活が送れることでしょう。

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