初心者でもできる!老後の趣味にはコーヒーがおすすめ

近年話題になったサードウェーブコーヒー。一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れて楽しむスタイルが特徴です。お店で味わうのもいいですが、自宅でも意外と簡単に美味しいコーヒーを淹れられるのをご存知ですか?美味しくて健康にもよいコーヒーは老後の趣味にもぴったり。今回は老後の趣味としてのコーヒーの魅力をご紹介しましょう。

初心者でもできる!老後の趣味にはコーヒーがおすすめ

老後の趣味にコーヒーがおすすめな理由

若者にも大人気のコーヒーですが、実は、コーヒーは高齢者が老後の趣味として楽しむのにも最適と言われています。その理由は大きく分けて次の3点です。

老後の趣味にコーヒーがおすすめな理由

(1)健康に良い

コーヒーはただ美味しいだけでなく、健康増進効果が高いことがわかっています。コーヒーは、癌や動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果があるとされるポリフェノールを多く含有しており、2015年には国立がんセンターが「1日2杯以上のコーヒーを飲む人は心臓病や脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下する」という研究結果(※)を発表したことでも注目を集めました。また、コーヒーの香りには、気持ちをリラックスさせる効果も期待できます。

【参考】国立がんセンター「コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について」詳しくはこちら

(2)コミュニケーションに役立つ

コーヒーは、家族や友人との会話やコミュニケーションのきっかけづくりにも最適です。「コーヒーを淹れるから、ちょっと一休みしよう」「おいしいコーヒーを淹れるから、今度、うちに遊びにこない?」と、家族や友人に声をかけてみてください。きっとあなたの家のリビングが、にぎやかな憩いの場となるにちがいありません。

(3)知的好奇心が刺激される

後述するとおり、コーヒーの世界は非常に奥が深いので、豆の産地や品種、道具や淹れ方の流儀など、知れば知るほど新たな興味が湧き、知的好奇心が刺激されます。コーヒーの歴史や美味しい淹れ方を学ぶ講座に参加するだけでなく、評判のお店を雑誌などで調べて足を運んだり、コーヒー豆の産地を訪ねて旅行に出たりするのもおすすめです。

初心者でも簡単に美味しいコーヒーを淹れる方法

初心者でも簡単に美味しいコーヒーを淹れる方法

ここまで読んで、「老後の趣味としてコーヒーが魅力的なのはわかるけど、やっぱり自宅で淹れるのは難しそう…」という人もいるかもしれません。しかし、実際にやってみると初心者でも意外なほど簡単に美味しいコーヒーを淹れることができます。ここでは初心者でも自宅で簡単に美味しいドリップコーヒーが淹れられる「ペーパードリップ方式」をご紹介しましょう。

【準備するもの】
・コーヒー粉(初心者は好みの豆をお店で挽いてもらうとよいでしょう)
・ペーパーフィルター
・ドリッパー:ペーパーフィルターをセットする容器
・サーバー:抽出したコーヒーを受ける容器
・ドリップポット:お湯をコーヒー粉に注ぐポット(なければヤカンでも可)
・計量スプーン
・カップ

出典 

【淹れ方】
1.お湯を沸かすと同時に、ドリッパーとサーバー、カップを温めておきます。
2.ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、コーヒー粉を入れます。
  コーヒー粉の量は豆の種類によって異なるので、パッケージ等に表示されている
  目安に従ってください。
3.90~95℃くらいに沸かしたお湯をコーヒー粉全体が湿る程度に注ぎます。コーヒーのうまみを
  最大限引き出すために、このまま20~30秒置いて蒸らすのがポイントです。
4.コーヒー粉の中央から円を描くように数回に分けてお湯を注ぎ、コーヒーをサーバーに抽出します。
5.温めておいたカップにコーヒーを注ぎ、いただきます。

出典 

もちろん、より専門的な淹れ方もありますが、初心者なら、まずはこの基本的な5ステップで挑戦してみてください。

知れば知るほど奥深いコーヒーの世界

知れば知るほど奥深いコーヒーの世界

初心者でも簡単に趣味にできるコーヒーですが、少し慣れてくると、「もっと美味しく淹れたい!」と思うようになるかもしれません。より美味しいコーヒーを淹れるには、「道具」「豆」「淹れ方」の3つがポイントです。自分好みの「最高の1杯」を目指して、いろいろと試してみてください。

1.ちょっといい道具を揃えよう

コーヒーの味は道具で変わると言われています。特にコーヒー豆を粉に挽く器具「コーヒーミル」やコーヒーを抽出する「ドリッパー」は選ぶ種類によって豆を挽く荒さが選べたり、ドリップ方法が変わったりと味を大きく左右するので、吟味して選びたいものです。どれを選べば良いかわからない場合は、自分好みのコーヒーを出してくれるお店で使っているメーカーを聞いてみると参考になるでしょう。

2.好みの味をみつけよう

豆の産地や品種によって様々な味わいを楽しめるのもコーヒーの醍醐味。まずは代表的な品種を飲み比べ、好みの品種がみつかったら、今度は産地別に飲み比べてみてください。同じ品種でも産地による味の違いを楽しむことができます。

【代表的なコーヒー豆の品種】
・コロンビア(コロンビア)
苦味が少なく、まろやかな酸味が楽しめる。癖がないのでブレンドのベースに使われることも多い。
・キリマンジャロ(タンザニア)
強い酸味と甘い香り、豊かなコクが楽しめる。「野生味あふれる味わい」と表現されることが多い。
・ブルーマウンテン(ジャマイカ)
バランスの取れた味わい。すべてのコーヒーの良さをあわせ持つと言われる人気の豆。
・モカ(イエメン、エチオピア)
豊かな香り、甘みとコク、独特の酸味が楽しめる。
・コナ(ハワイ)
非常に強い酸味が特徴。ブレンドに用いると程よい酸味が楽しめる。

出典 

3.いろんな淹れ方を覚えよう

今回紹介したペーパードリップ以外にも、コーヒーはさまざまな淹れ方で楽しむことができます。

サイフォンで淹れる

サイフォンというガラス製の器具を使い、蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する方法。ドリップ式に比べて人が行う作業が少なくて済むため、ブレのない味が楽しめる。コーヒーが抽出される様子がガラス越しに見えるだけでなく、抽出されるときの音や香りを楽しむことができるため、五感でコーヒーを楽しめる抽出方法として人気が高い。

フレンチプレスで淹れる

知れば知るほど奥深いコーヒーの世界

フレンチプレスという専用の器具を使って抽出する方法。円柱形のポット部分にコーヒー粉とお湯を入れて混ぜ、金属フィルターの蓋をして数分置き、抽出する。最後に蓋を押し下げてコーヒー粉とコーヒーが分離したら、そのままカップに注いで飲む。フレンチプレス1つで抽出機とポットの役割を果たすので後片付けが簡単に済み、気軽にコーヒーを楽しむことができる器具として人気。

コーヒーを楽しむには月にいくらかかる?

このように様々な楽しみ方ができるコーヒーですが、極めれば極めるほど、お金がかかるのも事実です。コーヒーに湯を注ぐドリップポット一つとっても人気メーカーの製品の中には1万円をゆうに超えるものもあり、ドリッパーやサーバーなど必要な道具をセットで揃えると、少なく見積もっても数万円はかかってしまいます。

コーヒー豆も、こだわればこだわるほど高価になりがちです。例えばサードウェーブコーヒーの立役者とも言われる「ブルーボトルコーヒー」のコーヒー豆は、最も手軽に買える価格のものでも、200gで1,620円~(2019年9月現在)。種類にもよりますが、コーヒー1杯に使う豆は約10gが目安とされているので、1日に2杯飲んだとしても、200gのコーヒー豆を10日で飲みきってしまうことに。前述の「ブルーボトルコーヒー」のコーヒーを楽しむには、月に約5,000円かかることになります。この他、ペーパーフィルターやミルク、おもてなしのお菓子代、コーヒー関連の書籍代、コーヒーショップめぐりの費用なども含めると、趣味でコーヒーを楽しむには、少なく見積もっても道具代以外に月に1万円はかかるものと見ておいたほうがよさそうです。

【参考】KEY COFFEE「コーヒーを知る」 詳しくはこちら
【参考】UCC上島珈琲「おいしいコーヒーの淹れ方」 詳しくはこちら
【参考】ブルーボトルコーヒー オンラインストア 詳しくはこちら
【参考】澤井珈琲「世界のコーヒー豆の特徴」詳しくはこちら

まとめ

コーヒーは健康に良いだけでなく、初心者でも手軽に始めやすい趣味です。そして、コーヒーの世界は大変奥深いので、豆や入れ方、道具などにこだわれば長くにわたって楽しむことができそうです。しかし、あまりに趣味にのめり込んでしまうと出費がかさみ、老後資金(貯金)を取り崩さねばならなくなるおそれも。コーヒーに限らず、趣味は無理のない範囲で楽しむようにしたいものです。
とはいえ、お金のために趣味を諦めるのはとても残念なこと。老後も好きな趣味を楽しむために、まずは、毎月どのくらいあれば趣味を楽しめるのかを把握することから始めましょう。例えば趣味に月1万円かかるのであれば、老後の生活費とは別に月に1万円の余裕資金を確保できるよう準備を始めるのです。もちろん貯蓄を始めてもいいですし、満60歳以降に受け取れる財形年金貯蓄など、いわゆる「自分年金」の積立を始めるのもおすすめ。笑顔で老後の日々を過ごせるよう、若いうちから将来を見据えて、しっかり備えておくことが大切です。

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