お金を磨くのはNG?正しいお手入れ方法で大切な硬貨を綺麗にしよう

コインは、それ自体に価値があるのはもちろん、持っていると幸運を呼び込むといわれているものがあります。大切なコインは、なるべくきれいに保管しておきたいもの。ここではお金を綺麗にするお手入れ方法についてまとめました。洗浄する上での注意点や、コインにまつわる豆知識などもあわせてご紹介します。

お金を磨くのはNG?正しいお手入れ方法で大切な硬貨を綺麗にしよう

お金を磨くのはNG?

貨幣に関する法律に貨幣損傷等取締法があります。これに違反した場合、懲役や罰金などが科せられることがあります。ただし、現在使われている硬貨を磨くことは、この限りにありません。貨幣損傷等取締法で取り締まられるのはあくまで鋳つぶしたり、故意に形が変わるほど損傷することが禁止されているだけで、きれいにするために磨く行為自体が違法とされているわけではありません。

【種類別】正しいお金のお手入れ方法

お手持ちの大切なコインは綺麗な状態で保管したいものです。しかし、汚れの付いてしまったコインを必要以上に洗浄してしまうと、コレクションなどを目的とした貨幣の場合、価値が大幅に下がってしまう恐れがあります。
どうしても洗浄したい場合は、正しい洗浄が必要です。

金貨を綺麗にする方法

金貨を綺麗にする方法

金を素材に造られた貨幣が金貨です。黄金色の輝きが特徴的で、希少性が高いです。柔らかく加工性に優れています。カナダのメイプルリーフ金貨が有名です。
金は金属の中では硬度が低く、摩耗しやすいため磨かないほうが無難です。また、化学的に安定した素材のため、腐食やサビなどもほとんど発生しません。どうしても汚れを何とかしたい、というときには目の細かい、乾いた布を使い、優しく拭き取ってください。ゴシゴシと強く擦るようにしてしまうと、傷がつく恐れがあります。傷や変色を避けるためにも専用のハードケースに入れておくことをおすすめします。

銀貨を綺麗にする方法

銀貨を綺麗にする方法

銀を素材に作られた貨幣です。洗浄には、液体タイプと粉末タイプの2種類の専用コインクリーナーを使用します。

まず液体タイプを容器に出し、その中にコインを入れて30秒ほど待ちます。その後、コインを液体の中で摘み、親指の腹でゆっくり擦りましょう。汚れが取れないからといって、爪や硬いもので削ることはしないでください。汚れがなかなか取れない場合は液体の中に3~5分程度つけ置きし、その後に同じく指で擦って汚れを落としましょう。

それでも汚れが取れない場合は、別途、粉末タイプの専用クリーナーを使用します。コインの上に粉末を一つまみ乗せ、水を数滴垂らして親指の腹などで優しく擦りましょう。こちらも硬いものなどで擦らず、どうしても取れない場合は布などを使用して優しく擦ってください。

洗い終わったら水洗いで薬品をしっかり落としてから、布で十分に水気を取り除き、コインホルダーに留めて保管します。水気が残った状態でコインホルダーに入れると、時間が経ったときにまた錆などが浮いてきますのでご注意ください。

粉末は薬局などで販売している重曹でも代用が可能です。汚れ具合、落ち具合に合わせて使用するようにしましょう。

銅貨を綺麗にする方法

銅から造られた銅貨。10円玉も銅貨といえるので、日本人にもなじみのあるものです。
銅貨には、銀貨と同じく重曹などの粉末クリーナーを水で溶かしながら洗浄するのが有効です。汚れを取ったあとは必ず薬剤を洗い流すようにしましょう。

ニッケル貨を綺麗にする方法

日本の貨幣だと、50円玉や100円玉、500円玉などにニッケルが使用されています。
ニッケル貨を綺麗にするときは、銀貨や銅貨と同じく重曹などの粉末クリーナーを使用し、水で溶かしながら指で擦ります。また昭和年代のニッケル貨は、コインアルバムで保管しているとビニール部分が化学反応を起こし、緑青などの粘り気のある錆が付くことがあります。こういったときは、中性洗剤を水で薄めて1日つけ置きしてから布などで擦って落としましょう。緑青が落ちない場合は重曹を使って擦ってください。

その他の硬貨のお手入れ方法と注意

その他の硬貨のお手入れ方法と注意

江戸時代に最も使われた貨幣に寛永通宝があります。真ん中に四角い穴が開いており、漢字で寛永通宝と書いてある貨幣です。この寛永通宝や中国から輸入した渡来銭などで錆の付いているものは、バケツに水を張りその中に貨幣を2~3日入れておきましょう。そうすると汚れが浮いてくるので、柔らかいブラシで擦って表面の汚れを落とします。あくまで表面の汚れを取るまでに抑え、必要以上に磨いてはいけません。

その他の素材でできた硬貨や古銭を磨くときには注意が必要です。硬貨に使用されている金属の種類や純度がわからない限り、何に反応するかがわかりませんので薬剤や研磨剤を使うことは危険です。布で優しく拭くぐらいでとどめておきましょう。古い貨幣は金属疲労が生じていることもあり、あまり強く磨くと状態が悪くなる可能性があります。希少性の高い古銭の場合、下手に磨かないのが無難でしょう。とくに100年・150年以上前のプレミアの付いているコインは、基本的に今ある状態を維持するのが得策です。

コインの正しい保管方法

お手持ちのコインを保管する場合は、コイン同士がぶつからないよう、コインホルダーやプラスチックケースに入れ、可能であれば収集用のコインアルバムに入れておくとよいでしょう。小判や金貨等のプレミアが付いているコインは、専用の桐箱もあります。

コインの豆知識

世界にはさまざまな珍しい形やデザインのコインがあります。世界の変わったコインをコレクションするのも楽しいかもしれません。ここでは、海外の変わったコインを紹介します。

海外の変わった形のコイン

海外の変わった形のコイン

現在使用されている日本の硬貨はすべて円形ですが、世界に目を向けると、また過去を振り返ると様々な形のコインがあります。
クック諸島の2ドル白銅硬貨は三角形の硬貨、ジャマイカの1セントアルミ硬貨は12角形です。かつてドイツのニュルンベルクで発行されたラムダカット金貨は円形のものと四角形のものがあります。羊が刻印されているため「ラムダカット」と名が付けられており、四角形のものはクリッペと呼ばれ、希少性の高さで知られています。この角形の金貨は1700年の1年号のみしか発行されていなかったもので、総発行枚数こそ不明ですが非常に希少なものとなっています。
他にも8角形のアメリカのパナマ太平洋博覧会50ドルのオクタゴナル金貨も有名です。こちらは、1915年にサンフランシスコで開催された国際博覧会で、パナマ運河開通と太平洋発見400周年を記念して作られました。デザインは古代ギリシャコインのテトラドラクマ銀貨をモチーフに、ギリシャ神話のアテナと知恵の象徴フクロウが描かれています。状態が非常によいものは、1,000万円以上の値がついています。

エッジのデザイン

エッジのデザイン

エッジとはコインのサイド部分です。コインによってエッジのデザインが異なるので、手持ちの硬貨で確認してみましょう。
プレーンエッジと呼ばれるのは何も加工のない、平らなもの。日本の1円玉、5円玉などはこのタイプです。次にポピュラーなのはリーディッド(Reeded)エッジと呼ばれる、ギザギザの縁のもの。偽造防止や、目の悪い人でも識別できるように模様がつけられています。リーディッドエッジの変形として、日本の500円玉のように斜めに線の入っているものもあります。よりセキュリティ性の高い加工として、イギリス領時代のインド帝国で使用されていた1/2ルピー銀貨にみられるエッジの加工があります。リーディッドの真ん中に1本溝を入れ、その中にも加工が施されているという繊細なもので、非常に高い偽造防止効果を持っていたとされています。
他にもレターエッジと呼ばれるエッジに文字が刻印されたものもあります。世界で最も美しい銀貨と言われるイギリスのヴィクトリア女王が描かれたゴチッククラウンには、サイドにUNDECIMO(11番目。ヴィクトリア女王即位から11年目に発行されたため)の文字が刻印されています。

コインにまつわる開運ジンクス

ヨーロッパで古くから「幸せのコイン」と呼ばれている6ペンス硬貨。その秘密を知っていますか。ここでは6ペンスコインのジンクスについてみていきます。また、「幸運のアイテム」といわれる、自分の生まれ年に造られたバースデーコインについても紹介します。

6ペンスコイン

6ペンスコイン

かつてイギリスで流通していた6ペンスコイン。「幸せのコイン」と呼ばれる理由は、イギリスに古くから伝わる詩「サムシング・フォー」のなかにあります。詩では花嫁が身につけると幸せになれるものが詠まれており、その最後に6ペンスコインが登場します。ここから、花嫁の左足の靴にコインを入れておけば、結ばれた2人はずっとお金に恵まれて暮らせるというジンクスが生まれたといわれています。当時6ペンスコインには銀が使われており、高い貨幣価値を有していたため、いざというときに役立つことから花嫁の靴の中に入れる行為が始まったとされています。現在では幸運を招くおまじないとして、特に結婚式の際に行われています。

バースデーコイン

バースデーコインとは、自分の生まれ年に製造された硬貨をいいます。ドイツでは幸運を招くラッキーアイテムとされており、アクセサリーにして身につける方もいるのだとか。ほかにも財布の中などに布や紙に包んだりして保管している方もいるようです。

まとめ

なるべくきれいに保管したい、ジンクスのあるコインや、珍しい硬貨。材質がわかっていれば、ここでご紹介した方法で洗浄・保管してみましょう。光沢のあるキレイなコインは持っているだけで気分も明るくしてくれます。くれぐれも取り扱いは慎重に。

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