20代の貯金額はどのくらい?貯金の方法や目標貯金額についても紹介

社会人として働き始める20代でも気になる「貯金」。20代の平均的な貯金額はいくらなのか、目標額はどのくらいに設定すればよいのかなどさまざまな疑問が浮かびます。この記事では20代の貯金をテーマに、平均貯金額や貯金の方法などについて解説します。

20代の貯金額はどのくらい?貯金の方法や目標貯金額についても紹介

20代で貯金をする理由は?

20代で貯金をする理由は?

多くの人が働きはじめて間もない20代。まだまだ給与もそれほど多くなく、貯金を始めるにはまだ早い、と考える人もいるでしょう。しかし、現在のように物価上昇にともなう賃金上昇が見込まれない時代には、貯金だけでなく運用も考えた貯蓄を早いうちから始める方がいいという考えもあります。将来を見据えた貯蓄をするためにも、まずは20代から計画的に貯金していくことが大切です。

その理由は、近い将来発生するライフイベントにお金が必ず必要になるからです。たとえば、一人暮らし、結婚や出産・育児、住宅の購入といった費用はそう遠くない将来必要になります。貯金は手元にあり、すぐ使え近々のライフイベントへの使用に適しているため、貯蓄よりもまずは優先的に考えておくべきです。

また、20代の貯金は「長く稼ぎ続ける力」をつける意味でも大切です。「人生100年時代」ともいわれる現代の日本社会では、70歳以降も働き続けようという流れになっています。たとえば現行の年金制度における受給開始年齢は原則65歳ですが、70歳以降から繰り下げ受給ができるよう検討されています。
しかし、20代と70代で同じ働き方ができるわけではありません。終身雇用制度も崩れているため会社だけを頼りにするのも難しいでしょう。
長く働き続けるには、20代で経験を積み30代以降に起業をするか、会社で確固たる地位を確立するという選択肢がありますが、起業やスキルアップにはお金が必要です。そのためにも20代から貯金をしておくことが大切です。

20代の貯金額はどのくらい?

20代の貯金額はどのくらい?

20代はどのくらいの貯金があるのでしょうか。参考として金融広報中央委員会が公表しているデータを紹介します。

20代単身者の貯金額・資産額

平均貯金額金融資産保有額(※平均)金融資産保有額(※中央値)
72万円128万円5万円

【参考】金融広報中央委員会:「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)(平成30年)」 詳しくはこちら

20代単身者の平均貯金額は72万円。ただし、注目すべきは預貯金を含めた金融資産保有額は128万円、その中央値は5万円、なんとその差は123万円ということです。つまり、ほとんどの20代が貯金をしておらず、貯金をしている人としていない人の差が大きいと考えられます。

平均額72万円は多い? 少ない?

72万円という金額が多いのか少ないのか、20代で72万円あれば十分なのかを知るために、定年までの貯金額を試算してみましょう。
例えば23歳で就職し、3年間働いて貯めた72万円だった場合、1年間で24万円貯めている計算です。65歳の定年まで42年間働いたと仮定すると、このままのペースで貯金すれば1,008万円貯まります。
しかし、これは預貯金に一切手をつけず、順調に働き続けた場合の試算です。また健康上の不安が増える定年後を想定すれば、安心できる貯金額とは決していえないでしょう。

ただし、考えるべきなのは平均額だけでなく、貯金の期間です。20代で早めに貯金を意識し始めて長い期間で貯金ができれば、それだけ貯金の総額を増やすことができるのは当然のことです。先ほどのデータでみたように、20代では貯金をしている人としていない人との差が大きく、将来の資産形成にも差が出る可能性があります。

二人以上世帯の方が貯金額・金融資産保有額は多い

一方、20代を世帯主とする二人以上世帯の平均貯金額は192万円です。預貯金を含めた金融資産保有額は249万円、中央値は111万円となっています。

20代単身者と二人以上世帯の比較

世帯平均貯金額金融資産保有額(※平均)
単身者72万円128万円
二人以上世帯192万円249万円

【参考】金融広報中央委員会:「家計の金融行動に関する世論調査(2人以上世帯調査)(平成30年)」 詳しくはこちら

単身世帯よりも120万円多い結果です。世帯人数が増えるため貯金額も多いのは自然なことですが、独身か既婚かによって必要となるお金や将来へ備える意識が異なるという違いもあるでしょう。

ただし、二人以上世帯の方が貯金額・金融資産保有額が高いといっても、単身者よりもライフイベントが多く、住宅購入費や子供の教育費などを考慮すると、それだけ支出も大きくなります。また、夫婦がそろって同じように働き続けるのは難しい可能性もあるので、単純に単身者と二人世帯以上を比較することはできません。

20代の目標貯金額と貯金の始め方

20代の目標貯金額と貯金の始め方<

20代のうちに達成したい貯金額は人によって異なります。ライフイベントや健康状態、男性か女性かなどさまざまな要素に左右されるため、一律に「いくら」と述べることはできません。以下では貯金を始める際の目標貯金額の決め方の例を示すので、自分の状況にあわせた目標を立ててみましょう。

①収入の3ヶ月分の額

ひとつは収入の3ヶ月分を貯めるという考え方です。3ヶ月分の貯金があれば、病気やケガで一定期間働けなくなったとしても、ある程度対応できます。健康保険からの傷病手当金(会社員の場合)や少額の医療保険の加入もあれば仕事復帰まで生活ができるでしょう。また、自主退社をした場合の失業給付金の受け取り開始までの期間も3ヶ月となっています。

②100万円などきりのよい額

100万円などきりのよい貯金額を目指す方法もあります。収入が17万円のケースで約6ヶ月分にあたる金額ですが、6ヶ月分の備えがあれば急な出費や収入減などに対応しやすくなります。退職して次の仕事を探す場合も、ハローワークから失業保険(基本手当)をもらいながら安心して就職活動に励むことができます。
また、100万円は大金としてイメージする人も多いため「自分にも100万円貯められた」という自信にもつながり、200万円、300万円とさらに貯金を増やすモチベーションにも繋がります。

自分の年収額

ほかには、自分の年収を目標にするのもよいでしょう。例えば、25歳で年収250万円の場合、毎年50万円を貯めれば30歳で貯金額が年収と同額の250万円に到達します。年間50万円を貯めるには月々4万円以上必要ですが、ボーナスがあれば月々の貯金額は少なくなります。夏と冬のボーナスで10万円ずつ貯金した場合、月々の貯金額は2万5,000円となります。

20代で貯金をする方法・コツとは?

20代で貯金をする方法・コツとは?

貯金をするには、金融機関に預けるか、現金を手元で貯める方法があります。口座を作りたくないなどの事情があれば手元で貯める方法でもよいのですが、手元にあるとつい使ってしまう、管理を楽にしたいという方は金融機関へ預けるほうが向いています。

自動振替や定期預金などを利用する

20代から貯金をするコツは、「先に」貯金することです。例えば、給与の受取口座から自動的に貯金用の口座に振り替えられるようにしておけば、あとは残ったお金で生活するだけなので手間がありません。必ず先に貯金する仕組みを作っておきましょう。自動的に定額を振り替えられるサービスは多くの金融機関で実施していますし、会社の財形貯蓄制度も同じような仕組みです。
ある程度貯まったら、引き出すために一定の条件がある定期預金に入れておくのもひとつの方法です。「引き出すのが大変だからやめておこう」と、お金を使ってしまいそうなときの抑止力になります。

支出のチェックを行う

支出の管理も大切です。1円単位で家計簿をつける必要はありませんが、毎月何にいくらお金を使っているのかチェックしてみましょう。自分の支出傾向を知るのが目的なので、3ヶ月など一定期間だけと決めても構いません。最近はスマホで簡単に支出管理ができる家計簿アプリも多くありますので活用してもよいでしょう。
そのうえで、使いすぎている項目に予算を設定し、「毎月いくらまで」とルールを設けておくと、「いつのまにか使っていた」という事態を避けられます。20代は友人の結婚や出産のお祝いなど突発的な支出が多い世代なので、交際費などとは別に特別費として予算を設定しておくのもおすすめです。イベントのたびに貯金を崩すことがなくなるでしょう。

まとめ

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20代はこれから多くのライフイベントが待ち受けている世代。いくら貯金すべきなのかは今後のライフプランにより異なります。まずは自分なりの目標を設定し、「先に貯める」を意識してみましょう。

ご留意事項
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