50代・60代は保険の見直しのチャンス!見直しに必要なポイントと注意点を解説

生命保険に加入してから、見直しをしていないという方は多いかもしれません。実は50代・60代は保険の見直しのチャンスの時期ということをご存知ですか。この記事では、なぜ、50代・60代が保険の見直しのチャンスなのかについて説明し、見直しの際のポイントを紹介します。

50代・60代は保険の見直しのチャンス!見直しに必要なポイントと注意点を解説

どうして50代・60代で保険の見直しが必要なの?

どうして50代・60代で保険の見直しが必要なの?

50代・60代が保険の見直しのチャンスなのは、以下に挙げるようなライフステージの変化が生じる可能性が高いからです。ライフステージが変化すると、必要な保障も変化します。

子供の独立(教育費の減少)

子供が独立するまで、特に大学や専門学校など、高校卒業後の進学には多額の費用がかかり、教育費の備えが必要となるケースが多くあります。しかし、子供が独立し、働き始めると教育費の備えが不要となりますので、生命保険で備えるべき保障額は減少します。

住宅ローンなどの完済

住宅ローンを組んだ際、返済途中に死亡した場合に遺族が住宅ローンの返済の負担を負わないように、団体信用生命保険や一般的な生命保険に加入している人も多いでしょう。

団体信用生命保険で住宅ローンに対する備えを行っている場合、住宅ローンを完済すれば団体信用生命保険も同時に終了します。

しかし、一般的な生命保険に加入している場合、解約の手続きを行わないと、契約は継続されます。住宅ローンを完済して、保障が不要になった場合は、解約の手続きを行いましょう。

健康に対する意識の変化

50代・60代は、健康についての不安が高まる時期です。それまでは、健康ゆえ保険に興味がなかったという方も、医療保険の加入を考える時期でもあります。ただし、持病を抱えている方が多い世代でもあるため、新たに保険加入しにくくもなります。この年齢を迎え、健康に自信があるとしても、健康だからこそ保険の見直しができるのだと、老後の健康リスクを考えられる時期でもあります。

50代・60代で保険を見直すポイント

50代・60代で保険を見直すポイント

50代・60代で保険を見直す場合、どのようなポイントを確認しておけばよいか、説明します。

現在の保険の保障内容・費用を確認

まずは、現在の保険の保障内容およびその目的を、保険証券を見ながら確認しましょう。最近では、毎年、現在加入中の保険について「保障内容のお知らせ」が届くケースも多いと思います。保険証券より、わかりやすく図解してあります。また、各保障の保険料も細かく記載されていますので、「保障内容のお知らせ」で確認してみるのも一案です。

家計のバランスを確認

収入と保険料を含めた生活費のバランスを考えてみましょう。特に、定年退職をする場合、退職から老齢年金の受給までに期間が空く場合もあります。収入を得られない時期、また収入が老齢年金だけの時期においても保険料を無理なく支払っていけるかどうか、家計の確認を行っておきましょう。

必要な保険の確認

セカンドライフが近づくにしたがって、年金生活になった際の医療費の負担や自身の葬儀費用、相続対策など現役世代ではあまり考えなかったようなことにも不安を覚えるかもしれません。

しかし、安易に保険で賄おうとせず、どのようなことに対して、どれくらいの金額が必要となるのか、確認してみましょう。その金額を、預貯金などで備えることができるのであれば、保険加入の必要性は低いかもしれません。

保険料を見直す際の注意点

保険料を見直す際の注意点

保険を見直すにあたり、保険料負担を少なくしたいと考える方もいるでしょう。保険料に注目して保険を見直す際の注意点について説明します。

死亡保障の減額

50代・60代だから、一律にライフステージが変わるわけではありません。パートナーとの年齢差、子供の年齢などにより、まだ死亡保障が必要である可能性もあります。一般論ではなく、「我が家の場合はどうなのか」という視点で、必要な保障について考える姿勢が大切です。

安易に死亡保障を減額してしまうと、保障が不足していたことに気づいた場合に再加入が難しい場合もあります。

また、年齢に応じて保険料は高くなるため、以前よりも大きな保険料負担を強いられるかもしれません。保険料だけに注目するのではなく、必要な保障は何かを確認し、減額は慎重に行いましょう。

医療保険は終身かどうか

老後の入院費の負担に備えて医療保険に加入している、もしくは加入を考えている場合は、その保険の保険期間が、「定期」なのか「終身」なのかを確認してみましょう。

「定期」は、契約時に設定した年齢や期間で契約が終了または更新を行います。更新可能年齢には制限があり、一般的に更新時に保険料が上がります。何歳まで更新可能なのか、今後の保険料がどれくらいアップしていくのか、確認をしておきましょう。

また、「終身」の場合、保険料の払込期間が終身払いのものと、一定年齢で終了するものがあります。

一般的に同じ契約内容であれば、保険期間が定期の商品より終身の商品の方が月々の保険料は高くなります。また、保険期間が終身の場合、終身払いよりも一定の年齢で保険料の支払いが終了するものの方が月々の保険料は高くなります。

しかし、保険料が高い低いだけで判断するのではなく、「いつまで保障が必要なのか」「いつまで保険料支払い負担が続くのか」「保険料がどう変わっていくのか」を確認して、見直しすることをお勧めします。

まとめ

まとめ

「保険は難しい」と考えて、今まであまり見直しをしてこなかったという方も多いと思います。しかし、家計に占める保険料割合が大きいケースも少なくありません。ライフステージが変化する50代・60代に、必要な保障を見極めて、見直しを図ってみてはいかがでしょうか。

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