20代からならメリットも多い?マンション購入のメリットや購入のポイントを解説

マンションを購入すべきか、賃貸を選ぶべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。今回は特に20代にマンションを購入するメリット・デメリット、購入時の注意点についてご紹介していきます。しっかりと比較して、自身のライフプランに合わせた選択ができるようにしましょう。

20代からならメリットも多い?マンション購入のメリットや購入のポイントを解説

まずはマンション購入と賃貸を比較!

まずはマンション購入と賃貸を比較!

マンションを購入するか、賃貸にするかは、どういったライフプランにしたいかで決めることが大切です。購入と賃貸それぞれのメリット・デメリットを解説するので、どちらが自分に合っているか比較してみましょう。

購入のメリット・デメリット

マンションを住宅ローンで購入すると、毎月賃料で支払っていた住居費をローン返済に充てられます。ローン元本を支払った部分は自分の資産になりますので、資産形成に役立ちます。また、自由に壁紙を張り替えたりリフォームしたりできることも、大きなメリットです。

一方で、ライフスタイルや転勤に伴う引越しが気軽にできなくなること、年収が下がっても決まった額の住宅ローンの返済を続けなければならない点がデメリットです。

賃貸のメリット・デメリット

賃貸のメリットは、ライフスタイルに合わせて住み替えが気軽にできることです。家族が増えれば部屋数の多いところに引っ越せますし、子供が巣立った後はコンパクトな住まいに住み替えることも容易にできます。また、想定外のことで収入が減ったときにも、柔軟な対応ができることも強みでしょう。

しかし、デメリットとして老後までずっと家賃を支払い続けなければならないことは大きな負担になります。

20代から購入の場合はこんなメリットも

20代から購入の場合はこんなメリットも

マンションを20代のうちに購入すると、どういったメリットがあるのか解説します。

メリット①早いうちに住宅ローンを完済できる

20代でマンションを購入する理由として最も多い意見が、住宅ローンを現役年齢のうちに完済できるということです。仮に28歳で35年の住宅ローンを組んだとすると、完済時年齢は63歳です。年収が上がったときに繰り上げ返済していけば、もっと完済年齢は早まります。
まだまだ働けるうちにローンを完済し、住居費の負担が大幅に減ると、老後の生活にも余裕が生まれるでしょう。

メリット②ライフスタイルの変化に対応しやすくなる

20代から住宅ローンを返済し続けていると、40代から50代になるころにはローン残高がかなり減っています。住宅購入のデメリットは住み替えしづらいことが挙げられますが、ローン残高が減っていれば、中古マンションとして売却してローンを完済することも可能です。その結果、ライフスタイルや収入の変化に応じて、柔軟に住み替えや引越しができます。

メリット③老後の生活に余裕が生まれる

20代から住宅ローンを支払い続けると、長くとも60代の前半で住宅ローンは完済することになるでしょう。もちろん管理費・修繕費のみの比較的軽い負担で住み続けることも可能ですが、住宅ローンの抵当権が抹消されていれば売却も容易です。売却してまとまった資金を得て住み替えることもできますし、資産運用しながら賃貸住宅に住むという選択肢もあります。

20代で購入の場合にはここに注意

20代で購入の場合にはここに注意

20代でマンションを購入することにはさまざまなメリットがありますが、購入前にローンや住み替えについて、きちんとした知識を身につけておくことが大切です。購入してしまってから後悔しないよう、今後のライフスタイルや収入の変化など将来の生活に起こることを想定し、対策を立てておきましょう。

注意点①住宅ローンの限度額と希望物件のバランスに注意

20代で購入するときに難点になりやすいのが借り入れの限度額です。頭金などの自己資金については親の援助を得られることもありますが、借入の限度額はおおむね現在の年収によって決まります。
20代のうちはそれほど年収が高くないことが多く、借入額も少なくなりがちです。だからといって、交通の便の悪いところ、床面積が小さい1LDKなどの比較的安価なマンションを購入してしまうのは早計といえるでしょう。勤務先の異動があったり、将来家族が増えたりしたときに、柔軟に対応できなくなってしまいます。
借入額が小さくて希望通りのエリア・広さのマンションを購入できない時には、購入を先延ばしすることもやむを得ないかもしれません。

注意点②住み替えにはハードルがある

20代でマンションを購入する人の中には、「家族ができれば住み替えればいい」「売却できなくても賃貸で運用すればいい」と考えて安易に購入してしまう人もいます。しかし、住み替えも賃貸もそう簡単ではないため、注意してください。

マンションを売却して住み替えする場合

まず、マンションを売却して新しい住居に住み替えるためには、住宅ローンを完済して抵当権を抹消しなければなりません。しかし、住宅ローンの返済方法の中でも一般的な元利均等返済の場合、返済期間の当初は金利部分が大きく元本が思うように減っていかない傾向があります。そのため、売却しても、ローンを完済できないという事態が生じるのです。この場合、借り換えをするなどして住宅ローンの残債を返済する必要がありますが、他に連帯保証人や不動産担保を求められる可能性があります。

マンションを賃貸で運用する場合

また、賃貸で運用する場合にも、原則として既存の住宅ローンは完済していなければなりません。住宅ローンは債務者が自ら住居として使用していることが条件となっており、賃貸で運用するためには、ほかの不動産投資用ローンに借り換える必要があります。しかし、新築と中古、住宅ローンと事業用ローンではマンションの担保価値の算定方法が異なるために、借り換えで住宅ローンが完済できるかはわかりません。

このように、住み替えにはハードルがあることについては押さえておきましょう。

注意点③今後のライフスタイルの変化に対応できる住戸を選ぶ

20代で購入する場合には資金に限りがあるために、床面積が小さく、部屋数が少ない住戸になりがちです。しかし、今後結婚したり子供が生まれたりして家族が増えるような場合には、部屋数が足りなくなるかもしれません。
そのようなライフスタイルや家族構成の変化に対応できるように、柔軟性のある間取りの住戸を選ぶとよいでしょう。たとえば、子供部屋のための壁を作る、あるいは壁を撤去して広いリビングにすることが可能かなどをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

まとめ

まとめ

20代でマンションを購入すると、毎月の賃料をローン返済に回すことによって資産形成をすることが可能です。また、ローン返済が早期に終わることで、老後の生活にもゆとりが生まれるでしょう。しかし、借入額や資金計画、立地や間取りについては、将来の変化をきちんと考えて決定する必要があります。信頼できる不動産会社や金融機関の担当者によく相談しながら、購入するようにしましょう。

ご留意事項
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