AIによってなくなる仕事、なくならない仕事200種!対策も解説

AIによって奪われる仕事は10〜20年後にはおよそ50%にも及ぶという調査結果が出ています。この記事では、AIによってなくなる仕事やなくならない仕事などを紹介します。本記事を参考に、AIによってなくなる仕事やなくらない仕事への理解を深めてくださいね。

AIによってなくなる仕事、なくならない仕事200種!対策も解説

「自分の仕事はAIに奪われないだろうか」と不安に思われていませんか?AIによって奪われる仕事は10〜20年後にはおよそ50%にも及ぶという調査結果が出ています。そのため、「この仕事を続けていてもよいのだろうか」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そのような不安を少しでも軽減するためには、AIが自分の仕事に及ぼす影響について理解を深め、対策をすることが重要です。

この記事では、AIによってなくなる仕事やなくならない仕事、新しく生まれる仕事を紹介します。併せてAIによってなくなる仕事の特徴、仕事を奪われないための対策などもお伝えします。

本記事を参考に、AIに仕事を奪われるかもしれないという不安を少しでも軽減し、対策を練っていきましょう。

AIに仕事を奪われてしまう日本の労働人口

AIに仕事を奪われてしまう日本の労働人口

まずは、2017年に株式会社野村総合研究所が公表しているレポートを紹介します。

レポートには、野村総合研究所とイギリスのオックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネ ディクト・フレイ博士との共同研究の結果が載っています。彼らは、601種類の職業についてAIに代替される確率を試算しました。その結果によると、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業は、AIに代替することが可能と推計されています。

【参考】株式会社野村総合研究所:「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」詳しくはこちら

このことから、日本の労働者のうち約半分の人がこのまま同じように仕事をしていていると、AIに仕事を奪われてしまう可能性が高いです。さらにAIの技術は年々進化しており、研究結果にあった10〜20年後よりも早いタイミングでAIに奪われてしまう仕事も出てくるでしょう。

そのため「AIに仕事を奪われるなんてまだ先のことだろう」と考えていると、仕事がなくなり働けなくなってしまうかもしれません。早めの対策が必要だということは頭に入れておきましょう。

AI時代になくなる可能性が高い仕事100

AI時代になくなる可能性が高い仕事100

では、具体的にはどのような仕事がAIに奪われてしまう可能性が高いのでしょうか。野村総合研究所が公表している「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」というレポートでは、以下の100種の職業はAIによる代替可能性が高いとしています。

なくなる仕事

また、AIはすでに、以下のようなことができるようになっています。

AIが既にできるようになっていること
・画像認識
・音声認識
・言語識別
・制御
・予測

出典 

例えば、スマートフォンのロックを顔認証で外したり、音声入力で検索したりする機能はAIによって実現できています。このようなAIでもできることを主業務としている仕事は、なくなる可能性が高いです。

さらに、2045年頃にはAIが人間を凌駕する状態になっていると考えられており、その年をAIにおけるシンギュラリティ(技術的特異点)とする説が多いです。驚くべき進化によりAIができることの質や範囲はより高く、広くなっていくことが考えられます。

上記に挙げた100種類以外の仕事でもAIに代替される可能性があると言えるでしょう。

AI時代になくなる可能性が低い仕事100

AI時代になくなる可能性が低い仕事100

野村総合研究所が公表している「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」のレポートには、AIには奪われにくい仕事の例も掲載されています。レポートでは、以下の100種の職業はAIによる代替可能性が低いです。

なくならない仕事

以上の仕事に就いていれば、必ずしもAIに仕事が奪われないというわけではありません。今後AIの技術がどのように進化していくかによって、仕事を奪われるかどうかは変わってきます。

そのため、現在AIによる代替可能性の低い仕事に就いている人でも、AI時代に向けて対策をしておくことが必要と言えるでしょう。

AI時代に生まれる可能性がある仕事15

AI時代に生まれる可能性がある仕事15

AI時代になくなる可能性が高い仕事、低い仕事をそれぞれ紹介しました。しかし、AIによって新しく生まれる仕事もあります。ここでは、アメリカのITサービス会社「コグニザント」が出版した本『What to do when machines do everything』に書かれている情報を紹介します。

本書によると、AIによって新しく生まれる可能性がある仕事は以下の15種類のような仕事だと予想されています。

【参考】Cognizant:「What to do when machines do everything」詳しくはこちら

生まれる仕事

AIによって新しく生まれる仕事の多くは、AIを活用する側の仕事です。AI技術を活用すれば膨大な量のデータを収集し、分析することができます。そして、AIが分析したデータを使い今まで以上に正確で高品質な商品を開発する仕事や、顧客のニーズを最適化したサービスを提供する仕事が生まれるでしょう。

また、AIが人間の能力をさらに高めてくれるとも言えます。AIを活用すれば、人間だけでは不可能なものも生み出すことができます。よりAIが進化すれば、現段階では想像もできないような仕事が生まれる可能性もあるでしょう。

AI時代になくならない仕事の3つの特徴

AI時代になくならない仕事の3つの特徴

AI時代になくなる仕事、なくならない仕事、新しく生まれる仕事を見てきましたが、「結局どんな仕事を選べばいいかわからない」と混乱してしまったかもしれません。

そこで、AI時代でもなくならない仕事のいくつか共通した特徴をご紹介します。その特徴に当てはまる仕事であれば、今後AIに奪われる可能性が低いです。どのような特徴か、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

①定型業務ではない

定型業務とは、同じことを繰り返す業務のことです。そのような業務はAIでも容易にできます。これはコンピューターにも言えることですが、計算を行ったり、データの収集・分析をしたりするのはAIの得意分野です。

一方で、定型業務ではない、複雑な業務はAIにはできません。例えば、デザインを生み出したり、映像を作ったりするような0から1を生み出すクリエイティブな業務にAIは不向きです。既にデザインや映像をAIが作っている事例もありますが、それは人間が与えた過去のデータを元に作成をしているだけです。0からAIが生み出しているわけではありません。

AIは自分で考えたり、創造したりすることができません。創作するときは与えられたデータをパターン認識して、それを元に作り出しています。そのため定型化されていない今までになかったものを創造する業務は、人間だけしかできないと言えるでしょう。

②特定の領域を超えている

あらゆる領域からデータを収集し、活用方法を考えるような仕事はAIにはできません。データ収集自体はAIの得意分野ですが、それを活用し、幅広い領域に活かす方法を考えることはできないためです。

複数の領域のデータを活用する職業とは、どのようなものでしょうか。例えば、さまざまな調査結果から体系的な理論をまとめる研究者や、今までにはない新しいアイデアを考える企画職などが挙げられます。また、問題を見つけて解決方法を考えるコンサルタントもAIには向いていません。

特定の領域を超えたビジネスを創造できる人材はAI時代にも活躍していくでしょう。

③コミュニケーションが必要

AIは人の気持ちを読み取ることはできません。そのためコミュニケーションが必要になる業務はAIに代替されないと言えるでしょう。

取引先と人脈を構築する営業職や、部下の指導を行うマネージャー職などはコミュニケーションが必須です。そのため、AIでは代替できません。また、お客様と直接やり取りするサービス業は相手の言っていることや状況を判断して、臨機応変な対応が求められます。こうした仕事はAIには不向きな仕事と言えます。

AIに仕事を奪われないための対策3つ

AIに仕事を奪われないための対策3つ

AIの技術は年々進化しています。そのため、ある程度の予想はできるものの、実際のところどのような仕事がAIに代替されてしまうのかは誰にもわかりません。したがって、AI時代に備えておくことは誰しもが必要と言えます。

では、具体的にどういった対策をしていけばいいか、以下で詳しく見ていきましょう。

①AIに関する知識を身につけておく

まず、AIに関する知識を身につけ、AIを活用する側になることが重要です。これからの時代、ほとんどの仕事でAIが活用されるでしょう。

そのため、AIに関する知識を身につけておかないと、他の人よりも生産性が低くなってしまいます。活用する側に回れるように、今からAIはどのように活用できるのか理解を深めておきましょう。

②AI関連企業へ転職する

エンジニアやデータサイエンティストなどAI関連企業へ転職をして、AIを活用する仕事をするのもよいでしょう。独学で知識を身につけるのは難しく、AIの知識だけを身につけても実際に使えなければ意味がありません。

AI関連企業で、実務を通して知識やスキルを身につけておけば、AI時代になったとしても、企業から求められる人材になれるでしょう。

③AIにはできない能力を磨く

AIが不得意なコミュニケーションや創作などのスキルを磨いておくのも重要です。AIがどれだけ進化したとしても、人と人のコミュニケーションはなくなりません。AIがさまざまな場面で活用されるほど、人と人が直接コミュニケーションをとる機会が減ります。結果、コミュニケーション能力が高い人は希少な存在となり、価値は高まっていくでしょう。

また、AIは0から1を生み出すことはできません。世の中にない新しい商品やサービスは人間にしか生み出せないので、創造力がある人は需要の高い人材と言えます。

特にAIを活用して、新しい商品やサービスを生み出すことができれば、AI時代でも仕事に困ることはないでしょう。

AI時代のために資産を貯めておこう

AI時代のために資産を貯めておこう

ここまで紹介してきたAI時代の仕事についてはあくまで予想であり、想定外の出来事が起こる可能性は十分にありえます。そのため、いつどんな状況になっても対応できるように資産を貯めておく必要があるでしょう。

自分の仕事がAIに奪われたとしても一定の資産があれば、転職や資格獲得などの時間が作れます。具体的には、収入が全くない状態で半年〜1年間は生活できるだけの資産があると安心です。

資産というとお金を真っ先に思い浮かべるかもしれませんが、個人情報も「情報資産」と呼ばれるような資産的な価値を持っています。お金のように情報を銀行に預けることで、自分のパーソナルデータを貯めたり、行動履歴を可視化したりすることができるようになります。

また、自分が許可した特定の企業へ情報を提供することで、体験や謝礼に変えることも可能です。情報銀行を利用して、お金という資産だけではなく、情報という資産も自分で管理し、有効活用していきましょう。

下記の「Dprime」という情報銀行サービスでは、企業が求めている情報を預けることでクーポンやイベント招待券等を受け取ることができます。銀行のお金をデータ(情報)と考えるとわかりやすいでしょう。詳細は、下記ページをご覧ください。

まとめ

AIによってなくなる仕事やなくならない仕事、新しく生まれる仕事を紹介しました。また、AIによってなくなる仕事の特徴や仕事を奪われないための対策を理解できたかと思います。

AIに仕事を奪われる時代がいつかはやってくるとはいえ、どのような状況になるかは正確にはわかりません。そのため、予測できなかった状況になっても慌てないよう、資産を蓄え、備えておくことが大切です。

個人情報にも、お金と同様に資産的な価値があります。Dprimeなどの情報銀行を利用して個人情報を守りつつ有効活用し、AI時代に備えましょう。

ご留意事項
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