情報化社会の問題とメディアが与える子供・若者への影響や課題を知って解消に動き出そう

情報化社会では、日常にインターネットが介在し多くのメリットが生まれています。一方、リスクへの対策にも留意しなければいけません。この記事では、情報化社会の問題点・課題と対処法を紹介します。情報化社会の問題点への理解を深めて、課題に向き合いましょう。

情報化社会の問題とメディアが与える子供・若者への影響や課題を知って解消に動き出そう

現代では、スマートフォンやタブレットがあれば、どこにいても手軽に分からないことを調べられます。テレビではなくニュースサイトで情報を収集したり、電話ではなくSNSで仲間と交流を図ったりすることも当たり前になりました。

通信技術が発展していくことで、日常のあらゆる場面にインターネットが使われており、人々の生活に多種多様な変化があります。

インターネットがなければできなかったことが「当たり前にできるようになる」ことは、利便性が高まるという意味では歓迎すべきことでしょう。一方で、私たちが安心してメリットを得るためには、その背景にあるリスクに適切な対処が求められます。

そこでこの記事では、情報化社会の問題点や課題、対処法について紹介します。

生活基盤である社会が変わっていくなかで、利便性のメリット得ながら生きていくためには、どのような指針をもち、どのような形で課題に向き合うべきなのでしょうか?

現代の情報化社会と課題

現代の情報化社会と課題

まずは、情報化社会の現状と、その課題について簡単に整理します。

多くの情報に触れる機会を持つことは、私たちが生活するうえで必要な「適切な選択のために使われる判断材料」が増えることを意味します。しかし、判断材料が増えても、受け身な姿勢で情報を取り入れていたのでは、目の前にある情報を鵜呑みにして間違った方向に流されてしまいかねません。

そのため、情報に流されないようにするためには、情報を正確に理解する必要があります。まずは、世の中に溢れている膨大な情報の動向を確認していきましょう。

デジタル化が急速に広がっている

現在、急速なデジタル化の波が広がっています。分かりやすい変化の1つが、IoT(Internet of Things)でしょう。IoTとは、モノに通信機能が備わりインターネットと繋がることです。IoT化により、冷蔵庫といった家電やスマートフォンなどの電子機器を、音声・音によって認識させて遠隔制御が可能になります。

より具体的にいうと、家電のIoT化はすでに生活に普及しており、ボタン1つでレシピの提案や冷蔵庫内の確認、省エネなどに貢献することで生活の利便性を高めています。さらに、工業分野における製造ラインのIoT化は、人的ミスを低下させることで生産力を向上できるでしょう。

その他、農業分野における状態監視作業の効率化など、多方面でIoT化が進みんでおり、社会全体が情報通信機能発達の恩恵を受けているといえます。

また、デジタル化の波及はIoTだけに留まりません。5GやAI化、8Kなどの浸透によって、日常生活から先端技術分野まで技術の発展が進んでいます。一方で、デジタル化が進むにつれて、伝達される情報量の膨大さから、以下のような課題が浮き彫りとなっています。

【デジタル化によって浮き彫りになる課題】
・情報をうまく整理し活用できるか
・情報の漏えいリスクを抑えられるか

デジタル化が浸透すると、あらゆる場面で送受信される情報量が飛躍的に増大します。しかし、やり取りする情報を整理する技術が整備されなければ、私たちが正確に情報を理解することはできないでしょう。情報を正確に理解できなければ、何に使えばよいのか迷ってしまい、適切に活用することができませんよね。

加えて、情報の伝播機会が増えれば「個人を特定できる情報」といった大切なデータが漏えいするリスクも高まるため、適切なセキュリティ体制による管理が求められるでしょう。

このように、デジタル化によって利便性が高まっていることで、デジタル化の恩恵を正しく得るための仕組みも整える必要があるわけです。

【参考】令和2年「情報通信に関する現状報告」詳しくはこちら

新型コロナウイルス感染症の影響で広がるICT

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、デジタル化はさらに広がりを見せています。従来デジタル化が進まなかった分野にまで、必要性を求められて急速に波及し始めているのです。

従来は、デジタル基盤およびデジタル技術の発展自体に価値がありました。しかし、新型コロナウイルスの影響によって、デジタル基盤を前提にした社会構造を構築することが求められるようになったことで、その価値はさらに高まりをみせています。

例えば、2020年から新型コロナウイルス対策として、本格的にテレワークが推進されてきました。デジタル化の浸透によってテレワークができるだけでなく、テレワークをすることが「当たり前」になりつつあるといえるでしょう。

また、大学などでもリモート授業が取り入れられ、社会全体としてもリモート授業の形態が受け入れられ始めています。

現在は、デジタル化自体の価値だけではなく、「デジタル技術の発展をいかに浸透させるか」ということが問われています。生活の根本的な部分にまで浸透しているデジタル化の流れを無視することはできないでしょう。

わかりにくい情報化社会の問題点を簡単に説明

わかりにくい情報化社会の問題点を簡単に説明

日々進展し複雑になっていく情報化社会では、「いかに上手にリスクを回避しながらメリットを得られるか」が課題といえます。

そのため、情報化社会を人々の生活によりよい形で普及させるためには、情報化社会にある危険性やリスクといった部分に対して対策をとることが必要となるでしょう。ここでは、以下3つの情報化社会の問題点について簡単に解説します。

【情報化社会の問題点】
・ネットを介した個人情報の漏えい
・高度化する詐欺・フィッシングサイトの被害
・自身に合う情報の選択がしにくい

それでは、各問題点について見ていきましょう。

その1.ネットを介した個人情報の漏えい

情報化社会の危険性やリスクは、ネットを介した個人情報の漏えいという形で表れます。例えば、青少年に限ると、平成29年の段階でインターネットにアクセスできるスマートフォンなどの端末を所持している割合が非常に高いことが公表されています。

【スマートフォンなどの端末を所持している割合】
・青少年全体:92.3%
・小学生:86.3%
・中学生:92.4%
・高校生:98.6%

出典 情報化社会の新たな問題を 考えるための教材 ~安全なインターネットの使い方を考える~ 指導の手引き

若い頃から情報化社会に触れることは、今後ますます進展を続ける情報化社会に対応できる力を付けられる点は優秀です。しかし、判断能力の未熟な時期から情報化社会のリスクに晒されるという意味では、情報の取り扱いといった配慮が必要となります。

個人情報の漏えいは、青少年に限らず老若男女の誰しもに起こりうるリスクです。なぜなら、インターネット上で扱われる情報には、以下のような性質があるからです。

【インターネット情報の性質】
・形がない
・消えない
・複製が容易
・容易に伝播する

自分が発信する情報の形が明確でないため、適切に発信しなければ受け手に違った形で解釈される可能性があります。また、その誤った情報は簡単に改変・複製され、あっという間に広がっていくでしょう。

さらにいえば、この一連の流れを発信者が管理に注力しても、不特定多数のアクセスによって引き起こされるため「一切認知できない」というリスクもあります。つまり、個人情報を安易にインターネット上に載せてしまうと、思いもよらない形で広範囲へ伝わってしまい、半永久的にインターネット上に残り続けるという事態になりかねないわけです。

このように、急速なインターネットの普及により、誰でも情報を気軽にやりとりできる環境が整うことで、同時に情報漏えいリスクが高まると考えられます。

その2.高度化する詐欺・フィッシングサイトの被害

情報化社会の危険性やリスクは、高度化する詐欺・フィッシングサイトの被害という課題も生み出します。

現代では、環境を整えるだけでどのような人でも簡単に、さまざまな情報に触れることができるようになりました。しかし、個々人の情報リテラシーには差があります。インターネットに対して知識があまりない人が、詐欺・フィッシングサイトであることを判断できずに被害に遭う可能性は捨てきれません。

例えば、日経xTECHでは、フィッシング詐欺が2020年8月で2万件超に急増していることが、取り上げられたことがありました。

2020 年 9 月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数 (海外含む)

出典:フィッシング対策協議会

急速なデジタル化が起こっている現代の情報化社会においては、個々人のインターネットに対する知識を高めることが求められます。同時に、インターネットに疎い世代へのフォロー体制を構築することも重要といえるでしょう。

【参考】フィッシング詐欺が1カ月で2万件超に急増、4割が使う「古典的な手口」とは | 日経クロステック(xTECH)詳しくはこちら
【参考】フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | 報告書類 | 月次報告書 | 2020/09 フィッシング報告状況詳しくはこちら

その3.自身に合う情報の選択がしにくい

急速に広がる情報化社会では、インターネットで発信される情報が多岐にわたります。しかし、その情報が正しいかどうかの根拠がなく、フェイクニュースを鵜呑みにして信じてしまうこともあるのが実情です。

そのため、情報に触れる際には、根拠に基づいて発信されているかを見極めなければなりません。さらに、提示されているその根拠についても、正しく使われているのか疑う意識を持つとよいでしょう。

そこで厚生労働省は、情報の見極め方として以下の10か条を提示しています。

【情報を見極めるための10か条】
1.「その根拠は?」とたずねよう
2.情報のかたよりをチェックしよう
3.数字のトリックに注意しよう
4.出来事の「分母」を意識しよう
5.いくつかの原因を考えよう
6.因果関係を見定めよう
7.比較されていることを確かめよう
8.ネット情報の「うのみ」はやめよう
9.情報の出どころを確認しよう
10.物事の両面を見比べよう

出典 厚生労働省eJIM | 情報の見極め方 | 「統合医療」情報発信サイト

インターネットの利用は、常に情報が正しいのか、正しくないのかといった判断を迫られます。情報化社会において、情報を見極められるほど知識を高め、自らが求める情報を適切に得ることで安全に活用できる環境づくりが課題の1つとなるでしょう。

情報化社会の問題点からみる解決策

情報化社会の問題点からみる解決策

情報化社会の課題は、どのように解決していくべきなのでしょうか。ここでは、情報化社会の問題点からみる解決策として、以下の3つを紹介します。

【情報化社会の問題点からみる解決策】
・セキュリティ対策を行う
・Webサイトや電子メールの内容を確認する
・情報銀行を活用する

急速に広まり続ける情報化社会に対して、個人でできることから始めてみましょう。

1.セキュリティ対策を行う

ネットを介して個人情報が漏えいしたり、その他の登録情報が不正なアクセスによって漏えいしたりすることを防ぐために、セキュリティ対策を行いましょう。

例えば、使っている端末のアップデートを定期的に行ってシステムの不備を排除するなどの対策が挙げられます。

ネットショップやポイントサイトなどでのアンケートの入力可否を判断する、暗号化通信技術のSSLを使って悪意のある第三者からの盗聴を防ぐといったことも効果的です。

大切な情報を守るには、あなた自信が適切な判断をする必要があります。セキュリティ対策への意識を高め、不要な情報の入力や漏えいを避けて生活することが求められるでしょう。

2.Webサイトや電子メールの内容を確認する

Webサイトの情報や根拠を確認するなど、情報を鵜呑みにしないことも大切です。また、電子メールの場合は、差出人は本当に知っている人なのか、そのメールに記載された内容に虚偽はないのかを丁寧に確認しておきましょう。

厚生労働省が示している、情報の見極め方は以下の10か条でした。

【情報を見極めるための10か条】
1.「その根拠は?」とたずねよう
2.情報のかたよりをチェックしよう
3.数字のトリックに注意しよう
4.出来事の「分母」を意識しよう
5.いくつかの原因を考えよう
6.因果関係を見定めよう
7.比較されていることを確かめよう
8.ネット情報の「うのみ」はやめよう
9.情報の出どころを確認しよう
10.物事の両面を見比べよう

出典 厚生労働省eJIM | 情報の見極め方 | 「統合医療」情報発信サイト

情報化社会に欠かせないインターネットは、顔が見えない相手と連絡を取れるツールでもあります。不特定多数の人が一斉にアクセスしていること、そして、情報が溢れるほどの量になっており見極めが難しいことを念頭においておきましょう。

フィッシング詐欺などから身を守るためには、Webサイトや電子メールの内容を確認する癖づけをしておくことが大切です。

3.情報銀行を活用する

個人の持つ情報を重要な資産として捉え、厳格に管理できる「情報銀行」を活用するのも1つの手段です。

情報銀行は、銀行がお金を扱うように、厳しい管理とセキュリティーで個人情報を守る新しいサービスです。預けられた情報は、企業や預けた銀行側が勝手に引き出して使うことができません。また、第三者に開示される場合も個人が特定できないように不要な情報は秘匿されます。

例えば、情報銀行サービスDprimeでは、銀行業で培われたセキュリティと管理のノウハウで、個人情報(パーソナルデータ)を安全かつ適切な方法で保護できます。データを利用する企業からのオファーを確認し、その企業に情報を提供するかを「あなた自身」が判断することが可能です。

利用を許可した企業へは、「個人を特定できる情報を徹底的に秘匿した」状態で提示されます。情報銀行サービスを使うことで、情報化社会の問題点であるセキュリティや個人情報の漏えいリスクを減らすこともまた、解決策といえるでしょう。

広まる情報化社会に情報銀行という新たな選択肢を持とう

広まる情報化社会に情報銀行という新たな選択肢を持とう

ここでは、情報銀行が情報化社会の問題点をどのように捉えて、解決のきっかけとするのかを解説します。以下3つの情報銀行のメリットは、情報銀行サービスDprimeを利用した場合を想定しています。

【情報銀行サービスDprimeを例とした情報銀行のメリット】
・個人情報や金銭の支払い情報を保護・管理する
・情報の提供先は自身が選択できる
・自身に合うサービスを見つけるきっかけとなる

それぞれ、確認していきましょう。

個人情報や金銭の支払い情報を保護・管理する

情報銀行では、個人情報や金銭の支払い情報を保護・管理してもらうことができます。

例えば、あなたが購入した製品の金額・製品名などの情報は、購入サイトに全て伝えられることになります。しかし、この入力した情報に、漏えいのリスクがまったくないとは言い切れません。

また、あなた自身がどのサイトで何の情報を入力したのかまで細かく覚えておき、トラブルが発生したときに明確に提示できるのかにも不安が残ります。

情報銀行に個人情報や金銭の支払い情報を保護・管理してもらえば、個人を特定する情報を秘匿したうえで、利用規約に基づき特定の企業に情報提供されます。また、情報の提供先への履歴が残り、一元管理された個人情報や支払い情報などはセキュリティによって守られるわけです。

情報銀行の利用も簡単で、お金を預ける感覚で大切な情報資産を預けることができます。情報化社会で、いつ・どこで・誰があなたの情報を狙っているかわかりません。自身だけで守りきれない情報も厳格に管理してくれるため、適切なタイミングで開示できるでしょう。

情報の提供先は自身が選択できる

預け入れた情報は、情報を求めている企業にむやみに提示されるわけではありません。

提供先となるのは、定められた厳しい基準をクリアした企業だけです。つまり、不特定多数の企業が利用していたデータを、細かく決められた基準を満たした優良な企業だけに絞り込むことができるわけです。また、提供先はあなたの許可がなければ勝手に情報を閲覧することができず、信用スコアや独自データとしても利用できません。

まとめると、どれだけ優良な企業であっても、あなたの許可がなければどんな情報も扱えず、情報の提供を許可した場合でも、第三者に情報を提示することは禁止されている仕組みとなります。

情報化社会で個人の情報が多種多様なサービスで利用される昨今、情報の提供可否を適切に選択し、保護・活用できるのは情報銀行の大きなメリットです。

自身に合うサービスを見つけるきっかけとなる

保管したデータに基づいて「あなたに適切だと判断できるサービス」を提示してもらえることも、メリットの1つです。

情報銀行サービスDprimeは、預けられた情報からあなたに合ったキャンペーンをお知らせします。例えば、ショッピングサイトで一時的な需要によって、検索した履歴や閲覧情報によって、興味のない商品やサービスが提示されて困っている方も多いでしょう。情報銀行は、あなたの情報だけをベースに提示するため、あなたの興味と大きくずれることはなくなります。

そして、その提案された商品やサービスによって、また新たな楽しみや選択肢を得て、人生を豊かにすることができるのです。一元管理するからこそ自身に合うサービスを見つけられることは、情報銀行ならではのメリットといえるでしょう。

まとめ

人々が生活をするうえでは利便性が求められるため、それに資するために多くの技術が進化していきます。その代表的なものが通信技術の発展であり、情報化社会の浸透です。今後も更なる技術革新は進み、今以上にメリットが生じることになるでしょう。

だからこそ、情報化社会の問題点は見逃すことができません。子供や若者に対して適切な教育を行い、高齢者へのフォロー体制などを万全のものにして初めて、社会全体が情報化社会の恩恵を適切に得られるためです。

現在、情報銀行などの環境整備から個人の知識向上まで多くの課題があります。まずは個人でできる対策を行って、情報を適切に扱えるように努めましょう。

  • Dprime
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