3Dプリンターのおすすめ10選!何ができるのかその選び方も解説!

昨今話題の3Dプリンター、気になってはいるけれど、何をどう選べば良いかもわからないと困っていませんか?本記事で3Dプリンターの仕組み、選び方、作業手順をご説明したうえで、おすすめの3Dプリンターをご紹介します。参考にしてみてくださいね。

3Dプリンターのおすすめ10選!何ができるのかその選び方も解説!

昨今話題の3Dプリンターですが、具体的にどういうことができるのかがわからなくて購入を迷っていませんか?家庭用であれば使い方も比較的シンプルでわかりやすく、価格も5万円以内で手に入る製品があります。

本記事では3Dプリンターとは何か、どういうことができるのか、選び方、作業手順、おすすめの3Dプリンターをご紹介します。読めば自分に必要な3Dプリンターの選び方がわかるようになり、購入後の作業手順もイメージできるようになるでしょう。

3Dプリンターとは

3Dプリンターとは

3Dプリンターとは、3Dデータを元に断面を積層することで、立体的な作品を生成する機器です。

通常の印刷は紙とインクを利用して平面的なプリントアウトを行いますが、3Dプリンターでは、平面ではなく立体を出力します。3Dプリンターは、インクの代わりにプラスチックなどのさまざまな素材で薄い層を何千枚と積み重ねて立体を作っていくのです。

3Dプリンターは、以下のようにさまざまな方式があり、使用する素材が異なるのですが、積層して3D作品を作成するという共通点があります。

3Dプリンターでできること

3Dプリンターでは実に多くの無駄を省くことができます。

3Dプリンターが出来る前は、複雑なものを作るときでも、鋳型を作って溶かした素材を流し込んだり、硬い素材を削ったり、やわらかい状態で成形して焼き固めたりする必要がありました。

しかし3Dプリンターを使えば、基本的には3Dデータを元に素材を積み重ねて作ることができます。積層ピッチが小さな3Dプリンターであれば、精緻なものを作ることも可能です。

鋳型を作成したり、素材を削ったりという手間や無駄を大きく省くことができるようになったのが3Dプリンターの最も画期的な点です。

3Dプリンターの選び方

3Dプリンターの選び方

3Dプリンターは選び方のポイントがおよそ7つあります。

【3Dプリンターを選ぶポイント】
・造形方式
・造形可能なサイズ
・積層ピッチのサイズ
・オートキャリブレーション対応の有無
・専用ソフトの有無
・対応しているファイル形式
・サポートの有無

出典 

それぞれの選び方のポイントや考え方を確認していきましょう。

造形方式で選ぶ

3Dプリンターにはさまざまな方式があります。細かく挙げると「熱溶解積層方式」や「光造形方式」「インクジェット方式」「粉末熱結方式」「粉末固着方式」などです。

その中で今回おすすめするのは「熱溶解積層方式」です。家庭用で一番使いやすくメジャーな方式と言えます。

そこで、ここからは熱溶解積層方式の3Dプリンターに焦点を当てて、選び方をご紹介します。

熱溶解積層方式で利用する素材の1つであるフィラメントは、強度、耐熱性ともに優れているにもかかわらず、比較的安価で購入できるのが魅力です。熱溶解積層方式の3Dプリンターは扱い方も比較的簡単なので、初心者におすすめです。

造形可能なサイズで選ぶ

3Dプリンターのサイズは家庭用の一般用であれば「10mm×100mm×100mm」から「300mm×300mm×300mm」の間くらいのサイズが選ばれることがほとんどです。

大きな作品を作りたい場合は、最初に小さなパーツを作り、それらを組み合わせて大きな作品を作成します。

つい大きなサイズのものを作りたいので、大きな3Dプリンターを購入しようと考えてしまいがちですが、大きな造形は多大な時間がかかる上に途中でフィラメントが不足して取り替えなければいけません。万一途中で失敗した場合にやり直すと、大量のフィラメントを無駄にしてしまう場合もあるのです。

そのため、初心者はあくまでも「10mm×100mm×100mm」から「300mm×300mm×300mm」の間で選んだほうが作品を作りやすいでしょう。

積層ピッチのサイズで選ぶ

積層ピッチとは、フィラメントを積み重ねるときに出来る層(レイヤー)の厚みを表します。1層ごとの層の厚さが熱溶解積層方式の3Dプリンターの性能指標の1つになります。

一般的に積層ピッチは0.1mmから0.3mmの製品がほとんどです。製品によっては、0.05mmに設定できるものもあります。

積層ピッチが小さければ小さいほど、滑らかな表面になり、出来上がりが自然な印象となりますが、その分作成に時間がかかるのと、製品の価格が高くなるのがネックです。

オートキャリブレーションの有無で選ぶ

オートキャリブレーションとは、3Dプリンターを利用する前に行う水平設定を自動的に設定してくれる機能のことです。立体的な作品を出力する台である「ベッド」の水平度を自動的に調整してくれるので便利な機能と言えるでしょう。

オートではなくマニュアル(手動)で設定するとなると、時間やスキルが必要となってくるので、初心者であればオートキャリブレーション機能のある3Dプリンターがおすすめです。

専用ソフトや対応しているファイル形式で選ぶ

専用ソフトが付属していれば、自分でフリーソフトなどを探してダウンロードする手間を省けるので効率的です。

3Dプリンターを選ぶときは対応しているファイル形式にも注意しましょう。

たとえば、3Dプリンターの代表的なファイル形式にはSTL(Stereolithography)という拡張子が使われています。現在ほとんどの3DプリンターがSTLに対応しています。

STLファイルは基本的に色や材料、テクスチャーの情報は持たず、形状のみの情報が含まれているファイル形式です。

一方、OBJファイルは色や表面の状態などの情報も含まれる形式なので、カラープリントが可能です。しかし、OBJファイルには対応していない3Dプリンターも多いので注意しましょう。

マニュアルやサポートの有無で選ぶ

3Dプリンターを選ぶ上で、付属のマニュアルが日本語で記載されているか、またユーザーサポートがあるかどうかも重要なポイントです。慣れるまではわからないことが出てくるのが当たり前ですし、取扱説明書を読みながら一歩一歩操作を進めていきたい人がほとんどだからです。

また、電話、メール、チャットなどのどのような方式にユーザーサポートが対応しているのかを確認してから、3Dプリンターを購入するのをおすすめします。

3Dプリンターで必要な道具と使用方法

3Dプリンターで必要な道具と使用方法

3Dプリンターで作品を作るために必要な道具とその使用方法を解説していきます。必要なものは決まっており、3Dプリンターに付属している場合が多いです。

ここではそういった付属品がどのような役割を果たすかもイメージしておきましょう。

必要な道具

3Dプリンターで作品を作成するのに必要なものはパソコンとプリンター、2種類のソフト(CADソフトとスライサーソフト)、材料のフィラメントの5つです。

基本的には、3Dプリンターを購入した際にソフトやフィラメントなど3Dデータ以外はついてくることが多いので、あらかじめ確認してから揃えると良いでしょう。

3Dプリンターの使用方法

3Dプリンターで作品を積層する手順は、最初はわかりにくく感じるかもしれませんが、慣れればスムーズにできるようになるので安心してください。

まず、3Dプリンターでプリントアウトする3Dデータを入手します。入手する方法は以下の3つです。

【3Dデータを入手する方法】
・Web上で公開されているデータをダウンロードする
・CADソフトを用いて自分で作成する
・スキャナーで取り込む

出典 

初心者におすすめのやり方は、Webで公開されているデータをダウンロードすることです。Web上には、さまざまな3Dデータのファイルが存在します。ほぼすべて無料でダウンロードできます。

少し慣れてきたら、CADソフトをダウンロードして自分で作成することにトライしてみてください。ソフトは有料無料を含めさまざまなものがあります。

また、すでに存在しているものと同じものを作りたいときには、3Dスキャナーを利用するのも1つです。その場合、光の加減や色、素材の読み込みが完全ではない場合に、手作業での修正が必要となるので注意しましょう。

3Dデータを取り込んだら、パソコンでスライサーソフトを利用して、作品のプリントする向きや大きさを設定します。

設定したらスライスを実行し、3Dデータを層ごとのデータへと変換します。作品を台に置く方向を変えるだけで、プリント時間が大きく変わるため、色々な方向を試しましょう。

スライスを実行すると、Gコードと呼ばれる3Dプリンターを制御する命令言語が作成されますので、GコードをUSBメモリやWi-Fi経由で3Dプリンターへと転送します。

3DプリンターにGコードが転送されたら、プリントを始めましょう。

作品の大きさによりますが、3Dプリントにはかなりの時間がかかります。タバコの箱ほどのサイズで、約3時間程度です。

出来上がると、作品の形によってはサポート材が一緒に造形される場合がありますので、それらをニッパーやペンチ、ピンセットなどで除去します。

最後に仕上げとしてヤスリ掛けをすれば作品の完成です。

家庭用3Dプリンターのおすすめ10選

家庭用3Dプリンターのおすすめ10選

続いて、おすすめの3Dプリンターを選びました。

さまざまなメーカーがありますが、選び方のポイントを押さえて自分にあったものを選べば後悔することなく、3Dプリンターを楽しむことができるでしょう。

XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ nano w

XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ nano w

出典:XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ nano w|XYZプリンティングジャパン

こちらはXYZプリンティングジャパン社の入門者向け3Dプリンターです。重量はわずか4.7kgで軽くかつ小型なので、気軽に持ち運ぶことができます。自動キャリブレーション機能が搭載されているため、水平かどうかを確認する作業も必要ありません。

Wi-Fiを通じてプリントアウトが可能なのも魅力です。XYZmaker 3DKitという付属のアプリを使ってデータを送ることでプリントアウトが実行できます。

XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ Jr. WiFi Pro

XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ Jr. WiFi Pro

出典:XYZプリンティングジャパン:ダヴィンチ Jr. WiFi Pro|XYZプリンティングジャパン

こちらはXYZプリンティングというメーカーのスタンダードモデルです。一人で持ち運びできるコンパクトなサイズですが、15cm角の造形もでき、「オートキャリブレーション」機能にも対応しています。

また、ノズルをオプションのレーザー刻印モジュールに交換すると、さまざまな素材に刻印可能です。他社製のフィラメントも使用できる「オープンフィラメント」にも対応しているので、割安なフィラメントでランニングコストを抑えることもできるでしょう。

Silhouette:SILHOUETTE-ALTA-PLUS

3Dプリンター シルエットアルタプラス Silhouette

出典:3Dプリンタ シルエットアルタプラス – ALTA PLUS | シルエットジャパン

こちらはシルエットというメーカーの3Dプリンターのエントリーモデルです。簡単に3Dプリンティングができる「Silhouette3D」というソフトが標準で付属しています。このソフトで3Dモデルを自作できます。

自分で3Dデータを自作してみたいという初心者の人におすすめの3Dプリンターです。

ANYCUBIC: MEGA-S 3Dプリンター

ANYCUBIC: MEGA-S 3Dプリンター

出典:ANYCUBIC MEGA-S 3Dプリンター|Amazon

こちらの3Dプリンターは初心者から少し慣れた人まで楽しめるものです。最初から組み立てられているので、購入後にすぐ使えます。

スマートレジューム機能が特徴で、印刷途中でフィラメントの交換が必要になっても、中断箇所から継続して印刷可能です。

S SMAUTOP:3Dプリンター

S SMAUTOP:3Dプリンター

出典:S SMAUTOP 3Dプリンター|Amazon

こちらの3Dプリンターはミニタイプで重さが1.3kgと持ち運びがしやすいので便利です。サイズは100mm×100mm×100mmのものが作成できます。積層ピッチは0.05mm〜0.2mmなので完成品も滑らかな仕上がりです。

同梱のSDカードに3Dプリンターの組み立て手順のビデオが保存されていますので、それを視聴しながら組み立てることができます。

BIBO:3Dプリンター

BIBO:3Dプリンター

出典:BIBO 3Dプリンター|Amazon

こちらの3Dプリンターは、ノズルが2つ搭載されているのが特徴です。全く同じ作品であれば、同時に2つをプリントアウトできる複写プリントに対応しており、印刷時間を短縮できます。

また、それぞれのノズルに異なる色のフィラメントをセットすれば、2色での印刷も可能です。同様の作品を複数作りたい人や、2色で印刷したい人に最適なモデルと言えます。

Voxelab:Voxelab Aries 3Dプリンター

Voxelab:Voxelab Aries 3Dプリンター

出典:Voxelab 3Dプリンター|Amazon

こちらのプリンタは組み立て不要タイプで、Wi-Fiにも対応しています。印刷サイズは200mm×200mm×200mです。本体が縦長の形状であるため、背の高い作品をプリントアウトできるのが魅力です。

また、タッチスクリーンが搭載されているので、直観的な操作がしやすく便利に使えます。

QIDIテクノロジー:新世代3Dプリンター:X-one2

QIDIテクノロジー:新世代3Dプリンター:X-one2

出典:QIDIテクノロジー3Dプリンター|Amazon

こちらはQIDIテクノロジーの3Dプリンターで、完全に組み立て済みで出荷されているので、購入したらすぐに使いたいという人におすすめです。

プリントサイズは140mm×140mm×140mmで、筐体の色が鮮やかなブルーでおしゃれです。電話サポートはありますが、すべて英語なのでご注意ください。

QIDI TECH:3Dプリンター X-Plus 大きな印刷サイズ

QIDI TECH:3Dプリンター X-Plus 大きな印刷サイズ

出典:QIDIテクノロジー3Dプリンター X-Plus 大きな印刷サイズ|Amazon

こちらは最大の造形サイズが約60cm×48cm×43cmと大きいタイプの3Dプリンターです。静音プリントかつ空気清浄機能も搭載しているのが特徴です。Wi-Fi接続も可能なので離れたところからパソコンで操作もできます。

通常、ボックスの中を支える柱は1本ですが、本モデルはダブルZ軸で支えるため、安定感も抜群です。一般的な樹脂素材以外にナイロンやカーボンファイバーなどの素材もプリントアウトができます。

XYZプリンティングジャパン:【Amazon.co.jp 限定】3Dプリンター ダヴィンチ mini

XYZプリンティングジャパン:【Amazon.co.jp 限定】3Dプリンター ダヴィンチ mini

出典:XYZプリンティング 【Amazon.co.jp 限定】3Dプリンター ダヴィンチ mini w+ 限定色 ブラック|Amazon

こちらはXYZプリンティングのAmazon限定版の3Dプリンターです。Amazon限定カラーの光沢のある黒がシックで洗練された印象を与えます。

最大造形サイズは150mm×150mm×150mmで、オートキャリブレーション機能搭載型です。日本国内にサポートセンターがあるため、不明点があるときは気軽に問い合わせができるのも嬉しいポイントですね。

家庭用3Dプリンターの費用

家庭用3Dプリンターの費用

3Dプリンターの価格には大きな幅があるのが特徴です。安いものであれば1万5,000円前後ですが、大きいサイズのものであれば10万円以上します。

また、フィラメントなどの材料代もかかります。たとえばスマホケースを作る場合に必要なPLAなどの樹脂は約1,500円から3,000円前後です。

家庭用の3Dプリンターが平均3万円前後で材料費が平均2,000円前後と考えると、全部で3万2,000円くらいかかるとみておくと良いでしょう。

まとめ

3Dプリンターを使えれば作れるものの幅が大きく広がります。

趣味のフィギュアやアクセサリー作りからお子さんの自由研究までさまざまなものに活用できるので、世界が広がってわくわくするはずです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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