スポーツビジネスとは?具体的な仕事内容事例やその課題まで徹底解説

スポーツは、ビジネスとしても市場拡大が予想され注目されています。スポーツに関わる仕事がしたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、スポーツビジネスの市場規模予測、モデル事例、課題、具体的な仕事内容をさまざまな角度から紹介します。

スポーツビジネスとは?具体的な仕事内容事例やその課題まで徹底解説

スポーツは数々の感動や歓喜を生み出していて、ビジネスとしても市場の拡大が予想されています。

しかし、具体的にはどのようなビジネスモデルで、どんな仕事があるのでしょうか。

この記事でスポーツビジネスの概要やモデル事例などを知って、スポーツビジネス業界についての理解を深めましょう。

スポーツビジネスとは

スポーツビジネスとは

スポーツビジネスは定義される範囲が広く、スポーツに関連するビジネス全てを含んでいます。

例えば、スポーツイベントを主催し集客をおこなうプロスポーツビジネスや、スポーツ用品を企画し販売するスポーツ用品ビジネス、競技の技術を教えるスポーツ教室ビジネスなどがあげられます。

このようにスポーツはただ楽しむだけのものではなく、ビジネスとしても確立されているのです。

スポーツビジネスの特徴

スポーツビジネスの特徴として、関わる業界業種が多いことがあげられます。

例えば、スポーツイベントが開催される場合、プロスポーツ団体や開催施設をはじめ、会場設営、開催施設の周辺の商店から、移動インフラ、広告、宣伝、マスコミにいたるまで、多くの業界業種が関わってきます。

つまり、イベントを1つ行うにしても、関係する組織や業界、業種の方々の協力がなければ成り立たないのです。

ただ、その分関わった相手にも仕事が発生するので、スポーツ業界だけでなく、他のビジネスにも良い影響を与えます。

スポーツビジネスの発展が、関わったビジネス業界に良い影響を与えるといえるでしょう。

スポーツビジネスの市場規模と市場拡大の期待

スポーツビジネスの市場規模について、大手シンクタンク・野村総合研究所では次のように予測しています。

[ 欧米諸国ではスポーツビジネスが巨大な産業となっており、世界におけるスポーツ産業は2019年時点では約4580億 ドル(約50兆円)、2030年時点では8260億ドル(約90兆円)まで成長すると予測されている。]

出典 株式会社野村総合研究所|スポーツ国際展開基盤形成事業における スポーツ国際政策推進基盤の形成 <テーマ2>スポーツ産業の国際展開に係る環境整備の在り方事業報告書 【概要版】 2021年3月31日

スポーツビジネスは、今後ますます重要な産業へと成長していくでしょう。

ただ、予測通りに発展させるためには、今以上にスポーツ全体に注目を集める必要があります。

今後、メジャーなスポーツに更なる奨励をしたり、マイナースポーツにも焦点をあてたりすれば、ビジネスの幅が広がり、スポーツビジネスはさらに盛り上がることでしょう。

スポーツビジネスモデルの具体例

スポーツビジネスモデルの具体例

スポーツビジネスにはさまざまなビジネスモデルがあります。

ただ、関わる産業や業種の範囲が広いので、その数も多く、一概にモデル化するなどして、まとめるのは難しいでしょう。

そこで、ここではスポーツビジネスのビジネスモデルを「プロスポーツ」と「個人体験型」の2つにわけて紹介します。

プロスポーツのビジネスモデル

スポーツビジネスと言われてまず思い浮かぶのは、プロスポーツに関わる仕事ではないでしょうか。

プロスポーツビジネスの収入は、主に4つに分けられます。

【プロスポーツビジネスの収入例】
・入場料収入
・スポンサー、広告収入
・放映権収入
・グッズ販売収入

出典 

「入場料収入」は、ホームチームが主催したスポーツイベントのチケット代です。プロスポーツにおいて、ベースとなる収入の1つです。

「スポンサーや広告での収入」は、企業や法人から支払われる収入のことです。スポンサー企業名を露出することで、企業の認知度向上やイメージアップなどに貢献します。

「放映権収入」とは、「試合やイベントをテレビやインターネットなどで放送する権利」を売ることで得る収入です。

「グッズ販売収入」は、チームや選手のオリジナルグッズを企画、販売することにより得る収入です。

代表的な収入源を4つ紹介しましたが、プロスポーツビジネスでは他にも各チーム工夫を凝らし、さまざまな方法で収入を確保しながら運営しています。

個人体験型のスポーツビジネス

個人体験型のスポーツビジネスとは、娯楽や趣味として楽しむスポーツに関わる仕事のことです。身近な例として、スポーツジムのビジネスモデルを紹介します。

スポーツジムの一番大きな収益源は、定期会員による利用料金です。

多くのスポーツジムでは月単位での定額料金制を導入し、毎月ある程度は安定的に収益が見込めるビジネスモデルを採用しています。

その他の収益源として、パーソナルトレーニングやスポーツ教室の利用料、物販販売などがあげられます。

スポーツビジネス業界の仕事

スポーツビジネス業界の仕事

スポーツビジネスには、プロスポーツ組織の運営はもちろん、さまざまな領域の仕事があります。

スポーツイベントの企画、運営

スポーツイベントの企画・運営業務は、開催するイベントが目的を達成できるように企画・運営する仕事です。

仕事内容はイベントの内容検討や会場選定、運営に宣伝、集客、スポンサー集め、コストマネジメント、会場設営などで、業務範囲は多岐に渡ります。

スポーツビジネスにとって、イベントは欠かせない存在です。

イベントの成否によって、その後のビジネスの展開や価値が大きく変わっていくこともあります。

一方、来場者の喜ぶ顔を直接見られる仕事なので、やりがいを感じられるでしょう。

スポーツ用品関連の開発、販売

スポーツを楽しむ上で欠かせないものの1つが、スポーツ用品です。

機能性の高いものやファッション感覚でスポーツを楽しめるおしゃれなものなど、さまざまな商品が販売されています。

こういったスポーツ用品に携わる仕事は、例えば、スポーツ用品関連の開発を行うメーカーや販売を行う小売店舗、広告宣伝を行う広告代理店など、多岐にわたります。

携わる上で、スポーツの経験も生かすことができるので、スポーツが好きで、新しいことへの好奇心が高い人に向いている仕事と言えるでしょう。

スポーツ施設の運営

スポーツを快適に安心して楽しむためには、スポーツ施設が必要です。

その施設の運営も、スポーツビジネスの1つです。施設を安心安全に使うための管理や清掃業務、受付業務など、スポーツ施設の運営の仕事は、スポーツを楽しんでもらう上で重要な仕事になります。

また、スポーツ施設には屋外施設や専用屋内施設、体育館など、さまざまな施設があり、なかには、スポーツに関わったことがない人でもできる仕事もあります。

スポーツビジネスの課題

スポーツビジネスの課題

スポーツビジネスは市場拡大が予測されていますが、あくまでも予測にすぎません。

もしオリンピックやワールドカップなどの大きなスポーツイベントで注目されて、一時的なブームとなったとしても、定着して安定的に成長していくためにはいくつかの課題を解決していく必要があるのです。

では、実際にスポーツビジネスが拡大していくためにはどのような課題があるのでしょうか。

人材不足

スポーツビジネスに限らず、ビジネスを大きく飛躍させるためには優秀な人材の確保が必要不可欠です。

特にスポーツビジネスを牽引していくプロスポーツでは、スポンサーを獲得するための営業力、会場を満席にするための企画力、他産業や企業との連携を模索し、実現するコミュニケーション能力と高いスキルが必要とされます。

また、一部のプロスポーツを除いては、まだまだマイナースポーツが多いのが現状です。

マイナースポーツをメジャーに押し上げ、収益を上げるビジネスモデルを描けるプロデュース力、経営力のある人材も必要といえるでしょう。

収益構造の多角化が必要

プロスポーツの場合は試合やスポーツイベントを開催することが、ビジネスの起点になります。

ただ、天候や情勢的に試合やスポーツイベントが開催できなくなった場合、収益も得られなくなります。

プロスポーツの運営には多額のお金が掛かるため、たとえ試合やイベントが開催できなかったとしても、最低限チームを維持できるよう、別の収益源も確保しておくことが必要でしょう。

まとめ

スポーツビジネスは、今後市場拡大が見込まれるビジネスコンテンツです。

数々の感動や体験を生み出す「スポーツ」に関わりたいと思う人は、スポーツ業界で働くことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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