ボルダリングとは?基本的なルールや注意点を解説

ボルダリングとは岩や人工壁などを登るスポーツです。2021年開催の東京オリンピックでは、ボルダリングを含む『スポーツ・クライミング』が正式種目となり、日本人選手がメダルを獲得したことで注目を集めました。最低限シューズとチョークがあれば、誰でも楽しめるため、人気が高まっています。

ボルダリングとは?基本的なルールや注意点を解説

ボルダリングとはクライミングの1つで、岩や人工壁などを登るスポーツのことです。ボルダリングを含む『スポーツ・クライミング』が正式種目となった東京オリンピックでは、日本人選手が活躍するなど、広く知られるスポーツとなりました。

ボルダリング人口が増えている一方で、興味はあってもルールがわからないという人もまだまだ多いのではないでしょうか。

今回は、ボルダリングの基本的なルールや注意点、費用について紹介します。

基礎知識を身に着けて、ボルダリングを始めてみましょう。

ボルダリングの魅力とは?

ボルダリングとは?その魅力を解説

ボルダリングとは、岩を登るロッククライミングの一種です。自然の岩でも人工壁でも、安全器具を装着せずによじ登るスタイルはボルダリングにまとめられます。

オリンピック種目としても注目されたボルダリングには、誰でも楽しめたり、1人でも趣味として没頭できたりするという魅力があります。

気軽に始められる趣味の1つとしてボルダリングを検討してみてください。

誰でも楽しめる

ボルダリングは誰でも楽しめるスポーツです。必ずしも筋肉量の多い若い男性が有利なわけでなく、女性や子ども、シニアでも楽しめます。

もともと、ボルダリングは2メートル以上の巨石(=ボルダー)を登る自然での遊びが由来です。1980年代後半からインドアでも楽しめる施設が増加しました。ボルダリングジムは3~5メートルの高さの壁を決められたルールで完登する施設なので、戦略を練って登れば腕力はそこまで必要ではありません。

体幹を使う体勢をマスターできれば、体力を消耗せずにゴールへたどり着くことができるため、どの年代でも楽しむことができるでしょう。

1人で趣味に没頭できる

ボルダリングはチームではなく自身の能力だけで登るスポーツのため、1人でも楽しめます。

1人でボルダリングジムへ通っている人も多いので、友人と時間が合わなくても取り組みやすいスポーツです。

動きやすい服装だけ揃えれば始められる

ボルダリングジムなら、動きやすい服装と靴下さえあれば気軽に始められます。また、専用のクライミングシューズや滑り止めのチョークをレンタルできるボルダリングジムが多いです。

必要なものが少ないため、仕事帰りや気分転換したいときに気軽に通えるでしょう。

初心者必見!ボルダリングの基本ルール

初心者必見!ボルダリングの基本ルール

「ルールがわからないから挑戦しにくい」と感じている人もいるかもしれません。初回はボルダリングジムの専門スタッフがルールと注意事項を説明してくれるので、初めてでも気負わずに楽しめます。

ただ、ボルダリングのルールは簡単なので、あらかじめ確認しておくとスムーズに始められるでしょう。

【ボルダリングのルール】
1.グレード(難易度)を確かめる
2.スタートからゴールを目指して登る
3.同じ色・カタチ・数字のテープだけを使う

出典 

グレード(難易度)を確かめる

ボルダリングジムでは、それぞれのコース毎にグレード(難易度)が設定されているので、登り始める前に確認しましょう。

グレードとは、完登までの難易度のことです。グレードごとに課題と言われる細かなルールを設定しています。

ジムによってさまざまなグレードがありますが、基本的に若い番号になるほど難易度が上がる仕組みです。初心者はやさしいグレードから始めましょう。

スタートからゴールを目指して登る

自分が挑戦するグレードを決めたら、それぞれのグレードで設定されたスタートからゴールを目指して登りましょう。

ホールドと呼ばれるよじ登るための突起のそばに課題ごとのテープが張られています。スタートホールドのテープには「S」や「スタート」、天井付近のゴールホールドには「G」や「ゴール」と書かれているはずです。

スタートに指定されたホールドに触れると開始、ゴールに指定されたホールドに触れると完登になります。完登したあとに降りるときはどのホールドを使ってもかまいません。

同じ色・カタチ・数字のテープだけを使う

登るときは、グレードの課題によって定められたホールドのみを使います。ジムごとに細かな違いはありますが同じ色、×印のマーク、数字の書かれたテープが指定するホールドを使って登るところが多いです。

グレードが上がると腕力だけでは難しくなるので、下半身や体幹を使うことを意識しながら登りましょう。

ボルダリングジムでの注意点

ボルダリングジムでの注意点

気軽に楽しめるボルダリングですが、最大5メートルの高さまで登るので安全確保を心がけないと大ケガにつながります。

他の人を巻き込む恐れもあるので、注意事項は必ず守りましょう。

登らないときはマットの外で待機する

自分が登らないときは、マットの外で待機しましょう。マットの上で待機していると、登っている人が、体力の限界がきたり踏み外したりして落ちてくることがあります。

登っている人に夢中になっていると、ついマットから離れることを忘れがちですが、危険なので必ずマットから離れましょう。

同時に同じ壁に登らない

先に壁に登っている人がいたら、終わるまで待ちましょう。スタートとゴールの位置が遠くても登っていくうちにコースが被ってしまうこともあります。

登っている状態でぶつかると、2人とも同じ場所に落下する場合があるため非常に危険です。安全確保のために、同じ壁を同時に登ることは避けましょう。

慎重に着地する

降りるときは慎重に着地するよう心がけましょう。必ず着地点を目視で確認してから安全な高さで飛び降りてください。

力尽きて飛び降りる場合も、できる限り足から着地できる態勢で降りましょう。背中や腕を下にして落ちると骨折の危険性があるので注意が必要です。

ボルダリング初心者が上達するためのコツ

ボルダリング初心者が上達するためのコツ

ボルダリングでは、課題で行き詰っても、コツを意識して再挑戦すれば簡単にクリアできることも少なくありません。次のようなコツを押さえて、初心者もボルダリングの上達を目指しましょう。

【ボルダリングのコツ】
・基本姿勢を知る
・三点支持で動く
・腕の使い方で筋肉痛を回避する
・足を動かしてから手を動かす
・ルートを決めてから登る

出典 

基本姿勢を知る

登るときの基本姿勢は、腰を落として足で体を支える形です。ホールドを掴んでいる腕は伸ばし、膝を曲げることで体力を温存できます。

膝が伸びていると自身の体重が腕へかかってしまいます。腕を伸ばしてホールドを掴んだときは、必ず膝を曲げられる位置に足を移動させる意識を持ちましょう。

三点支持で動く

移動するときは必ず両手両足のうち1つだけを動かしましょう。残りの手足の3つだけで身体を支える体勢のことを三点支持と言います。

ポイントは重心が中心で保持できるように体幹を意識しつつ、手足の3つで三角形を作ってバランスを取ることです。

三点支持ができると重心が安定するので、一箇所に負荷が集中して体力を消耗する状況を避けられます。三角形に関係のない手足をホールドから外してもバランスが崩れないので、必要以上の腕力に頼らずに登ることができるでしょう。

腕の使い方で筋肉痛を回避する

腕だけでなく身体全体を使って筋肉痛を回避しましょう。早々に体力の限界がきたり筋肉痛になったりする原因は、腕力のみでホールドを掴んでいるからです。ホールドの種類ごとに腕の使い方を変えると筋肉痛を回避できます。

最も掴みやすいガバと呼ばれるホールドは指先に体重をかけるのではなく、手のひらで包み込むように掴むと最小限の腕の力で支えられます。

スローパーと呼ばれる半球状の指を曲げこめないホールドは、チョークが多くついている箇所をめがけて手のひら全体で引っかけましょう。肩と背中の筋肉を使って身体の重心を安定させると落ちづらくなります。

足を動かしてから手を動かす

登るときは先に足を動かしてから、手を新たなホールドへ引っかけましょう。動かした足のホールドを踏みしめて身体を引き上げるイメージです。

下半身の屈伸運動を原動力にして、ホールドへ手をかければ、少ない労力で身体を持ち上げられます。腕への負担も減らせるので、足の筋肉を使って引き上げることを意識しましょう。

ルートを決めてから登る

課題を決めたら登るためのルートを決めましょう。より成功率の高い、体力を消耗しないルートを探すことがボルダリング上達につながります。

壁から少し離れ、以下の手順で俯瞰して観察しながら戦略を練りましょう。

【ボルダリングのルートの決め方】
1.登り方のシミュレーションをして最適なルートを見つける
2.難易度の高いホールドで手足をどう動かすか考える
3.同じ課題をクリアしている人の動きを自分に落とし込む

出典 

登り方のシミュレーションをするときは、手足の動かし方も考えながら最適なルートを探しましょう。難易度の高いホールドでは、掴む前から掴んだ後の動きまでを詳細にイメージしておくことが大切です。

適切なルートが見つからなかったり、失敗したりしたときは、クリアしている人のルートや動きを真似てみることも上達のきっかけになるでしょう。

ボルダリングにかかる費用

ボルダリングにかかる費用

ボルダリングにかかる費用は、道具を買い揃えない場合で月額1万~1万5,000円ほどです。誰でも始められますが、毎月の出費が大きいと感じてしまう人もいるかもしれません。

そこで、ジムの値段と服装などの費用をそれぞれ確認しておきましょう。

毎月かかる費用や初期費用をあらかじめ知って、費用を捻出できれば、趣味として始めた時に値段が高くて継続できなかったということは避けられます。

ボルダリングジムの値段

ボルダリングジムに初めて行くときは、初回登録料や利用料がかかります。

初回登録料とは、ボルダリングジムを初めて利用するときにかかる費用のことで、500〜2,000円ほどです。講習料が含まれていることが多く、ほとんどのジムで必要な費用になります。初回登録料の値幅が大きい理由は、ジムの裁量によるためです。

利用料は、ボルダリングジムでのプレイ代になります。都度ごとに支払うビジターと、月に何度も通える月間フリーパスの2つのプランが用意されているジムが一般的です。

プラン名 料金
ビジター 800~2,000円/1回
月間フリーパス 6,000~12,000円/月

多くのジムがビジター料金にシューズやチョークのレンタル代を含んでいます。値段に差があるのは、ジムごとに時間制だったり1日料金だったりするからです。一方、月間フリーパスだと多くのジムでシューズやチョークの料金を含みません。

ジムによって値段や細則が違うので、あらかじめ行きたいジムで確認しておきましょう。

服装やシューズにかかる費用

ボルダリングを行うための服装は特に決まりはなく、シューズやチョークはレンタルできるので最初に用意しなくても始められます。

服装は伸縮性のある半袖のシャツとストレッチ性のあるズボンであれば、特に問題ありません。意外と汗をかくスポーツなので、冬場でも半袖の着用をおすすめします。

シューズやチョークにかかる費用をレンタル料金と購入料金で確認しましょう。

シューズ

項目 詳細
レンタル料 200~400円
購入料金 1万円〜

チョーク

項目 詳細
レンタル料 50〜150円
購入料金 1,000〜2,000円

シューズやチョークはジムのレンタルでも十分楽しめます。「自分に合う物が欲しい」「毎回レンタルするのが面倒」と考えるようになったときに購入を検討してみてください。

まとめ

ボルダリングは、ルールが簡単で、どんな人でも楽しめるのが魅力です。

上達のためのコツと、安全に楽しむための注意点を意識しながら、動きやすい服装だけ準備して早速ボルダリングに挑戦してみましょう。

ボルダリングジムで1日楽しむ場合、1,500〜2,000円かかります。ボルダリングをもう少しお得に楽しめる方法はないかな、と考えている人は情報銀行サービスDprimeの利用を検討してみてください。

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